*- エロチュウ -*
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#180 [亜夢]
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「A組の坂本華ね〜…」

じいっと見つめながらいつもマナブはそう言った。

いつもなら【食われる前に食べておかなきゃ】とか面白いこと言って調子狂わすのに、出来てなかった。

もちろん俺はすぐわかる。

「〜…お前ああゆうのがタイプか?」

えっと驚いた顔する少年マナブ。 顔真っ赤にして大丈夫か?(笑)

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⏰:10/06/01 04:19 📱:F02B 🆔:69y7jz22


#181 [亜夢]
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俺は知ってた。

意外と照れ屋で見栄っ張りで…女の子の前ではかなり強いのをアピールしたりする。 ただの自慢だが。

「俺が声かけてあげる☆」

ノリノリの俺は向こう側の廊下にいる華に手をぶんぶん振った。

「ねえ〜君が華ちゃん?」

「はい〜☆」


ドキンと胸がはじまる…

⏰:10/06/01 04:31 📱:F02B 🆔:69y7jz22


#182 [亜夢]
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ほんわりした笑顔。

色素の薄いさらさらの髪の毛。

華奢なからだ。

すらっとのびる足。

俺までその返事だけで坂本華にドキンとしてしまった。

「お…俺らと仲良くしてよ」

「え〜…ふたりともチャラくて有名だから嫌だよっ!!!!」

華はくすくす笑いながらいった。

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⏰:10/06/07 05:12 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#183 [亜夢]
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それから俺、マナブ、華と華の親友:百合恵とよく遊ぶようになった。

廊下ではなしたり放課後遊びにでかけたり。

「ねえ、華て好きな人いる?」

百合恵が聞いてるところをたまたま階段で耳にする俺とマナブ。

このときはお互いわかってた…

お互いが華を好きなことくらい。

「…まあ、ね?」

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⏰:10/06/07 05:15 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#184 [亜夢]
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「あのふたりのどっちかでしょ?」

「さあ〜…」

百合恵と華はきゃっきゃ言いながら教室にはいっていった。

俺たちはいつもどおり学校の屋上にむかってねころがった。

気持ちいい風―…

「恨みっこなしだもんな…」

「ああ。 マナブ告白しね〜の?」

首を横に振るアイツ。

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⏰:10/06/07 05:17 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#185 [亜夢]
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「…絶対無理だ。」

自信がないと顔を伏せた。

「俺…華の好きなやつはお前なんだよ。 凄い好きだからわかる。 見てると実感する…」

俺はなにもいえなかった―…



翌日に電話が鳴った。

「今から華の家行って告白してくる!!!」

決心がついたのかマナブはそう言った。

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⏰:10/06/07 05:20 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#186 [亜夢]
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「駄目で元々だろっ…」

たぶんいつもみたいにニカッと笑ったんだろう。

また後で報告の連絡をいれるから、と言ってマナブは電話を切った。

数時間経っても電話は鳴らない。

ああ、もしかしたら付き合って何かしてるのかもしれない―…

どうせ明日会うし、

聞けばいいんだよな。

聞けば。

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⏰:10/06/07 05:22 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#187 [亜夢]
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…夜中に電話が鳴ってる。

俺は目を擦りながらドアをあけるとパジャマを着たお母さんが顔を真っ青にして飛んできた。

「龍紀っ…―」

お母さんはそのまま何もいわずに車を出すとなぜか病院に向かった。

いやな予感がする―…

「先にいって…」

俺は母さんに言った。

「亡くなったの…」

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⏰:10/06/07 06:06 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#188 [亜夢]
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「マナブ君が亡くなったのよ、龍紀…」

嘘だ。

俺さっき電話したし。

「悪い冗談だな…夜中に。 あの横田おじさん?体調ずっと悪かったもんな?」

マナブのお母さんとお父さんが目に入る。

なんで泣いてるの?

マナブのお母さんは電話してる。

「忍…はやくかえってきなさいっ…」

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⏰:10/06/07 06:09 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


#189 [亜夢]
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俺は会ったことないがマナブには双子の弟がいる。

すぐに家をでて年上の女と住んでるとか変なことは聞いた。

「…おばちゃん、マナブは?」

「たっちゃん…」

仲良しだったからマナブのお母さんとは色々話したり、ご飯をごちそうになったりした。

笑顔のおばちゃんが

俺にみせたくしゃくしゃな顔。

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⏰:10/06/07 06:11 📱:F02B 🆔:kZ685P4M


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