それでもなお、知りたくて。BL
最新 最初 🆕
#1 [A.B.C] 10/06/25 20:36
 

ハルが何で転入してきたのか
ハルが何で誰とも口を聞かないのか
ハルが何でそんなに…美しいのか。

 

僕は、知らない。

 

#22 [A.B.C]
 

俺は、しずるに覆い被さるかたちで
しずるの唇に触れた。


しずる「…んっっ…」


最初は優しく次第に激しさを増していく


しずる「んっ…あっ…!何?!やめっ…//」


さすがに息が出来ずに苦しくて
しずるは目を覚ました。
 

⏰:10/06/27 00:13 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#23 [A.B.C]
 

しずる「んんっ…りくっ…やめっ…!//」


泣きそうになるしずるに容赦なく
舌を入れる。
息をするのがやっとな、しずるは
抵抗しようと足をばたつかせる。

が、俺にとっちゃあそれは、無意味。
しずると俺じゃ体格差がありすぎる。
しかも、その嫌がる顔がまた俺をそそる。

 

⏰:10/06/27 00:17 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#24 [A.B.C]
 

暫く濃厚なキスをしてやっと唇を
離したときにはしずるは抵抗する気も無く
うなだれてた。
それを見て一瞬胸が痛む。

しずる「…陸っ…どうして……」

しずるの頬には涙の後があった。

陸「…しずるっ………」

また胸が痛む。
こんな顔させる為にキスしたわけじゃない
わかってる。
だけど、どうしても抑えれなかった。

しずる「陸っ……陸っ…ねぇ…何であんな事…陸は、僕の事…嫌いなの?」

また、しずるの目に涙が浮かぶ。
違う。違うんだ。しずる。俺はただ…

 

⏰:10/06/27 00:28 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#25 [A.B.C]
 

不意に突っ張って気が、一気に抜けた。
それと同時にしずるは俺に思いっきり
体当たりしてそのまま急いで部屋から
出て行った。

その時、改めて俺は
自分のしたことに悔いた。
ああ…取り返しのつかない事を
してしまったのだと。

もう、しずるに触れることも
話すこともできない。
完全に拒否られる。

さっきまでしずるがいたベッドに横たわる。
まだ、ほんのに暖かさが残っていた。

 

*陸-side end.

⏰:10/06/27 00:34 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#26 [A.B.C]
 

*しずる-side

 

しずる「ハァ…ハァ…ハァ…」


陸の家を飛び出し暫く無我夢中で走った。
何だか家にも帰りたくない気分で
僕は少し行った所にある河原に向かう。

夕焼けも落ちかけてて段々とあたりは夜の
雰囲気を纏わせている。

陸…何であんな事を。

頭にあるのはそれだけだった。
いつも僕をからかったりいじったり
するけどあんな無理やりな事は
絶対するやつじゃなかった。

僕が何か気に障ることをしたのかな…
しかも思いっきり体当たりしちゃったな
痛かっただろうな…。

そして自分の腕をみるといつの間にか
縛られてたネクタイがほどけて
なくなっていた。

 

⏰:10/06/27 00:48 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#27 [A.B.C]
 

しずる「…あれ!?僕のネクタイ…どこに…」


あたりをキョロキョロ探していると
突然背後から声がした。

「これ…君の?」


振り返ると僕より少し身長の高い青年が
立っていた。


しずる「あっ…多分っ。拾ってくれて、ありがとう!」


お礼を言うと彼はニコッと笑った。
そして、何故か僕の隣りに座る。


「もう日が沈むね…。家に帰らなくていいの?」


彼は心配そうに呟く。

 

⏰:10/06/27 00:53 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#28 [A.B.C]
 

しずる「あっ…ちょっと…何だか今は帰る気分じゃないんだ…」


彼は不思議そうに


「そう、なら僕も君が帰りたくなるまで付き合ってあげる」


と言いずっと横に座ってた。

それから何分か、彼と話しをした。

彼は面白くて優しくて何だか
ふわふわしてて男の僕でも
可愛いな…と思えた。

 

⏰:10/06/27 01:01 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#29 [A.B.C]
 

30分くらい経っただろうか
もう完全に日は暮れて星が出てた。


しずる「付き合ってくれてありがとう。僕、もう帰るよ」


「そう、わかった。また会えるといいね。しずる君」


しずる「うん、ありがとう。えっと…」


ヤバっ、名前聞くの忘れてた。
去っていく彼の後ろ姿に僕は叫んだ。


しずる「き、君の名前は…?!」

 

⏰:10/06/27 01:08 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#30 [A.B.C]
 

彼は一瞬立ち止まり微かに聞こえる事で

 

“ヒデト....サクマ ヒデト”

 

と言った。

 

僕はそのまま固まった。
 

…………佐久間 秀人。

 

忘れるわけない、この名前。

呆然と立ち尽くす僕をよそに
彼はそのまま闇の中にゆっくりと
消えて行った………………………。

 

 

⏰:10/06/27 01:13 📱:W61CA 🆔:OX7NngbU


#31 [ん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/27 04:33 📱:Android 🆔:DE5DdzBs


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194