永い授業
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#1 [謝謝] 10/03/10 03:03
「ありがとう。あなたから教わったモノは私の宝物になるでしょう。」
#10 [謝謝]
自転車で夜風を浴びながら走っていると、すぅーっと気持ち良く酒が抜けて行くような気がした。
駅に着くと、誰もいないバスのロータリーに女の子が二人立っているのが見えた。
ハヤト「おーい!」
ハヤトが手を振ると向こうも気がついたようで、手をふりかえしてきた。
タケシ「ごめんごめん、お待たせ」
ハナの隣にいたのは”アヤカ”比較的ギャル系の子で大人びた口調が特徴的だった。
ハナ「急だったからびっくりしたよー」
ハナとタケシはもともと面識があるらしく友達のように話していた。
:10/03/10 04:04 :SH03B :GnJn3pZw
#11 [謝謝]
ハヤトはハヤトで誰とでも仲良くなれる、羨ましい奴だ。もうアヤカと喋ってる。まぁ、アヤカも僕達と同じクラスだから、なんら不思議じゃないんだが。
僕はといえば典型的な人見知り。
ろくに会話もできやしない。
こうなったら酒に頼るしかない。
そんなこんなでハナはタケシの自転車の後ろに、アヤカはハヤトの後ろに乗り、タケシの家へ戻った。
:10/03/10 04:10 :SH03B :GnJn3pZw
#12 [謝謝]
さすがのタケシの部屋でも5人入ると結構狭い。
他愛もないはなしで盛り上がり、僕もハナのケータイのアドレスを交換できた。
途中、ハヤトが具合悪くなり、僕とハナと二人でハヤトのためにコンビニへ水を買いに二人っきりにもなれた。
もうこの時、僕はハナに恋していたんだと思う。
:10/03/10 04:17 :SH03B :GnJn3pZw
#13 [謝謝]
そしてそんな楽しい一日も終わりみんなばらばらに帰っていった。
それからの夏休み、
僕はコンビニのバイトをガンガンこなし、休みの日は毎回タケシとハヤトと海に行ってはしゃぐ生活だった。
そうしてつかの間の夏休みも終わり、また学校が始まった。
:10/03/10 04:22 :SH03B :GnJn3pZw
#14 [謝謝]
僕といえば学校が終わればバイト。
終われば帰って寝るの繰り返し。
休みの日はタケシの家に行き、のんびりして夜帰るという生活だった。
そんなある日、席替えをした。
わーわーキャーキャー騒いでる。
「ジュンキ君後ろなんだ!」
僕の前にハナの席があった。
:10/03/10 04:27 :SH03B :GnJn3pZw
#15 [謝謝]
隣じゃないのが悔しいが、まぁいいさ。
ハナ「よろしくね!」
ジュンキ「よろしく!」
内心ハッピー過ぎてちゃんと笑顔を出来てたか自信が無い。
学校生活が一気に楽しくなりそうだ。
:10/03/10 04:30 :SH03B :GnJn3pZw
#16 [謝謝]
それからというもの、ハナとよく喋るようになった。
授業中、普段のバイトで疲れて寝ている僕の手にイタズラ書きをしたり。
正直、クスクス笑ってるし、思いっきりボールペンで描いてるから起きてたけど、寝たふりをして、授業が終わったチャイムで起きて、自分の手を見てびっくりするという演技をしてた。
ハナの喜んだ顔が見たかったから。
:10/03/10 04:36 :SH03B :GnJn3pZw
#17 [謝謝]
そんなある日、ハナは手に包帯を巻いて登校してきた。
女子達が騒いでいる。
「どうしたの?!」
「なにしたの!?」
「痛い?」
ハナは笑顔で受け答えしていた。
僕も気が気じゃなかった。
大丈夫なんだろうか。
ハナが席に着くと僕も席についた。
:10/03/10 04:39 :SH03B :GnJn3pZw
#18 [謝謝]
ジュンキ「ハナ、その手どうした?」
ハナ「自転車で転んじゃってさー。これから通院生活だよー」
笑いながらハナは答えた。
ジュンキ「じゃあ俺が病院まで連れてってやるよ!」
ハナ「まじでー?この手じゃ自転車乗りにくいから助かるわー!」
冗談半分に言った言葉でこれからハナと遊べるきっかけとなった。
:10/03/10 04:44 :SH03B :GnJn3pZw
#19 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:22/12/09 12:53 :Android :uLIljJ1w
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