【統合】ﾌｧﾝﾀｼﾞｰなおしりＨ

第４章

～戦士ティナ編～

名前：ティナ
年齢：２２才
血液型：Ｏ型
出身：アミーラ王国
職業：戦士
外見：金髪のﾎﾞﾌﾞｶｯﾄ。ﾋﾞｽﾁｪ風の鉄の鎧に腰布。ﾊﾟﾝﾃｨｰは白のTﾊﾞｯｸ

３Ｓ：B99-W63-H102
武器：大斧
性格：明るく元気いっぱい。

メルーザの城…

メルーザはホイミンの不在に気付き、城中を探し回っていた。

「ホイミン！…ホイミン！……あの子ったらドコ行ったのかしら…。まさか城の外に出たんじゃ…」

ホイミンを案じるメルーザの心に不安がよぎる。

その時、

「メルーザ様!!偵察の者からの情報が入りました！」

魔族の兵士がメルーザに駆け寄ってきた。

「そんなに慌ててどうした？」

「はい！出兵していたベーモン様率いる５０名の軍隊が戦士ティナにより全滅したとの事です!!」

メルーザに衝撃が走る。

「な…何だと!?」

悔しそうに歯をくいしばり、顔を下に向ける兵士。

メルーザは怒りを露にした。

「クソ！人間めが!!…何としても奴等を捕らえて来るのだ！提示した賞金は倍にする！皆の者にそう伝えよ!!」

「ははっ!!」

そこにはいつもの冷静なメルーザの姿は無かった。

メルーザはふとホイミンの事を思い出し、その不安は一気に膨れ上がった。

『あの子が危険だわ！』

メルーザはとっさに城の門へ走り、外へ出ようとした。

しかし、二人の門番がそれを止めた。

「メルーザ様！お通しする訳には参りません！」

「そうです！メルーザ様にもしものことがあっては我々魔族はおしまいです！」

「離しなさい！あの子が…ホイミンが危険なの!!」

そんな所へ一人の魔族の男が近付いて来た。

「メルーザ様、まぁ落ち着いて下さい。ホイミンの件も戦士ティナの件も全て私にお任せ頂きたい。」

その男はベドムと言い、魔族の中でも強力な魔力を持ち、魔族の幹部として働く者だった。

「…ベドム。何か策でもあるのか？」

魔族軍元帥・ベドム

「はい。戦士ティナにつきましては偵察部隊により居場所は把握しております。」

「居場所がわかった所で倒せるのか？」

メルーザが苛立った口調で言葉を返す。

「ええ。対ティナに最も適したモンスターを用意してあります。」

「適した…？どう言うことだ？」

「まぁそれはいずれわかることです。ﾌｯﾌｯﾌ…」

「…まぁ良い。だが戦士ティナは良いとしてホイミンはどうなのだ？」

「はい。ホイミンにつきましても居場所はわかっております。ただ…」

「ただ…？」

「はい。何故かホイミンは僧侶クレアと同行している模様です。」
「僧侶クレアと？…一体どう言う事だ!?」

「詳しくはわかっておりませんが僧侶クレアはホイミンを殺す様な意図は見られません。」

「うむ…無事なら良いのだが…。なら、どうやって連れ戻すつもりなのだ。」

「相手が僧侶クレアである以上、我々もうかつに手出し出来ません。むしろ僧侶クレアと同行している事でホイミンの身の安全は保証されるものかと。」

「放っておけと言うのか!?」

「はい。下手にホイミンを戦闘に巻き込むのは危険です。今は様子を伺うのが最善かと。」

「くっ…。仕方ない。全てお前に任せる。ただし、失敗は許されぬぞ。」

「はい。承知いたしました。ﾌｯﾌｯﾌ…」

ベドムはそう言うとその場を去って行った。

「僧侶クレア…。ホイミンは一体何を…」

ホイミンの身の安全に関しては安心したが、メルーザの女心としては複雑だった。

「ホイミン…。」

私は戦士ティナ。

はぐれた二人の仲間を捜しながら旅を続けている。

旅の途中で立ち寄った町に現れた魔族の部隊を倒した私は、町の人々から盛大にもてなされた。

ほんの数日間ではあったが、この町の人々にはすっかりお世話になってしまった。

しかし、いつまでもここに留まる訳にはいかない。

私は今日、戦いの旅に戻る。

「ティナ殿、もう少しゆっくりしていってもよろしいではないか。ワシらはまだ礼をしつくしておらん。」

町の長老がティナを引き止める。

「長老さん、ありがとう。でも、アタシもう行かなきゃ。」

「そうか。それは残念じゃのう。しかし、あのモンスターの集団を一撃で蹴散らしてしまうとは。ティナ殿が居なければこの町は滅亡していたところじゃったわい。町民を代表して礼を言わせてもらいます。ありがとうございました。」

