*- エロチュウ -*
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#378 [亜夢]
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居酒屋でアルバイトしてた佳織はいつのまにか水商売に興味を持つようになった。
それからすぐにキャバクラに勤務するようになり、数ヶ月後には、十分なお給料をもらって新しい鞄や靴、洋服に囲まれてた。
「…あ、りき〜…あたし今からお客さんとご飯いかなきゃ!!! またね〜♪」
一緒にいてもそんなことが多くなった。
俺は迎えにきてと言われたら店まで迎えにいった。 泊まっていっても起きたら佳織はいないことが多かった。
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:10/07/15 03:52
:F02B
:rTWU1lSc
#379 [亜夢]
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ある日のことだ。
俺の親友の彼女は佳織の仲良しの友達だった。 ふたりで同時に水商売をはじめたため、愚痴や相談はお互いちょこちょこしてた。
「お前ってさあ〜…心広いよなあ…」
え?なんでと聞き返すとため息を深くついてから奴は言った。
「だってホスト通ってるんだぜ?俺んとこの女と佳織ちゃん…知ってるんだろ?俺まじ言われたときひいた。 彼氏いるのに行くかよ……」
ホストってなんだ?
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:10/07/15 03:55
:F02B
:rTWU1lSc
#380 [亜夢]
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ある日疑問に思った俺は佳織が風呂にはいってるときに携帯をみてしまった。
携帯をみていいことなんてない…わかってた。 でもどうしようもないくらいみたくなった。
電話帳のグループに【ホスト】という項目があった。
ずらっと並んだ源氏名。
何人いたかなんて覚えていない…
プロフには顔写真のせているひとやメモにいろいろかいてるひともいた。
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:10/07/15 03:59
:F02B
:rTWU1lSc
#381 [亜夢]
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メール…一番みてはいけないもの。 俺はその掟を破ってしまった。

受信メールの下に何個か振り分けでメールボックスがあった。
一番上には、


りきにゃん

…それをみて安心したのもつかの間、俺の下には


さあにゃん

と合った。
女かもしれない。
内容は男はふつうだったが、佳織が可愛いように思われたい感があふれ出てた。
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:10/07/15 04:02
:F02B
:rTWU1lSc
#382 [亜夢]
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翌日にホストに行ってることを説教したら「もういいっ、別れよ!!!!」と、あっけなく2年の恋が終了したんだ。
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「イケメンに負けるなら納得かも……」
ははっと笑う夏川くん。 彼自身イケメンで優しく気配りもできるいい子なのに。
「…わかんない…あたしの彼氏、ホストだったけど、悪いひとじゃなかったよ。 あたし最初は軽蔑してたけど、そうじゃないひともいるから……」
狂ってしまう本人責任だよ。
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:10/07/15 04:05
:F02B
:rTWU1lSc
#383 [亜夢]
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あたしと龍紀との間であった出来事なんて隅から隅まで話せる自信がなかった。
ちょっとの期間でも事件がおおすぎて…
「あ〜でも海みてると、どうでもいいやっ!!! てなる…」
あたしはそのまま背中を倒して綺麗にひかる星たちを眺めた。
月があるからこそ輝ける星……
あたしには月の存在が必要なんだ。
あたしみたいな不器用なひとに大丈夫な道を教えてくれる月の光が。
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:10/07/15 04:09
:F02B
:rTWU1lSc
#384 [亜夢]
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「だな…」
アホらしいよな!!!と元気に声をかけてくれる夏川くんにあたしは同じように元気よく返事をした。
「いい恋愛ってどんなだろうね…悩まない恋なんてあるのかな?」
「どーだろ…俺はいつも悲しく終わる恋だなあ。」
なんでだろ?と首を傾げる夏川くんが可愛くてあたしはケラケラと笑った。
「楽しい恋がしたいねっ!!!!」
ほんとに!!!!
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:10/07/15 04:12
:F02B
:rTWU1lSc
#385 [亜夢]
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「今度飲み会しようよ!!!! そんときに俺男メンツあわせるし、軽い合コンのりで★」
「いいねっ!!!! 来週の土曜は?」
いいじゃん、と言ってあたしは夏川くんと連絡先を交換した。
気づいたらもうすぐ日の出がみれる時間にまでなってしまっていた。
海がどんどん赤とオレンジを綺麗に混ぜ合わせた色になっていく―…
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:10/07/15 04:15
:F02B
:rTWU1lSc
#386 [亜夢]
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よし、と言うと両手を広げて夏川くんは腕をのばした。
「おしっ…電話帳からさよならしよ!!!!」
携帯をすっと出すとあたしに【佳織】ていう電話帳の1ページをひらいて消した。
《消去しました。》
「俺は新しい恋をするっ!!!! 過去にしがみついたらろくなことにならない〜でしょ?」
過去にさよなら…か。
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:10/07/15 04:17
:F02B
:rTWU1lSc
#387 [亜夢]
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夏川くんはさわやかすぎるほど笑顔であたしにそう言って笑った。
「正直…2年間なんでこんな女が好きだったんだろ?って思った。 後悔だってもちろんしたよ…」
けど、と続けた。
「俺もいいよ、別れよってすんなり言ったときに思ったんだ。 意地なのかわかんないけれど… そこまで好きじゃなかったんじゃないかって…」
龍紀もそこまであたしを必要としてなかったの―?
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:10/07/19 23:13
:F02B
:7ReKU.y2
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