今日、彼女を忘れます。
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#1 [匿名] 10/01/16 23:44
 


今日、彼女を
    忘れます。


 

#35 [匿名]
 

幼い時以来のその言葉は酷く甘く、酷く美しい。


それはもう、残酷なくらいに。


「…ねぇ、また貴方に会いたいって思うのは私だけ?貴方はそう思わない?」

 

⏰:10/02/20 21:49 📱:W61K 🆔:Qcfjv3qU


#36 [匿名]
 

彼女は俺の手を取り、少し固く握り締めた。その手はひんやりと冷たく、今の季節とは対照的だった。

「…会い、たい。」

小さく、小さく呟いたその声は忙しく通る人のざわめきに揉み消されてしまいそうだったけど、彼女の耳には届いたようだ。

彼女の優しげな笑顔が、何よりの証拠。

 

⏰:10/02/20 22:33 📱:W61K 🆔:Qcfjv3qU


#37 [匿名]
 

「…じゃあまた、
この場所で待ってる。」


そう言い残し、彼女はまるで流れ星のように一瞬で消えていった。きっと走って何処かへ行ってしまったんだろうけど。

彼女がいなくなった途端に世界がまた動き出した気がする。
耳に入るざわめきや、駅のアナウンスや、時計の秒針がそう感じさせていた。

 

⏰:10/02/21 09:17 📱:W61K 🆔:hr9f5Fug


#38 [匿名]
 

次の電車が来るまで、あと3分。ここに立ち尽くしている暇はない。
駅のホームに向かうため流れるような人の波に紛れ込む。
何だか足が軽く感じた。

ホームに着くと同時に、電車が到着した。ドアが開くと一斉に人が降り、乗り込む。

騒がしい時間。
耳鳴りが鳴り止まない。

 

⏰:10/02/24 21:23 📱:W61K 🆔:M40iouxs


#39 [匿名]
 

ガタンガタンと揺られる程15分。自宅に1番近い駅に着く。
何も考えず、ただ揺られ続けた15分間はとても長く、退屈だった。

先程よりも重い足取り。
色のない世界が視界いっぱいに広がった。

 

⏰:10/02/26 21:23 📱:W61K 🆔:GKKUZ6xw


#40 [匿名]
 



―――夢、
  だったのだろうか。



 

⏰:10/03/14 02:27 📱:W61K 🆔:F/eE2L8w


#41 [匿名]
 

そう思うほど、だった。

昨日のことは夢だったか確かめるために…と言ったらいいのだろうか。今日も俺はこの駅に足を運んだ。

昨日の場所に行くまで、胸の高鳴りが止まなかった。こんな感覚は久々で、少し戸惑った。

 

⏰:10/03/14 02:30 📱:W61K 🆔:F/eE2L8w


#42 [匿名]
 

昨日の場所はやはり変わらず人が忙しく移動を繰り返していた。
そんな中に彼女はいるのか、辺りを見回す。


すると、見つけた。
自分の目はしっかりと彼女を捕らえて離さなかった。やっぱり昨日のことは、夢じゃなかったのだ。

 

⏰:10/03/14 02:34 📱:W61K 🆔:F/eE2L8w


#43 [匿名]
 

彼女と俺は恐らく同時にお互いの存在を見つけたのだろう。彼女も俺を見付けては、こちらに向かって歩いてきた。


「来てくれたのね。」

そう言って微笑む彼女を見て、思わず表情が和らぐ。どうやら、自分は心のどこかで彼女に会いたかったんだろう。

 

⏰:10/03/14 02:38 📱:W61K 🆔:F/eE2L8w


#44 [匿名]
 
「…もし俺がここに来なかったら、君はどうしてた?」

喉から湧き出た言葉は恐らく好奇心。そんな俺に彼女は首を傾げた。少しだけきょとんとした、初めて見る新しい表情。


「待ってるにきまってるじゃない。だって絶対来るって信じてたもの。」

彼女の声は、一言で言えば自信に溢れている。まるで自分とは対照的。
 

⏰:11/01/02 16:03 📱:F02B 🆔:ivcKjrUg


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