Supernova〜超新星〜
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#20 [Mr.RabbIts!]
 
このまま言う通りに出て行くのも、黙って突っ立ってるのも嫌だな。
何か、突拍子も無いことをすれば山口もクールダウンするだろうか。
 
「先生」
 
静まり返っていた生徒の中から、ハッキリとしたよく通る声が聞こえた。
 

⏰:10/05/28 14:04 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#21 [Mr.RabbIts!]
 
山口や俺も含め、全員がそちらを向く。
 
「今日は席決めでしょう?教科書はそんなに使わないんじゃないですか」
 
スラスラとそんなことを言ってのけるのは、佐倉という男子生徒だった。
山口が顧問であるラグビー部の部員である佐倉は、他の生徒が身構えるほど山口に距離を置いていないようだ。
 

⏰:10/05/28 14:10 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#22 [Mr.RabbIts!]
 
佐倉の発言にまたピリッとした空気が流れるのかと思えば、山口は少し表情をゆるめた。
 
「…まあ、いい。次からは毎回必要だから、忘れるなよ」
 
戦意喪失。
教師相手に敵意むき出しってのも格好悪いけど、それでも教師って好きになれない。
 

⏰:10/05/28 14:14 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#23 [Mr.RabbIts!]
 
「佐倉、助かった」
 
席決めでザワザワしている連中に混じって佐倉に礼を言いに行くと、本人は驚いた表情をしてから微笑んだ。
 
「助かった?三木まじお疲れー」
 
皮肉混じりの言葉に佐倉って案外おもしろいな、なんて感じる。
 

⏰:10/05/28 14:18 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#24 [Mr.RabbIts!]
 
「部活でも、あんな感じなのか?」
「うん。まあーな」
 
そう答える佐倉には憂鬱な様子も無い。
山口に佐倉って相性良いのかもな。
 
「俺だったら毎日怒鳴らせてるだろうな」
「ははっ。たしかに」
 

⏰:10/05/28 14:20 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#25 [Mr.RabbIts!]
 
なんて感じに談笑していると、席決めも終わったらしい。
パソコンの画面に映し出されるらしい席順にみんな注目している。
 
「これってどうやって決めるんだ?」
 
ポツリと疑問を口にすると同時に画面が切り替わる。
 

⏰:10/05/28 16:47 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#26 [Mr.RabbIts!]
 
真っ黒だったディスプレイにクラスの奴らの名前が浮かぶ。
四角く区切られた空白の中に、黒い文字でフルネームが載っていた。
 
「ああ、先生が機械的に割り振ったって言ってたぞ」
 
せっかく佐倉が疑問に答えてくれたのに、俺はディスプレイに釘付けであまりよく聞き取れなかった。
 

⏰:10/05/28 16:50 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#27 [Mr.RabbIts!]
 
「うーわー…一番前じゃん、三木。まじどんまい」
 
佐倉の言葉に「最悪」と返してみたものの、あながち嫌な席でも無い。
 
「機械的に割り振ったとか言いながら、目ぇ付けられてんじゃん?三木」
 
そこに谷垣までもが哀れみの言葉を投げに来た。
 

⏰:10/05/28 21:03 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#28 [Mr.RabbIts!]
 
「…そんなん言ってるお前も一番前だけど」
「は!?まじかよ!」
 
まじだよ。
俺の名前の隣の隣に谷垣って映ってますけど。
落ち込む谷垣を無視して、佐倉の名前を探す。
 
「佐倉はどこ?」
「おれ?俺は後ろの一番端っこ」
 

⏰:10/05/28 21:09 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


#29 [Mr.RabbIts!]
 
俺と佐倉の会話を聞いた谷垣は、また「山口の陰謀だ!」とか嘆いていたけど俺達は席を移動し始めた。
 
まあ、谷垣が言うように山口の陰謀だとしても、俺にとっては良い方向に転がったわけで。
 

⏰:10/05/28 21:17 📱:P906i 🆔:yAA1s8y2


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