*- エロチュウ -*
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#311 [亜夢]
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「あたしは―…」
裕也がいいの?
龍紀と戻りたいの?
ううん…違う。 あたしは裕也を龍紀の代わりにしてたの?
龍紀に会って、すぐに裕也への感情がなくなってしまったの?
「―…」
答えなんてすぐでなかった。
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:10/06/22 02:55
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#312 [亜夢]
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「俺は…一目惚れしてどうしようもなくて、ホストていう職業だからお前には相手にされないって思ってた。 でも違った。 俺のこと……まるごと愛してくれた。」
けど、と続ける。
「俺はお前が悩んでることに気づいてやれなかった。」
ごめん…頭をさげれないからか、龍紀は目を閉じてそうあたしに伝えた。
西川さんはただただビックリしてて、ただただ仕事に集中してた。
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:10/06/22 02:58
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#313 [亜夢]
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「ごめん…あたし、わかんない。 龍紀のことで悩んでるときに裕也があたしの支えだった。 けど…裕也があたしに心配にさせるようなことをしてたんなら……」
あたしの頭の中は何年も掃除されてない倉庫みたいになってた。
「わかんない……」
幸せか、幸せじゃないか。
分からないはずなんてないのに、あたしははぐらかしてしまった。
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:10/06/22 03:01
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#314 [亜夢]
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撮影が終わり、あたしも片づけをすれば帰れるというときだった。 ガラス越しに裕也と龍紀の姿が見えた。
もしかして―…
あたしは素早く片づけをしてタイムカードをきると、たばこを吸うふたりが何も喋らず立ってこちらに目を向ける。
どっちか…選べってこと?
できないよ―…
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:10/06/22 03:03
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#315 [亜夢]
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裕也は…
龍紀からあたしを奪い取るくらい、自分のものにしたくて、ってことはあたしのことが凄く好きで…
でも
龍紀は…
あたしに無理強いしない。 でも想いはずっと強くて、すべてあたし優先で考えてくれてる… あたしが幸せなら、いいと。
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:10/06/22 03:08
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#316 [亜夢]
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あたしは…
…の手をとった。
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:10/06/22 03:09
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#317 [亜夢]
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「いいのか?」
後ろを振り返りながら彼は言った。
あたしは首を縦に振る。
やっぱり…あたしの手はこの手にフィットする。
彼があたしを求める。
同時にあたしも彼を倍求める…
手をつないでるだけでも幸せ。
…なら、いいんだよね?龍紀。
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:10/06/22 03:11
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#318 [亜夢]
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龍紀はあたしがほかの誰かと幸せになったらほんとに幸せなの?
ねえ……
「お前は俺のもんじゃないとだめだっ…」
ぎゅうっと抱きしめる。
ねえ、裕也……
あたしはあなたの手に簡単に落ちてお互い恋をしたのかな?
それとも…あたしは、ただ龍紀の想いを断ち切るため?
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:10/06/22 03:13
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#319 [亜夢]
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あたしは
…龍紀の手を取った。
裕也があたし達にした行為が許せなかったとかではない。
ただ…
あたしは龍紀と居たかった。
あたしを一番に考えてくれる龍紀と…
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:10/06/22 03:16
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#320 [亜夢]
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まるでこの1年は…嵐のようだった。
龍紀との出会いから恋愛…不安と嫉妬…裕也からのアプローチに、よりかかってしまったあたし、…付き合って穴を埋めようとして…時間が経って…嘘が事実になる。
どちらとも居れる可能性があった今、あたしは龍紀といる。
「お、亜夢みてみて!!!」
旅行のパンフレットをみてはしゃぐ龍紀の肩のうえにあごを乗せてあたしはのぞき込む。
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:10/06/22 03:19
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