長老が深々と頭を下げると、町の人々も一斉にティナに頭を下げた。

「いやいやいや

みんなそんなにかしこまらないでよ！そんな大したことじゃないし！あははっ

」

ティナは照れを隠すように笑い飛ばした。

「ティナちゃんがずっとこの町に居てくれればいいのに。」

宿屋のおばさんが残念そうに言った。

「おばさん、ごめんね。アタシにはまだやるべきことがあるの。色々良くしてくれてありがとうね

」

「二人のお仲間さん達見つかるといいですね。」

「うん

」

「ティナさんならきっとメルーザを倒せますよ！」

「うん

倒してみせる

」

町の人々から惜しまれつつ、ティナは町を旅立った。

町の人々はティナの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。

ティナは新たな情報を求めて歩いた。

「隊長とエイミーは大丈夫かな…。ま、あの二人なら心配する必要ないか

でも、メルーザにはアタシ１人では敵いっこない。なんとしても２人を捜さなきゃ！」

その時、

「エイミーなら捜さなくても会わしてやるぜ…へっへっへ！」

「誰!?」

ティナは背後から聞こえたその声に反応し、振り返った。

「へっへっへ…」

ティナの背後に居たのはハエ型のモンスターだった！

「モンスター！いつの間に!?」

「お前が町から出てくるのをずっと待ってたんだよ…戦士ティナ。」

「何でアタシの名前を!?…それにエイミーに会わせるって一体どう言う事よ！」

「へへへ…剣士エイミーは捕まってメルーザ様の城でモンスター達のケツ穴奴隷になってるぜ。オレも一発抜かせて貰ったよ。ぐへへっ。お前とセリスの名前を叫びながらイキまくってたぜ…。」

