*- エロチュウ -*
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#231 [亜夢]
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カラオケの個室から出て携帯を開く。 センター問い合わせしても何も変化はない。 メールボックスは空のまんまだ。
あたしと龍紀はそんなに連絡をとらない。 出勤してから龍紀は「いまから仕事がんばるよ〜」と電話かメールをしてくる。
あたしから、そんなに連絡をすることがなかったから…
だいたいCIELに来るか、家にかえってからお喋りしたり、休みは一緒にいたり…そんなかんじ。
今日は月曜。
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:10/06/11 19:49
:F02B
:d95nv8bA
#232 [亜夢]
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RRRR
何十秒鳴らしたんだろう。
電話にでる様子がない。
あたしは留守電になる前に電話をきると個室に戻った。
「おかえり〜☆」
アリサは上機嫌にあたしに声をかける。
うん、と返事はしたものの…
考えているのは
『龍紀は今何してるの?』
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:10/06/11 19:51
:F02B
:d95nv8bA
#233 [亜夢]
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折り返しの電話は数分経ってもこなかった。
お風呂にはいってるの?
まだ寝てるの?
家にいるの?
セットしてるの?
…誰かと一緒にいるの?
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:10/06/11 19:53
:F02B
:d95nv8bA
#234 [亜夢]
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アリサがトイレに立ったときに隣の裕也が言った。
「…携帯ばっかみて、そんな心配?」
「……」
やっぱり裕也には隠せない。
「馬鹿じゃないの?お前…」
ため息をつくと背をばんっと椅子につける裕也。
「馬鹿だよ…なんでそんな男が好きなんだよっ…」
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:10/06/11 19:56
:F02B
:d95nv8bA
#235 [亜夢]
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「俺…」
なんか、だめだ…飲まれそう。
「…裕也、大丈夫だからっ…」
あたしはそれ以上裕也に言わせることを拒否した。
確かにあたしは馬鹿だし、信用できない…難しい職業を龍紀がしていることを、最初からわかってたはずなのに…
なのに…
「無理だったのかな…」
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:10/06/11 19:59
:F02B
:d95nv8bA
#236 [亜夢]
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最初からこんな恋愛無理だったのかもしれない…
あたしみたいな恋愛未経験ができるはずなかったんだ。
「恋愛ってつらいものなの?」
「楽しいのは最初だけだよ…合うか合わないかだよ、あとは。 安心できる相手なら心配なんかしない…」
たとえば、と裕也が続けた。
「俺がいまの彼氏の状況ならどうだ?」
裕也が龍紀だったら…
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:10/06/11 20:02
:F02B
:d95nv8bA
#237 [亜夢]
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裕也が響皐月になってホストをしはじめて…てなったら、あたしは…
「なにも心配しないよ?」
「だろ? それはお前が長年俺のことを知ってるから安心できるわけじゃん?」
確かに。
「でもお前の彼氏はホストで出会って今素でいるわけだけど…大事な女がいるならやめるんじゃないの?」
でもそれは…
「元カノの入院費だったんなら、元カノが退院する今…なんで働いてるんだろ?」
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:10/06/12 06:50
:F02B
:lAMYoGcg
#238 [亜夢]
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確かに…
【響皐月】の収入は月にしてウン百万とからしい。 そのすべてが華さんの入院費につかわれるわけではない…
「疑問におもったことないのか?」
あたしは首を横に振る。
「別に高い買い物をしてるわけでもない…車も家もある…なのに残りのお金は、ただの貯金?」
そんなはずないだろう。
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:10/06/12 06:53
:F02B
:lAMYoGcg
#239 [亜夢]
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「お前は奴の悪いとこをみないようにしてる。 ある意味いいとこなのかもしれないけどそれで幸せなら、目につくぐらい嫌になったときどうする?」
別れちゃう…のかな。
「別れたら時間や思い出って無駄な気がしないか?こういう恋愛もあるって、お前のためになるけど…険悪な感じで別れたら傷つくのはおまえじゃん。」
裕也は言い切った。
「俺…あいつの店で働く!!!!」
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:10/06/14 06:52
:F02B
:ha1IKwQo
#240 [亜夢]
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***
俺の考えはこれだった。
【響皐月】の本質を探るために奴の職場に忍び込む。
俺は奴に2回ほど会っているが気づかれない自信があった。
V系の化粧をすれば男だって多少は変わる。
面接にいって雇ってもらうことになった。
俺は【桜木暁】―…
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:10/06/14 06:55
:F02B
:ha1IKwQo
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