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#265 [亜夢]
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裕也は全部話してくれた。

龍紀の店で働いたことも…そのときの彼の接客や彼が裕也に伝えたことばも。

でも未だにあたしには桜の言った言葉がひっかかった。

女の勘ていうのかな?

あたしはどこかで引っかかった。

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⏰:10/06/20 05:27 📱:F02B 🆔:B.Qm7yB6


#266 [亜夢]
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裕也には見えなかった部分。

お客さんと体の関係があるのかもしれない。

本当に桜が言ってたとおり暴力をふるっているのか?

もしかしたら―…

裕也のことを分かり切ってあえて演技してたのかもしれない。

なんとも言えない…

答えは本人か構図をかいた誰かだ。

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⏰:10/06/20 12:59 📱:F02B 🆔:B.Qm7yB6


#267 [亜夢]
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もう付き合って半年が過ぎた。

あっという間といえばそうだけれど、亜夢のほうは桜のことから、龍紀との間に自然に壁をつくってしまっていた。

龍紀はそれに気づいていたが、『一緒にいれるなら』と思ったんだろう…

特になにかすることもなかった。

「亜夢、今日おやすみだし…ご飯食べいこっか☆」

車のキーをくるくるまわしながら龍紀は亜夢に言った。

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⏰:10/06/21 03:06 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#268 [亜夢]
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「そだね。 どこ行く?」

あたしは龍紀とお揃いのグラサンをかけて手をつなぐと外に出た。

車に乗り込んでふたりはイタリアンレストランに向かう。

――

「ん〜…」

おいしい!!!

あたしは大好きなカルボナーラを食べている。 隣でラム肉を食べながら赤ワインを飲む龍紀はやっぱりあたしより少し大人だ。

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⏰:10/06/21 03:08 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#269 [亜夢]
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「龍紀―っ」

誰かが彼の名前を呼ぶ。

龍紀が振り向いた瞬間に女の人が平手打ちをした。

…一瞬何が起こったかわからなかった…

「今日実家に帰るって―…」

雰囲気が華さんに似てる。

「用事がなくなってお客さんとご飯してるの。 お前空気読めよ。」

え…

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⏰:10/06/21 03:11 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#270 [亜夢]
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女の人は怒りながらどこかに向かった。

あたしはフォークとスプーンを置いてトイレに立った。

…さっき確かに龍紀はあたしのことをお客さんとよんだ。 それがいいわけで逃れやすいとしても、なんで彼女が龍紀ってよぶの?

「あの…」

トイレに行くと泣きじゃくっているさっきの女の人がいた。

「なによっ…」

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⏰:10/06/21 03:13 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#271 [亜夢]
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「龍紀の…あなた何なんですか…?」

「あなたが何なの?」

「あたしは…」

あたしならはっきりと言える。

「彼女です。」

「…へえ…あたしは龍紀の嫁ですが。」

頭が真っ白になる。

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⏰:10/06/21 03:15 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#272 [亜夢]
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そのあと、あたしが何を彼女と話したかはわからないけれど、なぜだか連絡先交換して、またと言って別れた。

あたしは彼女、あのひとは嫁…

あたしって不倫じゃん。

さっきの女の人のことについて謝る龍紀を無視してあたしは黙々と食事をした。

悲しいというより悔しかった。

あたしは不幸になるために誰がと付き合ってるわけじゃない。

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⏰:10/06/21 03:17 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#273 [亜夢]
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あたしは荷物だけ持つと龍紀が寝てるあいだにこっそりと実家にかえることにした。

「亜夢…どこいくの…?」

「あ、ありさんとこ!!!!」

わかったよ、と弱々しい声で言うと龍紀は深い眠りについた。

すぐに電話した相手は裕也だった。

「……」

「…どした?」

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⏰:10/06/21 03:19 📱:F02B 🆔:d897jUrM


#274 [亜夢]
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気づいたらあたしは裕也の家にいて、彼の胸にしがみつくようにして大泣きした。

あたしからすれば、恋愛がすべてになってた。

龍紀の仕事や人柄をすべて理解しようとした。

でも耳をひらけば彼の悪い噂なのか真実なのかもわからないことが次々とはいってくる。

あたしの精神力はそんなところまで持つほど強くない…

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⏰:10/06/21 03:22 📱:F02B 🆔:d897jUrM


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