「エイミーが捕まった…そんな………ゆ、許さない

」

怒ったティナは斧を振り上げハエ男に攻撃した。

（ゴオォォォ

）

しかし、ハエ男はそれをヒラリとかわした。

「へっへっへ！お前のトロい攻撃なんか俺様には当たりやしないぜ！」

「くそっ！でりゃあ

」

ティナは何度も攻撃したが、ハエのスピードが速すぎてカスリもしない。

「はぁ、はぁ…」

「どうしたぁ？もう終わりかよ！ひゃっはっは!!」

「これならどうよ！必殺

グランドクラーッシュ

」

（ドッゴオォォォン!!!）

ティナが斧を地面に叩きつけると、大地はひび割れ、鋭く尖った石や岩が空中を飛び交う。

「やった!?」

砂煙が治まると、ティナの視界の先には無傷のハエ男が姿を現した。

「ふい～っ、危なかったぜ！だがまぁ、俺様のスピードをもってすればなんのことはない。」

「くっ…でりゃ！でりゃあ!!」

ティナはそれでも攻撃を止めなかった。

「ムダムダァ！」

（ﾌﾞーーーーーーﾝ…）

ハエ男はティナの周りを猛スピードで飛び回った。

「くそっ！速すぎて見えない！」

ハエ男は口から繭糸を吐き出し、ティナの身体に巻き付けた。

（ｼｭﾙｼｭﾙｼｭﾙ…）

「へっへっへ～」

ティナのムチムチボディに繭糸が食い込む。

「くっ、こいつ!?」

そのままハエ男はティナを四つん這いに緊縛した。

「どれどれ、ランチの時間といきますか…へっへっへ…

」

「くっ！離して！」

「へへへ…」

ハエ男はティナの腰布をめくり、その巨尻を鷲掴みにして顔を埋めた。

（むにゅっ

むにゅぅっ

）

「いや！やめてぇ！」

「たまんねえデカ尻だぜ…どんな糞ひり出すか楽しみだ。」

そう言うとハエ男は口から細い管を出し、何やら液体を垂れ流すその先端をティナの肛門に近付けた。

ティナは激しく身体を揺さぶり抵抗しようとするが強固な繭糸は切れる気配もない。

「この変態！何をする気なの!?」

「へへへ…心配すんな。催淫成分たっぷりのこの浣腸ですぐに天に昇らせてやるからよぉ…」

管の先がＴバックの脇からティナの肛門をつつく。

「いや！それはいやぁ!!」

（ﾆﾁｮﾆﾁｮ…ﾂﾌﾟﾌﾟ…）

「あっ

」

（ﾄﾞﾌﾟｯ､ﾄﾞﾌﾟｯ､ﾄﾞﾌﾟｯ…）

管から波を打って浣腸液がティナの腸内にゆっくり入っていく。

「あっ！あっ！ダメェ

いや！…お尻に入って来るぅ！あぁぁぁぁぁっ

」

全ての浣腸液が注ぎ込まれると、ティナは純白のTﾊﾞｯｸで覆われた肛門をキュッとしめた。

「まだ出すんじゃねぇぞ！」

ハエ男はティナの巨尻を平手で叩いた。

（バチーン！）

「ぃひいっ

」

モジモジとお尻をクネらすティナ。

「あっ…いやぁ…こんなヤツに…」

（ﾋﾞｸﾝ…ﾋﾞｸﾝ…）

ティナは肛門に便意とは違った感覚を覚えた。

（ﾋﾞｸﾝ…ﾋﾞｸﾝ…）

「え？…これって…!?」

「へっへっへ…効いてきたな。」

（ﾋﾞｸﾝ、ﾋﾞｸﾝ、ﾋﾞｸﾝ、ﾋﾞｸﾝ…）

その感覚は徐々に大きくなっていく。

「くうっ、あはぁっ

こんな…浣腸で感じてるなんて…あぁっ

いやっ…イヤだぁ

」

「ヒャッハッハ！どうだ、最高だろ？ほれ、そろそろ出してもいいんだぜ！！」

ハエ男はティナの尻をまた叩いた。

（バチーン）

「あひぃっ!! ウンチ出るぅ!!!

」

（ﾌﾞｯｼｬーーー!!）

ティナの肛門から浣腸液が吹き出し、純白のTﾊﾞｯｸは茶色に変色していく。

「あああああっ!!

こんなのいやぁ！んひっ

ウンチでイクっ!!!

肛門いっくうぅぅぅぅぅ!!!!!

」

（ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｯ！ﾌﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ!!

）

「おおおお～っ

いただきぃ～

」

ティナの尻から勢い良く飛び出した極太の一本糞をハエ男は口で受け止め、それを味わって食した。

（ｸﾞｯﾁｬｸﾞｯﾁｬ、ﾓｸﾞﾓｸﾞ、ｺﾞｯｸﾝ…）

「ううん…実に絶品だったぜ｡」

「いやぁ…そんな…」

「ケツの中の糞もキレイに食ってやるよ」

ハエ男は便で汚れたティナの尻肉広げて、肛門にしゃぶり付いた。

（ﾑﾆｨｯ､ｽﾞﾁｭﾙﾙｯ

ﾌﾞﾁｭﾙｯ

）

「や、やめてぇ！…はぁん

肛門…

んぁっ…そんな奥まで舐めちゃ…っああっ！

」

ハエ男は舌を伸ばしてティナの肛門の奥深くの便も食べ尽くした。

（ｸﾞﾘｭﾘｭﾘｭｯ！ｽﾞﾁﾞｭﾁﾞｭﾁﾞｭﾁｭ！）

「す、吸わないでぇ！

あああっ

肛門ダメぇ！

またイッちゃう!!!ああっ

いく!いっくぅ!!!

」

（ﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

）

「へへへへっ…最高の牝だぜ…」

「はぁ…はぁ……うぅっ…お前なんかに…」

「イヒヒ…イキまくってるくせに強がり言いやがって…」

ハエ男は指でティナの肛門をかき回した。

（ﾇﾁｬ!ﾇﾁｬ!ﾇﾁｬ!ﾇﾁｬ！）

「ああっ!!

ホジっちゃダメェ!!

いっくうぅぅぅ!!!

」

ティナは潮を吹き散らして絶頂した。

（ﾌﾞｯｼｬｰ！ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬｯ！…）

「ヒヒヒッ！他愛もない…」

ハエ男の股間からグロテスクな極太ペニスが顔を出しす。

『…私は選ばれた戦士。セリス隊長やエイミーとメルーザを倒さなければならないのに…こんな下級モンスターの好きにさせる訳には…!!!』

ティナの確固たる信念を嘲笑うかのようにハエ男はティナの巨尻にまたがり、肛門にペニスを押し付けた。

（ﾇﾁｯ…）

「一気にいくぜぃ！」

（ｽﾞﾎﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｯ!!!）

「あひっ

…太いぃ!!

