*Happiness*

初めて小説を書きます。

拙い文章で、誤字、脱字や誤った表現などあるかもしれませんが読んで下さったら嬉しいです。

笑いながらじゃれる二人。
本当に見てて面白い。

綺麗に片付いている部屋。

智輝の部屋にはもう何度か来ているけど、いつも綺麗だから性格なのかな。

智輝の両親は一緒に会社を経営しているからか中々家に帰ってこないらしく夜中まで居ても一度も会った事がない。

智輝と仲良くなって大分経つけど私が智輝の事を知っているのは智輝には兄が一人いるという事。

智輝の親は智輝達に全く干渉しない。

同じ中学以外に友達はいるけれど、うちの中学では私達以外とは全く関わりがないという所。

それ以外は何も知らなかった。

智輝はあまり自分の事を話たがらないから。

コンコン…―

「智輝ー?」

いきなり部屋にノックがされた。

「ん?
誰かこの家おったん!?」

「あー、兄ちゃんだな。
入ってええよー。」

仁美がびっくりした声を挙げたが智輝は何事もないかの様に部屋に招き入れた。

ガチャッ…―

「お前また学校サボったの?
…って悪りぃ!
友達来てたのか!」

「あぁ、別にええよ。
てか兄ちゃんこそ?」

「俺は今日は休校日だから休みなの!」

「へー、今日はね。」

そんなやり取りをしながらチラッとこっちを見てきたた。

「こんにちわ!」

「お邪魔してます!」

いきなり登場したお兄さんにびっくりしながらも慌てて挨拶をいれた。

「いらっしゃい!
俺、智輝の兄ちゃんで楓って名前ね。
っていうか友達すげ～可愛い女の子じゃん!
初めて女の子の友達見たしっ!
智輝も隅に置けないな～。
兄ちゃん嬉しいぞ!」

「ちょ…!
兄ちゃんやめろって!」

私達を見てとても笑顔で挨拶をした後嬉しそうに智輝の髪をクシャクシャっとした。

智輝から聞いていた楓さんはとても綺麗な顔をしていた。

モデルさんみたい…。

そう思わずにはいられなかった。

智輝もそうだけれどお兄さんもハーフっぽい顔をしていてとても整っている。

左に１つピアスをはめてて、ワックスでセットされてる茶色の髪の毛が更に格好良さを引き出している様に思えた。

ワックスを使って丁寧に整えられている智輝のセットはお兄さんが教えたんだろうなー。

ってこの時に思った。

キリっとしている綺麗な智輝の顔付きと似ているけれど、一つだけ違うのはお兄さんは優しい目をしていて私はとても綺麗だと思った。

「兄ちゃん、まぁ美桜はすげー可愛いのは認めるけれど、仁美はただのうるさい女やで?」

「こらぁああぁ!!!智輝っ!!!
なんちゅー事ゆうんやっ!
確かに美桜はめっちゃ可愛いのは認めけど、うるさいだけとかうちに失礼やろー!!
しかも、こんな格好いいお兄さんの前でー!」

「だから事実述べたまでやろ。」

「めっちゃムカつく!!!」

いつもの二人のやり取りが始まって皆で笑った。

「あははっ!
仁美ちゃんも凄い可愛いじゃん。
照れるなよ、智輝。
俺の事は楓でいいよー。」

「な、兄ちゃん!
俺は別に…!!!」

お兄さんはニヤっとしながら智輝の頭をまたクシャクシャっとして、智輝は顔を真っ赤にしながら否定した。

智輝は多分仁美が好きなんだろうなー。

智輝は素直じゃないし、仁美は鈍感娘だから絶対気付いてないだろうけれど。