オッサンと高校生
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#250 [c]
好きな人と1つになることが、
こんなにも幸せで暖かい
なんて知らんかった。
体をみられる”恥ずかしさ“もあった…
「雅也…だいすき……」
ぎゅうって抱きついて、
それからあたしはあることを心に決めた。
:10/09/04 21:29
:P906i
:☆☆☆
#251 [c]
「ん〜‥」
雅也が眩しそうにして、
ゆっくり目を開けた
「おはよ」
…こんな幸せな“おはよう”は初めてかも。
「…おはよう」
雅也がフフッと笑う。
:10/09/04 21:31
:P906i
:☆☆☆
#252 [c]
「なに〜?」
「いや、なんかおはようってこんな幸せなもんやったかなって思って」
「……………あたしもそれ思ってん!!!」
朝から二人で笑っておはようのキスをした。
:10/09/04 21:34
:P906i
:☆☆☆
#253 [c]
「じゃあ、またな。
メールする!」
「うん‥ばいばい!」
「寂しそうな顔すんな?
また来るからな」
そう言って雅也は隣の自宅へと帰って行った。
:10/09/04 21:38
:P906i
:☆☆☆
#254 [c]
一人になってからも、あたしは昨夜のことを思い出してばかりやった。
幸せすぎて、今ならどんなことが起きても大丈夫かもー!って思えるくらい。
初めての幸せ。
でも、一生続きますようにー…なんて願えへんかった。
:10/09/04 21:42
:P906i
:☆☆☆
#255 [c]
ブーッブーッ
ズボンのポケットで携帯が震える。
「あ、メール…」
受信した内容をみて、
あたしは携帯を抱き締めるように握りしめた。
:10/09/04 21:50
:P906i
:☆☆☆
#256 [c]
from 雅也
件名 Re:
――――――――
すっげえ、幸せ。
愛してる
――――――――
:10/09/04 21:53
:P906i
:☆☆☆
#257 [c]
「雅也…」
笑みがこぼれて仕方がなかった。
数日後、学校へ行く用意をして外に出る。
「「あっ」」
雅也もちょうど出てきた所だった
…奥さんも一緒に。
:10/09/04 21:56
:P906i
:☆☆☆
#258 [c]
「あら?おはよう、綾ちゃん」
「あ‥っ、おはようございます」
何も知らない奥さん。
ニコニコ優しい笑顔であたしを見つめる。
「綾、どうせやし下まで一緒行くか?」
雅也は平然を装い、聞いてくる。
:10/09/04 21:59
:P906i
:☆☆☆
#259 [c]
「あっ、うん!」
あたしもなるべく普通に接する。
「じゃあ、行ってくる」
「あらっ、まあくん!
いつもの行ってきますは?」
なんやろ…?
「あっ、あぁ」
:10/09/04 22:02
:P906i
:☆☆☆
#260 [c]
雅也は一瞬ためらいながらも
腰をかがめて奥さんの
大きなお腹に
「行ってきます!」
を言って撫でた。
いつもしてるんや…
って、あたしはこんなん思える立場ちゃう。
:10/09/04 22:06
:P906i
:☆☆☆
#261 [c]
「じゃ、行くか!」
「うん…」
奥さんは怪しむはずもなく優しい眼差しであたしたちを見送る。
ドアに窓がなく、カメラもないエレベーターの中
久しぶりの2人きり。
:10/09/04 22:07
:P906i
:☆☆☆
#262 [c]
「ごめんな‥」
「謝らんといて?
あたしはそういうの承知!」
奥さんとのやり取りをあたしに気を使ってくれる雅也が更に好きになった。
「だから大丈夫やで、
まぁ〜くんっ!」
「‥こら〜!それは言うなっ!」
:10/09/04 22:11
:P906i
:☆☆☆
#263 [c]
誰もいないので雅也は飛びついて頭をワシャワシャとする。
「ちょ、まじ勘弁!!
せっかく髪の毛‥‥」
その瞬間、目と目が合う。
ゆっくりと唇が触れる
“好きやで、綾”
耳元でささやく雅也の声に
自分でも赤くなるのが分かる
:10/09/04 22:14
:P906i
:☆☆☆
#264 [c]
“チ―ン‥”
1階について、あたしたちは急いで離れる。
堂々と寄り添うこともできひん‥
自分から望んだ恋やから
全然寂しくない。
そして
雅也とは別れて学校へ向かった。
:10/09/04 22:17
:P906i
:☆☆☆
#265 [c]
学校に着いてまず、屋上へ向かった。
初めてのあたしの居場所
伸との秘密の場所、
ドアを開けた。
「よっす〜」
いつもと変わらない伸、
「おは〜」
:10/09/04 22:20
:P906i
:☆☆☆
#266 [c]
ソファに座ると、
伸がじっと顔を見る。
「なに?なんか付いてる〜?」
「…いやっ、お前、
なんか顔が……」
「だーかーら、なに?」
「幸せそうやな」
:10/09/04 22:22
:P906i
:☆☆☆
#267 [c]
「へっ‥?」
予想もしなかった言葉にびっくりしてまぬけな声を発してしまった。
「なんか‥顔つきっていうんかな?めっちゃ幸せそうやで?」
自分では気づかへんかったけど、まわりから見たらあたしは相当幸せな顔をしてたんやと思う。
:10/09/04 22:24
:P906i
:☆☆☆
#268 [c]
「はは‥まぁ‥‥」
「叶ったんけ?」
「え?」
「お前の恋、叶ったんか?」
「あ…」
言うか迷ったけど、伸には素直になろうと思った。
:10/09/04 22:26
:P906i
:☆☆☆
#269 [c]
「あたしの願いは、叶ったらあかんねんな…」
それはもちろん、雅也には奥さんと子供がいるから
「あぁ‥」
伸はそれを知ってるから曖昧な返事をする
「あかんはずやってんけど……………叶っちゃった」
:10/09/04 22:29
:P906i
:☆☆☆
#270 [c]
伸はなんて言うかなって思ったけど…
意外にも
「ほんまか〜」
って。
それから笑って、
「色々あるかもしらんけど、頑張れよ!
