*- エロチュウ -*
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#234 [亜夢]
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アリサがトイレに立ったときに隣の裕也が言った。
「…携帯ばっかみて、そんな心配?」
「……」
やっぱり裕也には隠せない。
「馬鹿じゃないの?お前…」
ため息をつくと背をばんっと椅子につける裕也。
「馬鹿だよ…なんでそんな男が好きなんだよっ…」
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:10/06/11 19:56
:F02B
:d95nv8bA
#235 [亜夢]
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「俺…」
なんか、だめだ…飲まれそう。
「…裕也、大丈夫だからっ…」
あたしはそれ以上裕也に言わせることを拒否した。
確かにあたしは馬鹿だし、信用できない…難しい職業を龍紀がしていることを、最初からわかってたはずなのに…
なのに…
「無理だったのかな…」
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:10/06/11 19:59
:F02B
:d95nv8bA
#236 [亜夢]
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最初からこんな恋愛無理だったのかもしれない…
あたしみたいな恋愛未経験ができるはずなかったんだ。
「恋愛ってつらいものなの?」
「楽しいのは最初だけだよ…合うか合わないかだよ、あとは。 安心できる相手なら心配なんかしない…」
たとえば、と裕也が続けた。
「俺がいまの彼氏の状況ならどうだ?」
裕也が龍紀だったら…
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:10/06/11 20:02
:F02B
:d95nv8bA
#237 [亜夢]
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裕也が響皐月になってホストをしはじめて…てなったら、あたしは…
「なにも心配しないよ?」
「だろ? それはお前が長年俺のことを知ってるから安心できるわけじゃん?」
確かに。
「でもお前の彼氏はホストで出会って今素でいるわけだけど…大事な女がいるならやめるんじゃないの?」
でもそれは…
「元カノの入院費だったんなら、元カノが退院する今…なんで働いてるんだろ?」
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:10/06/12 06:50
:F02B
:lAMYoGcg
#238 [亜夢]
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確かに…
【響皐月】の収入は月にしてウン百万とからしい。 そのすべてが華さんの入院費につかわれるわけではない…
「疑問におもったことないのか?」
あたしは首を横に振る。
「別に高い買い物をしてるわけでもない…車も家もある…なのに残りのお金は、ただの貯金?」
そんなはずないだろう。
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:10/06/12 06:53
:F02B
:lAMYoGcg
#239 [亜夢]
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「お前は奴の悪いとこをみないようにしてる。 ある意味いいとこなのかもしれないけどそれで幸せなら、目につくぐらい嫌になったときどうする?」
別れちゃう…のかな。
「別れたら時間や思い出って無駄な気がしないか?こういう恋愛もあるって、お前のためになるけど…険悪な感じで別れたら傷つくのはおまえじゃん。」
裕也は言い切った。
「俺…あいつの店で働く!!!!」
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:10/06/14 06:52
:F02B
:ha1IKwQo
#240 [亜夢]
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俺の考えはこれだった。
【響皐月】の本質を探るために奴の職場に忍び込む。
俺は奴に2回ほど会っているが気づかれない自信があった。
V系の化粧をすれば男だって多少は変わる。
面接にいって雇ってもらうことになった。
俺は【桜木暁】―…
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:10/06/14 06:55
:F02B
:ha1IKwQo
#241 [亜夢]
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何度も亜夢はバレたらどうするの?とか心配してたけど、もう働いて一週間だ。 奴とも何度も接触があるが、気づかれてない。
「なんかみたことあるようなあ〜…」
が、龍紀こと【響皐月】の俺と会ってすぐの一言だった。
「俺のチームの子だもんな!!! あかつき…あっき〜でいい?」
よくしゃべる男前。
奴は一言で表すとそれだった。
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:10/06/14 06:58
:F02B
:ha1IKwQo
#242 [亜夢]
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売れるホストになるためには…
周りをよくみれる。
誰とでもどんな年齢でも気軽に喋られやすいタイプでいること。
清潔感をちゃんと保つこと。
名前やお客さんの特徴をちゃんと覚えておくこと。
しゃべりがうまければ顔は関係ない。
キスは拒まない。
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:10/06/14 07:00
:F02B
:ha1IKwQo
#243 [亜夢]
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ホストクラブでは『男メニュー』というものがある。
彼らの源氏名や年齢、パネル写真…それからキャラのタイプまでのってある。
それをお客さんがみてどのひとがいいか決めるのだ。
俺は入ったその日からポンポン新規のお客さんが指名してくれた。
でもこの店ではパネルで選べる男の子が3人で、その中からしか選べない。
3人のバトルになるわけだ。
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:10/06/14 07:03
:F02B
:ha1IKwQo
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