あぁんっ

肛門広がっちゃうぅ

」

（ﾇﾎﾞﾌﾞｩｯ!!!）

執拗な前戯によってすっかり緩んだティナの肛門はハエ男のペニスの侵入をあっさり許した。

「んひっ

いっくう!!!!!

」

（ﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

）

「おいおい、入れただけでまたイったのかよ。こんな淫乱アナルマゾのクセによくまぁメルーザ様を倒すなん言えたもんだぜ。」

「くぅ…。」

「お前はもう一生、俺達モンスターのケツ穴奴隷だ。毎日毎日代わる代わる犯してやるぜ…へっへっへ…。」

精神の壊れかけたティナにはその言葉の理解さえできなかった。

「オラオラァ!!」

ハエ男が勢い良く腰を振る。

（ﾇﾎﾞｯ！ﾇﾎﾞｯ！ﾌﾞﾎﾞｯ！ﾌﾞﾋﾞｯ！）

「あぁんっ

肛門んっ

はうぅん

あぁっ

あんっ

」

「ティナ、お前みてーに根性のある女を堕とすのは最高に気分がいいぜ!!」

ハエ男のテンションが一気に上がり。ピストンのスピードも増していく。

（ズボッ！ズボッ！ズボッ！ズボッ！）

「ああっ!!んっひぃ

はぁぁっ

あぁんっ

あっ

もうダメ！またイッちゃう! あああああっ

肛門いっくうぅぅぅぅぅ!!!!!

」

（ﾋﾞｸﾝ！ﾋﾞｸﾝ！ﾋﾞｸﾝ！ﾋﾞｸﾝ！…）

「出るぅ

」

（ﾄﾞﾋﾞｭﾄﾞﾋﾞｭﾄﾞﾋﾞｭﾄﾞﾋﾞｭ!!!）

「はぁん

…いやぁ

…」

（ﾄﾞﾋﾞｭｯ、ﾄﾞﾋﾞｭｯ、ﾄﾞﾋﾞｭｯ、ﾄﾞﾋﾞｭｯ…）

ハエ男の大量の精子がティナの肛内に押し出される。

「あぁっ

そんなに出したら溢れちゃうぅ!!

」

「はぁ、はぁ…最高のケツ穴だぜ…」

（ﾆｭﾎﾟ…）

ハエ男がティナの肛門からペニスを抜いた。

「あひっ！出ちゃう!!

」

（ﾌﾞｼｬｰ!!!ﾌﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ!!ﾌﾞﾋﾞｲｯ!!）

ティナの肛門から豪快に精子が噴射した。

「いや…あぁん…

」

すると、木陰の方から誰かが現れハエ男に話しかけた。

「フッフッフ…よくやったぞ、ハエ男。計画通りだったな。」

ハエ男はその声にすぐさま応える。

「おぉ、これはベドム様。ベドム様のご指示に従い、この戦士ティナの捕獲に成功いたしました。…ベドム様も一発どうです？極上の巨尻ケツ穴奴隷を堪能されてみては。へっへっへ！」