俺はいつでもお前の見方やからな?」
なんて言ってくれた。
その言葉に少し涙がでた
:10/09/04 22:32
:P906i
:☆☆☆
#271 [c]
:10/09/04 22:32
:P906i
:☆☆☆
#272 [しいまま
]
cさんの小説
本当に読みやすくて
中身もしっかリしてて
とても大好きです(ω)
またの更新待ってます

お疲れ様です
:10/09/04 22:48
:F08A3
:bnlsqDuY
#273 [ちぃちゃん]
更新してくださって
ありがとうです



またされるの楽しみに
待っています(^ω^)
:10/09/04 23:42
:N04A
:dYaHjgP2
#274 [我輩は匿名である]
>>272-273いちいちそういうコメントしないで欲しい
読んでるのはあんた達だけじゃないんだから
:10/09/05 05:27
:SH905i
:☆☆☆
#275 [c]
:10/09/05 13:01
:P906i
:☆☆☆
#276 [c]
伸はやっぱり、いつまでも大切な人だと思った。
この関係を大事にしたい。
なんだか胸がほっこり温かくなった。
居心地の良い関係に浸ったから?
幸せを掴めたから?
…決して掴んではいけない幸せを。
:10/09/11 02:41
:P906i
:☆☆☆
#277 [c]
あたしは、たとえ1人暮らしでも家に帰ることが楽しくなった。
…隣に雅也がいるから。
鏡もよく見直すようになったし、今までよりも少し早く起きて丁寧に化粧をするようになった。
そして、明るかった金髪も暗い茶色にした。
:10/09/11 02:44
:P906i
:☆☆☆
#278 [c]
似合わない明るい髪、あたしには子供な気がして。
少しでも大人に見てほしくて、
あたしは雅也を想うほど
幸せになったし一人でも微笑んでしまう。
全部、全部―…
雅也のおかげ、
こんな気持ちは初めて。
:10/09/11 02:46
:P906i
:☆☆☆
#279 [c]
雅也と気持ちが通じ合ってから、早くも2週間が経とうとしていた。
よく朝は一緒になる。
雅也が奥さんのお腹を撫でて、行ってきますをするその行動をあたしは横で見ていた。
そして奥さんはあたし達を見送る。
:10/09/11 02:49
:P906i
:☆☆☆
#280 [c]
2人きりのエレベーターが大好きやった。
一瞬でも、優しいキスをしてくれたから。
あたし達は普通の恋人たちみたいにはデートもできないし外で手をつなぐこともできない。
けど、少しでも雅也と2人きりになれる時間があればあたしはそれで良かった…
:10/09/11 02:51
:P906i
:☆☆☆
#281 [c]
良かったのに…。
ある休みの日、久しぶりに雅也があたしの部屋へ来た。
奥さんが友達と遊びに行ってるからってペロッと舌を出して笑っていた。
:10/09/11 02:53
:P906i
:☆☆☆
#282 [c]
ソファーに座る雅也へコーヒーを入れる
こんな普通のことでも、あたし達は日常では出来ないから…
愛する人へコーヒーを入れる幸せを、噛み締めた。
「ハイ」
「おっ、ありがとーな!」
:10/09/11 02:55
:P906i
:☆☆☆
#283 [c]
「あぁ〜…」
「えっ、なに?」
「綾の入れるコーヒーって、上手いよな!初めて飲んだときから思っとった。
あ〜毎朝飲みてえ…」
……嬉しかった。
めっちゃ嬉しくて、
涙が出そうになった
でもな?雅也‥
:10/09/11 02:57
:P906i
:☆☆☆
#284 [c]
「そんなん言ったらあかんでっ!あんな綺麗で優しそうな奥さんに失礼やろ〜?」
あたしは精一杯笑って言った。
そのすぐ後には抱き締められてた
「ごめん」
雅也の声が耳元で聞こえる
:10/09/11 03:00
:P906i
:☆☆☆
#285 [c]
「そんなん言わせて、ごめん…」
…雅也の気持ちが痛いほど伝わってくる。
あたしが選んだ恋やもん
「大丈夫やで、あたしは。それより…」
「…?」
そっとキスをする
:10/09/11 03:02
:P906i
:☆☆☆
#286 [c]
「早くこうしたかってん」
…ってこんな恥ずかしいこと言ったことないのに。
それからあたし達は
限られた時間の中で
いっぱいいっぱい、
愛し合った…
:10/09/11 03:04
:P906i
:☆☆☆
#287 [c]
愛を確かめても
好きと言われても
あたしはすぐに奥さんの顔が浮かんだ。
ただ好きなだけやのに。
あたしだけの雅也になってほしい…無理な願望。
