オッサンと高校生
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#1 [c]
「あたし何で生きてんねやろ」

一人暮らしを始めた初夜、マンションの屋上から無駄に綺麗な夜景を見下ろしていた。

⏰:10/06/26 02:30 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#2 [c]
「おいおい、飛び降りたりすんなよ?」

低い声でタバコを吸いながら近づいてくるスーツ姿の男。

月が雲に隠れ、顔がよく見えない

とりあえず誰?
飛び降りるってあたしが?

⏰:10/06/26 02:34 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#3 [c]
少し頭にきたとき
ようやく雲から月が顔を出す


その瞬間ー…
優しい笑顔が月の下で光ってた。


「見いひん顔やな?
どないしてん?」

⏰:10/06/26 02:37 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#4 [c]
特別カッコいいとかじゃないけど笑った顔に吸い込まれそうになり、やけにクシャッと優しく笑う、それが雅也の印象。


「おい、聞ーてんのか?女子高生!」

ケラケラと笑う男。

⏰:10/06/26 02:40 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#5 [c]
「オッサンこそ誰?」

笑った顔に見とれていたあたしははっとして言葉を発した。

"オッサン"

「は?!誰がオッサンや!
俺まだ27やし。まだまだ若いから!」

「ふふっ。27なんか"高校生"からしたらオッサンやで?」

⏰:10/06/26 02:43 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#6 [c]
必死なオッサンを見たら笑けてきた。

「ってかオッサン、ここの住人?あたし今日引っ越して来てんけど。」

"オッサン"という響きに顔をしかめながらも
「あーだから初めて見る顔なんか」
と納得していた

⏰:10/06/26 02:46 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#7 [c]
「俺はなー、嫁さんが今妊娠中やからタバコ吸いきてん」

「…ふぅん、オッサン結婚してんねや。まあ別に興味ないけど」

あたしは本音をはいて屋上の出入口へ向かった。


「おい!」
それを阻止するように腕を強く掴まれた

⏰:10/06/26 02:50 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#8 [c]
「はっ?何?」

「なあ、ここの景色キレイやろ?」


キレイなものは好きじゃない。世の中汚いことだらけやから。

「…なんなん?」


「何か悩んでるんけ?」

⏰:10/06/26 02:53 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#9 [c]
本間、なに?このオッサン。
数分前に知り合った人間に何言うてんの?

「関係ないやろ」

あたしは冷たく掴まれてる腕を振り払った

「まぁ〜このオッサンで良かったら聞いたるからな!」

そう言いオッサンはまた笑った。

⏰:10/06/26 02:56 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#10 [c]
あたしは無視して足早に自分の部屋へと戻った。




変なオッサン!

誰もいない家ではあたしの声だけが響いた

⏰:10/06/26 02:57 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#11 [c]
翌朝化粧をし、金髪に近い明るい髪に櫛を通し玄関を出ると


「「あ。」」

昨夜のオッサンが隣の部屋からゴミ袋を持ち出てきている所だった

「隣に入ったんやな!
知らんかったわ〜。
これからよろしくな!」

⏰:10/06/27 00:19 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#12 [c]
「オッサンによろしくすることなんか何もないやろ。」

冷たく言い放つ、あたし
感情が持たれへん。


「…雅也」

「は?」


「だから〜!オッサンちゃうぞ?雅也っていうねん。」

⏰:10/06/27 00:24 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#13 [c]
「お前は?名前。」


「言う必要感じひん」
本間にこの人‥
なんていうか馴れ馴れしい。

「こら。じゃあ高校生って呼ぶぞー?」


「‥やめて。


綾、佐々木綾」

⏰:10/06/27 00:40 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#14 [c]
「お〜。よく自己紹介できました!
ほな俺行くわな?
遅刻すんなよ、綾。」

そう言って雅也は小さい子にするみたいにあたしの頭を撫でて足早に去って行った



「‥嵐みたいなヤツ。」

あたしも鍵を閉め学校へ向かう

⏰:10/06/27 00:43 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#15 [あ]
続き…

⏰:10/06/30 22:12 📱:K002 🆔:W0Te2OyE


#16 [c]
>>15
ありがとうございます!
書いていきます(^O^)ノ

⏰:10/07/01 00:43 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#17 [c]
特に何をするでもない高校へ
どうして行っているのか

そんな疑問を持ちながら
もう3年が経っていた。

引っ越したばかりで
あまり詳しくない道を
けだるくあたしは歩く


何も意味を感じない、
生きている意味すら。

⏰:10/07/01 00:46 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#18 [c]
ふと、通りがかった家から
セーラー服を着た女の子と
スーツを着た男が出てきて
お母さんと思われる人に
見送られていた。

「お父さん、一緒に途中まで行こうよ!」

「おう。行こうか」

「2人とも、気をつけてね」

⏰:10/07/01 00:48 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#19 [c]
幸せそうな顔
幸せであろう家庭。

あたしには無いもの

あんな家…あんな家族、
あたしはいらなかった。

⏰:10/07/01 00:49 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#20 [c]
お母さんはあたしが
小さい頃に亡くなった。
顔も覚えてないくらい

