*- エロチュウ -*
最新 最初 🆕
#411 [亜夢]
-

恐ろしいくらい詳しくかかれた掲示板の内容に鳥肌がたった。

でもあたしの名前…犬につけてたなんて、うれしすぎて泣きそうだった。

今すぐ彼の胸の内に飛び込めるなら、すぐにでもそうしたかった。

あたしは枕に顔をうずめて眠りにつく。

「あ〜…やっば!!!!」

あたしは化粧道具と着替えを簡単にまとめると元職場であるセットサロンへ向かう。

-

⏰:10/07/20 05:28 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#412 [亜夢]
-

「亜夢ちゃんお早う!!!」

おはようございます、とあたしがアシストしてた担当に声をかける。

髪型はいつもおまかせする。 ただ、今日のドレスがどんなものかだけ伝えて、あとは担当の好きなようにやってもらう。

「…あ〜…遅刻するとこだったあ…」

あたしは辞めてからも毎日ここにセットしに来る。

「今日同伴ないの?」

「はい、明日になっちゃって…」

-

⏰:10/07/20 05:31 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#413 [亜夢]
-

PPP…

知らない番号から鳴る。 あたしは思わず営業の声でもしもし、と出る。

「亜夢、いまどこ?同伴するから待ち合わせしよ。」

なぜか声が近くに聞こえる。

「今セットしてる…」

「あれ…」

ぱっと鏡越しにうつったのは龍紀だった。

-

⏰:10/07/20 05:33 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#414 [亜夢]
-

担当もびっくりして

「あれっ…ふたりってつきあってたんじゃなかったっけ…?」

と困惑しながらもコソコソとあたしに耳打ちする。

「同伴しよ。」

「やだ。 出勤ふつうにする。 外で会いたくないもん。」

「亜夢…店以外じゃないと真面目な話できないだろ。 俺1回もおまえ店によんでないじゃん。」

-

⏰:10/07/20 05:35 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#415 [亜夢]
-

じゃあもういい、と目を反らすあたしをみて龍紀は笑って言った。

「強がりやめよーよ。 おまえ興味ない人間とはしゃべらないだろ。 …俺のこと試してるだろ?な?」

龍紀はハアとため息をついていった。

「今日はとりあえず同伴するから時間頂戴。」

龍紀は隣のセット面に座ると自分もセットしてもらいはじめた。

あたしは支配人に電話して同伴の報告をすると残りの化粧に集中した。

-

⏰:10/07/20 05:39 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#416 [亜夢]
-

ふたり同時にセットが終わると龍紀はすぐに支払いをあたしと自分のぶんをして外に出た。

たばこを吸ってるんだろう。

「より戻したら報告してね★」

楽しそうにほほえむ担当。 …でも確かにあたしは強がりで、ただ相手にしてもらいたいけど素直に言えないだけだ。

水商売をしてから見栄を張るようになった。 そのせいかなあ?

あたしは化粧を終えると龍紀の待つ外へ出る。

-

⏰:10/07/20 05:41 📱:F02B 🆔:xPuQ7aqs


#417 [亜夢]
-

…わかってる。

あたしは龍紀とすぐにでもよりを戻したいことくらい分かってる。

なにが真実で嘘で偽善なのかなんて本人以外分からない。

作ってるなら真相を知らないほうが幸せ。

だまされてるなら夢見てたほうが幸せ。

でもあたしは期待してしまう。

やっぱり龍紀はあたしのもので、あたしは龍紀のものなのかもって…何があろうと思ってしまう。

-

⏰:10/07/24 06:27 📱:F02B 🆔:6a11yNQE


#418 [亜夢]
-

「亜夢っ…」

うれしそうに微笑むと龍紀はあたしの腕を引っ張った。

「グラサンでもすれば?お客さんにバレたらやばいでしょ。 だって…代表取締役なんだし…」

あたしは振り解こうとしても後ろ姿の龍紀は振り返りもしなかった。

近くに停めてあった車をピピッと遠隔操作であけると懐かしい車…

「のって?」

-

⏰:10/07/24 06:29 📱:F02B 🆔:6a11yNQE


#419 [亜夢]
-

しばらくするとあのマンションの前にいた。 龍紀と一緒に過ごしてたあのマンション。

「…何のつもり?」

あたしは背中を向けようとする。

「見せたいものがあるんだ!!!!」

子供みたいに無邪気に笑う龍紀が誘惑してるようには思えなかった。

そうだった。

このひとはあたしの前では【響皐月】なんかじゃないんだ。

-

⏰:10/07/24 06:31 📱:F02B 🆔:6a11yNQE


#420 [亜夢]
-

カチャ―…

玄関が彼の背中越しにみえる。 またあのマットでスリッパ置いてある。

壁にあった写真もデコレーションもそのまま。

「あむ〜〜〜」

甘えたような声で言う龍紀にびっくりして彼の手元をみると…トイプードル!!!!

「か〜わあい〜♪」

大の犬好きのあたしのそのまま家にあがってずっとあむと遊んでた。

-

⏰:10/07/24 06:34 📱:F02B 🆔:6a11yNQE


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194