*- エロチュウ -*
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#225 [亜夢]
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「ん…なんでもない…」

あたし達は他愛もない話をして会話は終わった。

なんだか胸がむかむかする…あたしの心が何か気になっている証拠だ。

龍紀の悪いとこって…なんだろう?

「亜夢…?」

裕也が後ろから声をかけてきた。

「あっ…裕也…」

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⏰:10/06/11 19:32 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#226 [亜夢]
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「大丈夫か?…」

幼なじみの裕也には表情ひとつであたしの感情を読まれてる気になる…

「あは、なんか…わかんない…」

優しい柔らかい声に安心したのかあたしは涙が目からこぼれた。

「…も…わかんない…」

泣きたくないのに。

龍紀の仕事を理解してたはずなのに…あたし、怖い―…

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⏰:10/06/11 19:36 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#227 [亜夢]
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「やめろよ―…」

え―…

いつも明るい笑顔ばっかりの裕也が眉間にしわを寄せて、あたしをみた。

腕をきゅっと掴んで…

「裕也……」

「やめろよ、もう―…」

少し悲しそうな顔をする裕也にあたしの胸が痛む。

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⏰:10/06/11 19:39 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#228 [亜夢]
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「お前を泣かす男なんか、認めない。」

あたしの腕を掴む、裕也の手が…強くなった。

「―不安とか心配しか残らない恋愛なんて…幸せになれるはずがないじゃないか!!!」

裕也の真剣なまなざしに、あたしは何も言えなかった。

「…俺なら…」

裕也なら…

「あっ!!! いたいたあ〜」

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⏰:10/06/11 19:42 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#229 [亜夢]
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「…何処いるかとおもった!!!」

アリサが間にはいる。

ぱっと素早く裕也は腕を離すといつもの顔でにこっとほほえんだ。

「てか!!! 腹減ったあ…飯くいにカフェテリア行こうぜっ!!!」

裕也はおなかをぽんぽんたたきながら言った。

「―…うん。」

あたしも普通に笑った。

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⏰:10/06/11 19:44 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#230 [亜夢]
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3人でご飯をたべて、それからカラオケに行った。

このときだけ忘れよう…

あたしはアリサや裕也の笑い話を聞いて腹を抱えて笑った。

楽だ…

楽しいほうがいい…

でも、いまの時間、龍紀はなにをしてるんだろう?

「あ…ちょっとごめん…」

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⏰:10/06/11 19:46 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#231 [亜夢]
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カラオケの個室から出て携帯を開く。 センター問い合わせしても何も変化はない。 メールボックスは空のまんまだ。

あたしと龍紀はそんなに連絡をとらない。 出勤してから龍紀は「いまから仕事がんばるよ〜」と電話かメールをしてくる。

あたしから、そんなに連絡をすることがなかったから…

だいたいCIELに来るか、家にかえってからお喋りしたり、休みは一緒にいたり…そんなかんじ。

今日は月曜。

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⏰:10/06/11 19:49 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#232 [亜夢]
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RRRR

何十秒鳴らしたんだろう。

電話にでる様子がない。

あたしは留守電になる前に電話をきると個室に戻った。

「おかえり〜☆」

アリサは上機嫌にあたしに声をかける。

うん、と返事はしたものの…

考えているのは

『龍紀は今何してるの?』

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⏰:10/06/11 19:51 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#233 [亜夢]
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折り返しの電話は数分経ってもこなかった。

お風呂にはいってるの?

まだ寝てるの?

家にいるの?

セットしてるの?

…誰かと一緒にいるの?

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⏰:10/06/11 19:53 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


#234 [亜夢]
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アリサがトイレに立ったときに隣の裕也が言った。

「…携帯ばっかみて、そんな心配?」

「……」

やっぱり裕也には隠せない。

「馬鹿じゃないの?お前…」

ため息をつくと背をばんっと椅子につける裕也。

「馬鹿だよ…なんでそんな男が好きなんだよっ…」

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⏰:10/06/11 19:56 📱:F02B 🆔:d95nv8bA


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