一人娘のあたしを父は、
あいつは‥大事にしてくれた。最初だけ

中学へ上がる頃には新しい女の人を連れてきて、
結婚をし今年には子供が産まれるらしい。

⏰:10/07/01 00:51 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#21 [c]
そりゃ娘より新しい女のが
燃えるんやろうな。

あいつと新しい女は
あたしが邪魔やったんか、
あたしとはあまり
喋ってくれへんくなった。

中学生のあたしには
めっちゃ辛かった

⏰:10/07/01 00:53 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#22 [c]
だからあたしは夜に友達の家でみんなでたまり、学校はさぼる…そんな中学生活を過ごしていた。

ただ、働くのは嫌やったし
まだ学生でいたかったから
一番頭の悪い高校に頑張って合格した。

⏰:10/07/01 00:56 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#23 [c]
高校に上がっても家の中は変わらず窮屈で、ずっと遊びまわってた。

そんな中で出会った男がおった


それが龍。

⏰:10/07/01 01:00 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#24 [c]
いつもみたいにたまり場に行ったとき、友達の先輩でおったのがきっかけやった。

あたしが高1で向こうは3年
敬語とか苦手なあたしは最初からタメでつっぱしってた。



「…なあ、俺お前のこと好きやわ」

⏰:10/07/01 01:03 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#25 [c]
初めて話した3時間後くらいには肩に手をまわされ、こう言われた。

何も言わなかったあたしに、龍は優しくキスをしてきた

あたしはそれを返事の代わりに受け入れた。

「龍‥」

⏰:10/07/01 01:05 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#26 [c]
龍と話してて思ったのは、楽しいくて優しい。

きっとあたし、これから龍のこと好きになる



あたしは龍に抱かれながらそう思っていた。

⏰:10/07/01 01:06 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#27 [匿名(´・ω・`)]
面白い(´;ω;)

続き気になります!

⏰:10/07/03 17:38 📱:N08A3 🆔:2TWx5RtY


#28 [c]
>>28

ありがとうございます
マイペースですが更新していきます!

⏰:10/07/03 19:58 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#29 [c]
日に日に好きなっていったあたしは、龍が浮気していることなんて知るはずもなかった。




初めての裏切りにあたしは戸惑って一生男なんて信じひんと思った。

龍とはたった2週間の恋やった

⏰:10/07/03 20:07 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#30 [c]
思い出したくもない過去を思い出しながら気づけば学校へ着いていた。

もちろん教室へや行かず、屋上へ


屋上には立ち入り禁止の小さい倉庫があって
そこがあたしの学校での居場所やった。

⏰:10/07/03 20:10 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#31 [c]
ガチャ。



「もー。
あたしの場所邪魔せんとってって」

ドアを開けると伸がいた


伸はあたしの家のことも男のこともずっと側にいたから知ってる。

それと…

⏰:10/07/03 20:25 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#32 [c]
ガチャ。


「もー。
あたしの場所邪魔せんとってって」

ドアを開けると伸がいた


伸はあたしの家のことも男のこともずっと側にいたから知ってる、あたしの幼なじみ。


それと…



>>31
訂正です

⏰:10/07/03 20:29 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#33 [c]
「来るかなって、思って」


そう言ってキスをする伸。


「‥朝から?」



伸と体の関係を持ったのは、高校2年のとき。

⏰:10/07/03 20:36 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#34 [c]
ただ、寂しくて。

あたしの存在はこの世に必要なんか、あたしには誰が必要なんか。

誰にも愛してもらえへんくて、誰も愛せへんくて


闇に包まれていたとき
伸に抱きしめられたときは暖かくなる気がして、
必要とされてる気がして。

⏰:10/07/03 20:39 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#35 [c]
やけどお互い付き合うとかそういうのじゃない






「綾‥‥ハァ。」


ただ、このときだけは
生きてる気がして。

⏰:10/07/03 20:41 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#36 [c]
終わった後、倉庫の中にある大きめのソファーに横になる。


伸は眠たそうにあくびして、目を瞑った


同じような髪色に長いまつげ、高い鼻ー‥

伸はモテる。女にも男にも

存在が大きくて、
あたしはうらやましかったんやと思う。

⏰:10/07/03 20:47 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#37 [c]
今日は伸があたしの新しい家に来るってきかへんから、仕方なく連れてきた。


「男みてーな部屋やな!」

伸はシンプルで必要のないものしか置いていないあたしの部屋を見て笑った。

⏰:10/07/04 02:58 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#38 [c]
「お金ないし、贅沢できひんからなー」


家賃は、お母さんの方の祖母が出してくれている。
家の事情すべて分かってくれて、年頃だからこんな年寄りと暮らすより一人暮らししなって‥

優しい、めっちゃ感謝してる。

⏰:10/07/04 03:01 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#39 [c]
でもさすがに家具買ったりまでする余裕はないから、最低限必要のあるものしか置けへんかった。


「暗い顔するなや?
お前には俺とかみんなついてる!せやから何かあったら頼れな?」


「…うん」

嬉しいのに、伸に改めてこんなん言われたらありがとうも言われへんかった

⏰:10/07/04 03:03 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#40 [c]
でも伸は見透かしたかのように頭をポンポンとした。


「…ご飯食べてき?作るわ。」


お礼のつもりで夜ご飯を作って、そのあとは2人でゆっくりしてた

⏰:10/07/04 03:05 📱:P906i 🆔:☆☆☆


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