【統合】ﾌｧﾝﾀｼﾞｰなおしりＨ

レイコはタカハシと共に新しい爆破システムを搭載した核兵器の開発を行っていた。

瞬発的に放射線を発散させ、後に放射能を残さないシステムだ。

それ故に爆発力は甚大で、魔族が最も恐れていることの１つであった。

しかし、それが人間の手によって開発されることは無いと推測されていた。

だが、レイコの頭脳はそんな魔族の一歩も二歩も先へ進んでいた。

今日は研究の成果を試す日。

新型核爆弾を搭載したミサイルが山の上の発射台に設置されている。

「タカハシ君、燃料の充填はＯＫ？」

「ハ、ハイッ！ＯＫです！」

「それじゃあ秒読み…の前に、タカハシ君。」

「え…？ハイ。」

タカハシはキョトンとしてレイコの顔を見た。

「この研究は恐らく今日が最後になるわ。あなたが居なかったらこんなに早く完成させることはできなかったわ。ここまで付き合ってくれてありがとう。」

「え！いやいや、アハハハ。」

タカハシはこれでレイコの助手でいられるのも最後だと思うと切なくて表情を曇らせた。

「この研究が成功に終わっても…私の助手のままでいてくれると嬉しいんだけど…ダメかな？」

タカハシは顔をくしゃくしゃにして嬉し泣きをした。

「もちろんです

」

「…泣いてるの？フフッ、おもしろい子ね。それじゃあいくわよ！秒読み開始・発射１０秒前

」

「９、８、７、６、５、４、３、２、１…」

「発射

」

レイコは厳重に保護された発射スイッチを声と同時に押した。

(ｺﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫ…)

ミサイルの打ち上げは無事成功し、メルーザの城の方角に飛んでいった。

「うまくいけば大体２時間程度で着弾するばすよ。」

「快挙ですね！レイコ先生!!他の国々では未だにメルーザの拠点さえハッキリ認識できていないのに。僕はレイコ先生の助手になれて本当に幸せです!!」

「うふふ。タカハシ君、興奮し過ぎ

まだ成功と決まった訳ではないわ。」

少しの沈黙の後、タカハシが口を開いた。

「あの…レイコ先生。」

「ん？どうしたの？」

タカハシはレイコに近付き、彼女の目の前に立った。

「僕…実は…」

「…？」

タカハシは勇気を振り絞って告白した。

「ぼ、僕はレイコ先生のことが好きです

あの…厚かましいかも知れないですけど僕と…交際していただけないでしょうか!?」

あまりにも唐突なタカハシの発言にレイコは少し吹いてしまった。

「うふっ！あははっ！」

「やっぱ…ダメですよね…」

後ろを向いて肩を落とすタカハシにレイコは言った。

「私はもう３０のオバサンよ？キミはまだ若いんだから私より若くて可愛い娘と恋愛したほうがいいんじゃない？」

「いや…いいんです。僕なんかがレイコ先生と交際できる訳ないですよね…。何の魅力も無い僕なんかが…。」

「そんなことないわ。あなたはとても魅力的よ。私がもっと若かったらＯＫしてたかもしれないわ。もっと自信を持ちなさい。」

「歳なんて関係ないじゃないですか!!僕は他の女の子なんて興味ないんです！先生が好きなんです

」

「うふ。青いねぇ

交際はできないけどキミを大人にしてあげよう…。」

レイコはタカハシの両頬に手を添えて彼の目を見つめた。

レイコの眼鏡の奥の綺麗な瞳にタカハシは息を飲んだ。

レイコはそのまま自分の唇をタカハシの口元へ運んだ。

「…え？」

ただ呆然と立ち尽くすタカハシの唇にレイコの唇が重なる。

レイコの舌がタカハシの口に入り、２人は舌を絡ませ合った。

自然とレイコの背中を抱き締めていたタカハシの手が下に向かい、レイコのお尻を撫でた。

「もう、タカハシ君たら顔に似合わず手が早いのね。」

「いや、あははははっ。」

赤面するタカハシだがレイコのお尻を離そうとしなかった。

「タカハシ君、研究中もずっと私のお尻見てたでしょ？」

「えっ!?」

タカハシは下心を見透かされていた事実に顔から火が出る思いだった。