Supernova〜超新星〜
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#1 [Mr.RabbIts!] 10/05/28 00:23
 
僕はただ見つめるだけ。
彼女と話すきっかけが無いわけじゃない。
 
つまりは、僕は臆病者だ。
 
第一章
“彼女は誰のもの?”
 

#27 [Mr.RabbIts!]
 
「うーわー…一番前じゃん、三木。まじどんまい」
 
佐倉の言葉に「最悪」と返してみたものの、あながち嫌な席でも無い。
 
「機械的に割り振ったとか言いながら、目ぇ付けられてんじゃん?三木」
 
そこに谷垣までもが哀れみの言葉を投げに来た。
 

⏰:10/05/28 21:03 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#28 [Mr.RabbIts!]
 
「…そんなん言ってるお前も一番前だけど」
「は!?まじかよ!」
 
まじだよ。
俺の名前の隣の隣に谷垣って映ってますけど。
落ち込む谷垣を無視して、佐倉の名前を探す。
 
「佐倉はどこ?」
「おれ?俺は後ろの一番端っこ」
 

⏰:10/05/28 21:09 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#29 [Mr.RabbIts!]
 
俺と佐倉の会話を聞いた谷垣は、また「山口の陰謀だ!」とか嘆いていたけど俺達は席を移動し始めた。
 
まあ、谷垣が言うように山口の陰謀だとしても、俺にとっては良い方向に転がったわけで。
 

⏰:10/05/28 21:17 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#30 [Mr.RabbIts!]
 
「谷垣、騒いでねえで行くぞ」
「はあ。まあ近くに三木居るだけマシか」
 
そう言って肩をあげる谷垣に適当に返事をして、新しい自分の席につく。
 
「?俺らの間って誰だあ」
 
俺と谷垣の間の空席に谷垣が疑問の声をあげた。
 

⏰:11/06/08 21:41 📱:P906i 🆔:53cnDasM


#31 [Mr.RabbIts!]
 
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3210/
 
感想待ってます。( o^_^)o♪
 

⏰:11/06/09 11:41 📱:P906i 🆔:HVKEreug


#32 [Mr.RabbIts!]
 
「……さあ」
 
本当は知ってる。
少しドキドキしながら谷垣と談笑していると、背後から小さな声がした。
 
「ごめん。ちょっと、通らせて?」
「あ…どーぞ」
 
宮本あんなは教科書を抱えて遠慮がちに俺と谷垣の間の席に腰かける。
 

⏰:11/11/23 12:59 📱:P906i 🆔:LZ4p.UU6


#33 [Mr.RabbIts!]
 
「宮本かー!俺らうるさくするだろうから、ごめんな?」
「ううん。全然、気にしないで」
 
谷垣が声をかけると、宮本は微かに笑って明るい声で返す。
 
…俺ももっと愛想よく出来ないのかねー。
 

⏰:11/11/23 13:02 📱:P906i 🆔:LZ4p.UU6


#34 [Mr.RabbIts!]
 
「あの、三木くん」
 
びっくりした。
自分の名前を呼ばれて宮本を見ると、彼女は申し訳なさそうに俺を見ていた。
 
「教科書、私のせいなのに」
「え?……あー」
 
働かない脳をフル回転させ、思い出す。
そういえば山口に怒られたんだっけ。
 

⏰:11/11/23 21:50 📱:P906i 🆔:LZ4p.UU6


#35 [Mr.RabbIts!]
 
「宮本のせいじゃ、ないよ」
「え?」
 
首を傾げる宮本は俺が気をつかっていると勘違いしているようだ。
 
「教科書、机にもロッカーにも無かったから」
「?そうなんだ」
「違うクラスの奴に貸したんだよなー」
 

⏰:11/11/23 21:52 📱:P906i 🆔:LZ4p.UU6


#36 [Mr.RabbIts!]
 
ぎこちない宮本との会話に、谷垣が交ざる。
宮本はやっと納得のいった顔をした。
 
「あ、そうなんだ?山口に言えばよかったのに」
 
ニコリ、と微笑む宮本から目を反らす。
 
「…まあ、うん」
 
不自然だったかな。
 

⏰:11/11/23 21:55 📱:P906i 🆔:LZ4p.UU6


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