*- エロチュウ -*
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#77 [亜夢]
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「あの子はね…お金で愛を買おうとしてるんだよ。 可哀相でみてられない…でも…」

でも、の後に間があく。

「俺は付き合おうて言葉にいいよ、というべきだったのかもしれないけど…」

ふう、と煙草の煙を吐く。

「俺…いま好きな女がいるから、ね。」

ドキン―…

嘘?本当?

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⏰:10/05/20 17:41 📱:F02B 🆔:uEyPQx6s


#78 [亜夢]
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それとも…
信じる?信じない?

「えと…」

「なんで連絡くれなかったの?亜夢。」

待ってた、と小声で言われる。

「あの…名刺、机置いてたら、どっかいっちゃって…」

「じゃあ俺来るの待ってた?」

ドキン―…

飲み込まれる。 このひとの、空気に。

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⏰:10/05/20 17:44 📱:F02B 🆔:uEyPQx6s


#79 [亜夢]
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「亜夢は俺がホストだから嫌?」

違う…

ホストだから嫌なわけではない。

ホストだから、こうなんじゃないか…ていう固定観念があるんだ…。

「たぶん、俺が本当のこと言ってるか、嘘を言ってるか…わかんないから?じゃないの。」

アタシは縦にうなずく。

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⏰:10/05/20 17:51 📱:F02B 🆔:uEyPQx6s


#80 [亜夢]
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「俺が仕事やめたら…俺と付き合える?」

アタシは考えた。

仕事とアタシを選ぶってこと?

「そんな…どっちが優先だなんてっ…」

「俺はお金がいるから、いまの仕事が辞められない。 …でも嫌なら考えるけど。」

彼は、はあ、とため息ついた。

「…いつからか、わかんないけど…」

目をみつめられる。

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⏰:10/05/20 23:03 📱:F02B 🆔:uEyPQx6s


#81 [亜夢]
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「亜夢に嫉妬してもらいたくて…女の客連れてきてた…」

時計がカチッカチッと音をたてて動いてる。

PPPP…

もちろん出勤時間ぎりぎりのナンバーワンの携帯は鳴り始める。

「なんでこう…〜〜」

響皐月はハアとため息をついて、また名刺をつきだした。

「…やめた。 携帯貸して。」

アタシの手から取り上げて耳元にあてる。

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⏰:10/05/21 07:32 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


#82 [亜夢]
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PPPP…

また同じ着信音が響皐月の携帯から流れる。

「俺から連絡する。」

わかった?という目でじっと見られる。

「…あ、はい…」

圧倒されてアタシ、そんなに喋れてないというかまともに顔さえみれなかった。

ジャケットを素早く羽織ると会計分のお金を置いて響皐月は急いだ。

「ありがとうございました…」

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⏰:10/05/21 07:35 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


#83 [亜夢]
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響皐月が去ってからマスターは言った。

「やっとか。」と…

「昨日もギムレット飲みにきてたんだよ。」

月曜日。
アタシがCIELを休みな日だ。

「ここ最近の悩み事の原因は君なんだよ。」

くすりと笑うマスター。

「そ…そんなの知らないですよっ…」///

でも、まだやっぱり思う。

本当?嘘?

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⏰:10/05/21 07:39 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


#84 [亜夢]
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でも―…

アタシみたいに利用価値のない人間を騙さなくてもいいわけだもんね。

お金持ってて、自由に彼の店で飲めるわけでもない。

アタシを彼のものにしても得ではないはず。

「信じてもいいかなあ…」

ドキン―…

少しだけ携帯を確認することに過敏になった。

センター問い合わせが趣味になりそうなくらい。

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⏰:10/05/21 07:44 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


#85 [亜夢]
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あのキスのせい―…


彼を意識しまってる。


アタシは仕事を終えて鞄の中に携帯を放り込んだ。

営業中は連絡よこせないくらい忙しいはずだ。

でも何度も携帯が光っているかを確認する。

それも響皐月のせい―…

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⏰:10/05/21 07:48 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


#86 [亜夢]
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水曜日。

あのワン切り以来、響皐月は電話をかけてこなかった。

着信履歴から登録した名前。

そのまま【響皐月】とはいっている…

「はあ…」

ちらっと携帯を見る。

「恋してる子みたい♪」

右からコソコソと耳打ちするアリサ。

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⏰:10/05/21 18:10 📱:F02B 🆔:na8HDJcY


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