二番目に愛した君へ
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#1 [咲紅] 10/06/03 22:00
#2 [咲紅]
1章
【プロローグ】
黒崎響
Kyo Kurosaki (17)
紅本千秋
Chiaki Komoto (16)
白鳥可憐
Karen Shiratori (17)
武藤 遥
Haruka Muto (18)
武藤 皐
Satsuki Muto (16)
:10/06/03 22:02 :biblio :☆☆☆
#3 [咲紅]
1章
【二人の彼女】
「響好き……」
「……ああ俺も」
俺の唇が目の前の女の唇と触れ合う直前、静かな部屋に携帯が鳴り響いた。
携帯を手に取りディスプレイを見ると
【 白鳥可憐 】
シラトリカレン…の4文字。
:10/06/03 22:07 :biblio :☆☆☆
#4 [咲紅]
すぐに通話ボタンを押した。
「もしもし」
『響?今どこ?』
「あー…遥ん家」
『……嘘つき』
「いや、まじだって!」
遥とは武藤遥(ムトウハルカ)という
俺、黒崎響(クロサキキョウ)の1歳上の幼なじみのことで
綺麗な顔立ちのうえ、女のような名前だがちゃんとした男だ。
『遥なら私の家にいるわ』
「まじで!?やっべ…」
『どうせまた千秋の家にでも…』
「……はい、すいません。そうです」
『早く帰ってきてっ!』
「わかっ…、って」
プープープープー
俺がそう言い終わる前に
彼女は乱暴に電話を切った。
:10/06/03 22:12 :biblio :☆☆☆
#5 [咲紅]
「悪い。帰る」
「待って…!」
羽織ろうとした俺のジャケットを彼女が掴む。
「千秋。悪い、可憐が待ってるから」
俺がそう言うと彼女は掴んでいた手を力なく離した。
「次…いつ来てくれるの?」
「わかんねえ」
「…すぐ来てね?」
「ああ。じゃあな」
彼女の頭をポンポンと軽く叩き、部屋を出た
:10/06/03 22:21 :biblio :☆☆☆
#6 [咲紅]
俺と今までいた彼女の名前は、紅本千秋(コウモトチアキ)。
千秋とは、遊びで付き合っているわけじゃない。
ちゃんと愛している。
二番目に…。
――何故【 二番目 】かって?
それは……
俺には【 コイビト 】がいるから。
その女が俺の中の一番。
それが さっきの電話の女、【 白鳥可憐 】。
千秋は自分が二番目の女、ということを承知で俺と付き合っている。
可憐は自分の他に俺には千秋がいる、ということを知っている。
:10/06/04 16:16 :biblio :☆☆☆
#7 [咲紅]
俺が向かった先は、可憐の家…というが豪邸だ。
門から豪邸の入り口までは
ずらーっとスーツ姿の男性とメイド服の女性が綺麗に並んでいる。
「「「お帰りなさいませ、黒崎様」」」
俺は軽く頭を下げて、入り口まで向かう。
入り口に入ると、更にメイドがせっせっと働いていた。
俺が白鳥家に入るなり、
櫻田さんという年輩の人が話し掛けてきた。
「黒崎様、お帰りなさいませ。
お部屋で可憐様がお待ちになられているので…
早く来い、と伝えるように言われました…」
「あ、はい」
「それでは失礼致します」
俺はまた軽く頭をさげ、
無駄に横広い階段を
三段ずつ抜かして三階まで上り、更に広いフロアから可憐の部屋へ向かう。
:10/06/04 16:18 :biblio :☆☆☆
#8 [咲紅]
トントン…
「可憐?入るぞ」
キィー…
「おっ、来たねー響ちゃん!遅いですよ」
「本当、遅いわよ!」
部屋に入ると、軽く眉間にシワを寄せた可憐が立っていた。……と、その後ろには遥も。
「遅くねえよ。急いだし」
「また浮気ですか?」
そう言って遥は笑った。
「は?何?お前殺されたい?」
遥に睨みをきかせると遥は口を閉じた。
:10/06/04 16:19 :biblio :☆☆☆
#9 [咲紅]
俺は、可憐の家に住んでいる。
中3の時、親に捨てられてここで居候しているってわけだ。
元々、俺と可憐の親同士の仲が良かったのもあり、特に条件もなくお世話になることができた。
現在俺は高2だから
もうここに居候して2年になる。
で、可憐と暮らし始めてすぐに俺は一目惚れして
告白なんかはしていないけどいつの間にか結ばれた。
キィー…
可憐のイライラしている雰囲気が漂う中、ドアが開いた。
櫻田さんだ。
その後ろには…
「皐!」
:10/06/04 16:20 :biblio :☆☆☆
#10 [我輩は匿名である]
続きでるとみにくいよ
:10/06/04 17:09 :P02B :☆☆☆
#11 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:22/12/26 23:33 :Android :☆☆☆
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