「…いや、それより早くその女を城に連れて行け。賞金はすべてお前の物だ。」

「えぇっ!?ほ、本当にいいんでございますか？」

「あぁ、本当だ。私は助言したに過ぎない。これはお前の手柄だ。」

「あ、あ、ありがとうございます！この御恩は一生忘れません!!!……イヤッホーイ」

（ﾌﾞｰｰｰｰｰﾝ…）

ハエ男はティナを連れて上機嫌で飛んでいった。

「フッフッフ…」

ベドムは何かを企むように笑いながらその場を去った。

…………………
……………
………

メルーザの城…

ハエ男はティナを連れて帰り、メルーザは約束通りハエ男に報酬を与えた。

喜ばしいことのはずではあるが、メルーザの表情はどこか曇っていた。

メルーザは部屋に戻り、ゆっくりとソファーに腰をかける。

「ホイミン…。」

メルーザは未だ帰ってこないホイミンを想っていた。

と、その時。

（ｺﾝｺﾝｯ!）

誰かがメルーザの部屋のドアをノックした。

「何だ。」

メルーザは不機嫌そうに返事した。

「メルーザ様、エルフの国王、フローラ様がおいでになられました。」

生気を失ったような顔つきだったメルーザの表情が引き締まる。

「そうか、通しなさい。」

「ははっ！」

（ｶﾞﾁｬ…）

「久しぶりね、メルーザ。」

「ええ、そうね。フローラ。」

メルーザの部屋に入ってきたのはエルフの国の国王、フローラだった。

登場人物紹介

名前：フローラ

年齢：約２３０才

血液型：？

出身：エルフの森

職業：エルフの王

外見：金髪ロング。グリーンのレオタード。エルフ耳で、背中には昆虫のような透明な羽がある。

３Ｓ：B102-W62-H100

性格：平和を好む。

武器：錬金術、ムチ

「メルーザ、あなたまだ205歳だったかしら？私はもう230歳よ。歳はとりたくないものだわ。」

フローラは穏やかな表情で会話の糸口を作ろうとした。

しかし、メルーザは無表情で視線をそらした。

「わざわざエルフの王がダークランドまでそんな話をしに来たわけじゃないんでしょう？」

エルフの王がエルフの森から出るという事は非常に稀なことであり、重要な要件があるという事をメルーザは察知していた。

一瞬の沈黙の後、フローラが口を開いた。

「メルーザ、あなたいつまで人間と争うつもりなの？もうその辺でやめにしなさい。」

「やめる必要が何処にあるの？人間共に住みかを荒らされたのはお前達も一緒じゃないのか？」

「そうじゃない。力でねじ伏せようとするのはやめなさいと言っているの。」

「フッ、何を今さら。もうこの戦いは誰にも止めることはできない。あの憎き人間共を排除するまでは！」

「そんなバカな考えは捨てなさい。まだ間に合うはずよ。」

「くどい。私の考えは変わらないわ。」

フローラはやれやれといった表情で一つ、ため息をついた。

「それに…あなた、まだあの天使殺しの男を使っているの？」

「…お前には関係ない。」

「メルーザ聞いて。あのベドムという男とは手を切りなさい。あの男は信用ならない。必ずいつかあなたの命を狙ってくるはずだわ。」

「…確かにベドムは天使を殺し、しかも何を考えているのか私にもわからない。」

「なら何故あの男と手をを切らないの？」

「ベドムは賢い。私が戦場に出れない分、奴が代わりに働いてくれる。もし、私の命を狙ってきても…この私があの男に負けるとでも？」

「力では負けないとしても…それに、モンスター達を巻き込むのもいい加減にしたらどう？彼らを魔族の手下のようにこき使って。彼らはモンスターであって魔族ではないわ。」

核心部に触れられ、メルーザの目付きが急にするどくなった。

「う、うるさい！人間共の横行に一番苦しめられているのはモンスター達なのよ！貴様！エルフの王とて今の言葉は許さないわよ！」

「私はあなたとケンカしに来たんじゃないわ。今は私達が争ってる場合じゃないの！」

「フンッ、もういい！帰れ！」

メルーザはフローラを強引に部屋から出し、鍵をかけた。

メルーザは深いため息をついた。
「はぁ…。」

「メルーザ…」

フローラはうつ向き、その場を去った。

フローラが城の門にさしかかると誰かが彼女に声をかけた。

「おぉ、これはこれはフローラ様。フッフッフ…」

その聞き覚えのある不快な声にフローラは顔をしかめた。

「お前は…ベドム。」

「私を覚えていて下さるとは光栄でございます。フッフッフ…」

ベドムは不気味な笑みを浮かべている。

「ベドム、一体何をたくらんでいる？」

「たくらむ？…それはまったく心外でございますなぁ。」

「お前が天使を殺した事で神は確実に魔族に対して怒っておられる。逆に神の加護を受けた人間はもはや魔族以上の力を手にしたと言っても過言ではないわ。」

「フッ、その話ですか。あの時は人間に向けて放った私の魔闘気が勢い余ってあの男天使に直撃しただけではありませんか。」

「私には狙って撃ったように見えたが…。あの時、魔族と人間の殺し合いをやめさせようと天界より降臨した天使フェブラエル殿をあなたは意図的に殺した…。フェブラエル殿の恋人であったアリエル殿の怒りは尋常じゃないわ。必ずあなたを殺しに来る。」

「フッフッ…それは面白い。」

「面白い!?愚かな。ベドム…もしメルーザにおかしなまねでもしたらこの私が貴様を消滅させる。覚えておきなさい。」

そう言ってフローラはメルーザの城を出た。

「フローラめ…このまま野放しにしておくのは危険か…フッフッフ…」

ベドムはボソッとつぶやくとその場を去った。