不倫って‥自分の好きな人に大切な人がおるって、
こんなにも辛いんや。
:10/09/11 03:07
:P906i
:☆☆☆
#288 [c]
それでも触れられた体は更に熱を持ち、冷めないようにあたしは静かに服を着ていた。
なぜなら数秒前に奥さんから雅也に電話がかかってきたから。
「あぁ、うん」
「ちょっとコンビニまで来てるねん」
「うん。じゃあ‥」
:10/09/11 03:11
:P906i
:☆☆☆
#289 [c]
雅也はそう言い、電話を切った。
「ごめん、そろそろ…」
雅也には帰る場所があって
待ってる人がおる
奥さんのことを考えたら尚更こんな関係、絶対にあかんけど…
でもあたしは自分の気持ちのが上回っていた。
:10/09/13 01:17
:P906i
:☆☆☆
#290 [c]
立ち上がる雅也の背中、
…帰ってほしくない
そばにいてほしい
少し前まであたしは雅也とちょっとでも一緒にいれたら良かった。
良かったのに、今では欲が出てしまう
:10/09/13 01:19
:P906i
:☆☆☆
#291 [c]
“帰らんといて”
そんな言葉言えるはずもなく、あたしは雅也を見送った。
そして今日も雅也の体温を思いだしながら眠る。
:10/09/13 01:20
:P906i
:☆☆☆
#292 [c]
雅也と関係を持ってから、ちゃんと授業を受けるようになった。
たまには伸とサボるし、
やっぱり友達はできひんかった。
そんな高校生活最後の夏休みが始まった。
:10/09/13 01:25
:P906i
:☆☆☆
#293 [c]
終業式を終え、家に帰るとちょうど雅也の奥さんがいた。
「あら〜綾ちゃん!
今帰り?」
「あ、こんにちは。
そうです」
「ねっ、良かったらうちで一緒にお昼食べへん?」
「えっ?
いや〜…あの…」
:10/09/13 01:28
:P906i
:☆☆☆
#294 [c]
「お昼まだやろ?
遠慮せんと上がって上がって〜!」
半ば強引に腕を引っ張られて家へと招かれた。
とてつもなく気まづかった…
こんな優しい奥さんの旦那と、あたしは関係を持ってしまってるから。
そこで初めて罪悪感っていうものを感じた。
:10/09/13 01:31
:P906i
:☆☆☆
#295 [c]
今までハッキリとこんな罪悪感はなかった。
でも雅也の家の中には、
1つの家庭の生活があった。
生まれてくる子供のベビーベッドや、タンスにかかっている雅也のスーツ…
あたしは幸せな家庭を壊そうとしてるんじゃないかって…
:10/09/13 01:35
:P906i
:☆☆☆
#296 [c]
昔あたしが感じた、
父親の女への憎しみを
今度はあたしがこんなにも優しい奥さんに味わせてしまうのかって…
怖くなった。
やけど雅也からぬけられへんくて、改めて自分が嫌になった。
:10/09/13 01:36
:P906i
:☆☆☆
#297 [c]
それから奥さんはめっちゃ美味しい手料理を作ってくれて、あたし達は色んな話をした。
「名前…何ていうんですか?」
「あれっ?言ってなかったっけ?直子です」
「直子さん…
お腹の赤ちゃんいつ生まれてくるんですか?」
あたしは少し気になっていたことを聞いてみた。
:10/09/13 01:40
:P906i
:☆☆☆
#298 [c]
「来月に生まれるの。
雅也はね、女の子がいいって言うんやけど…
この子は男の子でね〜」
お腹をさすりながら言う直子さんはめっちゃ幸せそうやった。
「雅也さんとは…どんな感じで知り合ったんですか?」
辛くなるだけかもしれへんけど、この時あたしはなんとなく聞きたかった。
:10/09/13 01:44
:P906i
:☆☆☆
#299 [c]
「高校の入学式の日…まぁくんが“一目惚れしましたあ!”って告白してきたのが始まり。
すごく趣味や好きなものまで合って、友達みたいなカップルだったと思う。
そこからずるずる10年ほど付き合って、結果子供ができたのがきっかけで結婚したの」
10年…
直子さんの話を聞いて驚きが隠されへんかった。
:10/09/13 01:50
:P906i
:☆☆☆
#300 [c]
あたしはまだ知り合って3ヶ月くらい。
10年の年月にはとうてい勝てるわけがない…
やっぱり聞かん方が良かったんかも。
胸がざわざわした。
「…綾ちゃんは?」
考えていると次は直子さんがあたしに質問した
:10/09/13 01:52
:P906i
:☆☆☆
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