逃げたい(R18)
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#61 [奈々]
「ここらへんですかね??」

あまりに盛り上がるアタシ達二人に申し訳なさそうに代行さんが言う

「あ!ここでえぇよ
ありがと」

あれ?あれ!?あれッ!!?
流されて車から降りたアタシ
気づいた時には
代行さんのテールランプが遠くの方で光っていた

⏰:10/01/29 04:22 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#62 [奈々]
「か…かずちゃん!!?」

んッ??と顔で物を言い
アタシを見る





「あーーーーッ!!!」


アタシの顔を見て
またまた何か思い出したかの
ように叫ぶ

⏰:10/01/29 04:24 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#63 [奈々]
「はよ言えや!忘れてたやんけ
くっそー…代行、行ってもたか
DVD取って麗奈の家に送るつもりやったのになあ」


うん、アタシもそのつもりやったよ


「タク呼んだるさかいに
ちょっと待てよ」

「うん、ありがと」

⏰:10/01/29 04:28 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#64 [奈々]
「あー、もしもし??
まで小型一台
お願いしたいんやけど」

かずチャンはすぐに
タクシー会社に電話してくれた

が…しかし電話を切り終わったかずチャンは

「30分はかかるて
どないする??
俺も飲んでるから
送ったれやんしなあ」

⏰:10/01/29 04:30 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#65 [奈々]
何件か電話してくれたけど
ちょうど込み合ってる時間らしく、どことも30分〜1時間待ちとのこと…

「外で時間つぶすか…
俺の家で安室チャンのDVD見るか…」


迷った
ほんまやったら、
いつものアタシやったら
間違いなく外で待ってた


でもその日は
その日は違ったん

⏰:10/01/29 04:34 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#66 [奈々]
かずチャンとおって
凄く楽しかった
長い時間一緒におったのに
ずっと素で笑ってた

もしりょうチャンと同じ時間、一緒にいたならば
100%何か一つでもイラだつ事があったと思う


『30分ぐらいいっか…』

他の男の家で
しかもお客様の家に
上がるなんて…
りょうチャンの
あのニカーッと笑った笑顔が
不意に脳裏をかすった

⏰:10/01/29 04:49 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#67 [奈々]
「外寒いし上がらして
もらってもいい??」

脳裏をかすった
りょうチャンの顔は
ほんまにかすっただけで
気付けばかずチャンに
返事をしていた

「いいで!ほな行こか」

⏰:10/01/29 04:52 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#68 [奈々]
「思ってたより広いー!
でも…汚い…」

笑顔と呆れ顔が混ざった感じでアタシはかずチャンに言った

「まさか麗奈くるとは
思わんかったからなあー
分かってたら
一週間前から掃除してるわ」

「ぷッ!あはは!
それ言い過ぎッ」

何も心配してなかった
こんな楽しい空気の中に
自分の身の危険なんて
これっぽっちも感じやんくて…

⏰:10/01/29 04:55 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#69 [奈々]
2LDKのいたって普通のアパートにかずチャンは独りで住んでいる
一つは寝室、一つは物置部屋
そこにリビングがある感じで
独りで住むには少し
広すぎるような気がした

「かずチャンほんまに
彼女おらんの??」

「また聞くか??」

同じ質問をアタシは何回と
かずチャンにしていた

容姿、収入もそれなりで
性格、センス
何も言うことなんかない

⏰:10/01/29 05:36 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


#70 [奈々]
強いて言うならこの部屋の汚さぐらい…

「俺は彼女いらんの」

今思えばかずチャンは
自らアタシに言ってたんや
自分がこういう人間やって…



テレビのスイッチを入れ
DVDをセットする
ソファーに腰をかけ
かずチャンが差し出した酎ハイに
手をかけた

⏰:10/01/29 05:39 📱:F01A 🆔:Du6UT0gg


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