太陽と夏の空
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#41 [ラビ]
まぁ…いいか。


そう思い、周りを見渡してみると…もう一人、自己紹介が必要とされない奴がいた。


「佐倉小学校から来ました。名前は…」


先輩「宮本ヒロキ君でしょ?よろしくな」

ヒロキ「よろしくお願いします」


…佐倉小学校…?


…“宮本”…?


俺は敏感に反応した。


…こいつが“あの宮本”。

⏰:06/08/24 21:43 📱:W32SA 🆔:zMqIBdh2


#42 [ラビ]
俺からサヨナラをブッ離した奴。


こいつが…。


まさか同じ中学校になるなんて思いもしなかった。


いろいろ気にしていると、向こうから話かけてきた。


ヒロキ「あの…」


達矢「…え?」

ヒロキ「もしかして小学校の時、決勝で戦ったよね…?」

達矢「…おう。俺からサヨナラ打ちやがったじゃねぇか」

俺は少し嫌味っぽく言うつもりだったが、ヒロキの謙虚な態度に笑顔で答えてしまった。

⏰:06/08/24 21:50 📱:W32SA 🆔:zMqIBdh2


#43 [ラビ]
ヒロキ「だよね?!うわぁ〜!“あの坂本くん”と同じチームになれるなんて夢みたいだ☆」


…“あの坂本くん”?

達矢「いやいや、こっちだって“あの宮本くん”だよ…」


ヒロキ「えっ?!俺そんなにスゴくないし…、俺ずっと坂本君ってスゴいなぁって憧れてたんだよ!ピッチングもスゴいし、バッターとしての才能もスゴいし☆」

⏰:06/08/24 21:57 📱:W32SA 🆔:zMqIBdh2


#44 [ラビ]
達矢「いや、お前…あのサヨナラ打っといて俺に憧れんなよ(笑)」

ヒロキ「あれはたまたま風向きが良かっただけだよ!もう二度と坂本君からあんなの打てない!!(笑)」


こんな話をしているうちに、俺達はすっかり意気投合して仲良くなった。


最初は苦手なタイプかと思っていたが、話してみると結構イイ奴だった。

⏰:06/08/24 22:03 📱:W32SA 🆔:zMqIBdh2


#45 [ラビ]
話によると、ヒロキは小学6年のときに親の転勤でこの近くに引っ越してきたという。


俺と同じで父親が野球をやっていて、それに影響され、幼いときからボールに触れていたらしい。


ヒロキも引っ越す前の学校では結構有名なほうで、少年団に入ってすぐにエースだったようだ。

⏰:06/08/24 22:15 📱:W32SA 🆔:zMqIBdh2


#46 []
頑張って下さぃ
ずっと見てまーす

⏰:06/08/24 22:29 📱:SH902i 🆔:ZWwheZvY


#47 [ラビ]
イさん☆ありがとうございます♪♪見てくれてるなんてホントに嬉しい限りです(T_T)☆いい作品になるように頑張るので、これからも見てて下さい☆(≧∪≦*)

一応DoCoMoの方には絵文字が見れなかったら嫌なので絵文字は使わないでお返事しますね""(ノ_<。)ごめんなさぃ↓↓(>_<;)

⏰:06/08/25 06:59 📱:W32SA 🆔:P3BsHtSo


#48 [ラビ]
そんな俺達でもさすがに『入部してすぐに』というわけにはいかなかった。


やっぱり先輩は上手いし、それなりにプライドもある。


俺達が実際にプレー出来るようになったのは、3年生が引退した後。

中2になってからだった。

⏰:06/08/25 22:47 📱:W32SA 🆔:P3BsHtSo


#49 [ラビ]
小学校の野球とは違って、中学校では変化球が使えるようになるから、ただ球が速いだけではダメだった。

[小学生はヒジの成長がまだ途中で、変化球を投げるとヒジを痛めるので、小学校の野球では変化球は禁止されています]


ということで、俺はヒロキといつも二人で変化球の研究をしていた。


変化球のキャッチボールをしながら、お互いにアドバイスなどをし合った。

⏰:06/08/25 22:53 📱:W32SA 🆔:P3BsHtSo


#50 [ラビ]
そして遂に…待ちに待った公式試合。


いよいよレギュラーメンバーが発表される。


俺はドキドキして仕方がなかった。

試合をすることに緊張する。


それともう1つ。


俺とヒロキ。


どっちがピッチャーなのか…。

⏰:06/08/25 22:57 📱:W32SA 🆔:P3BsHtSo


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