【統合】ファンタジーなおしりH
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#142 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
悔しそうに歯をくいしばり、顔を下に向ける兵士。

メルーザは怒りを露にした。

「クソ!人間めが!!…何としても奴等を捕らえて来るのだ!提示した賞金は倍にする!皆の者にそう伝えよ!!」

「ははっ!!」

そこにはいつもの冷静なメルーザの姿は無かった。

⏰:11/01/26 12:51 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#143 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
メルーザはふとホイミンの事を思い出し、その不安は一気に膨れ上がった。

『あの子が危険だわ!』

メルーザはとっさに城の門へ走り、外へ出ようとした。

しかし、二人の門番がそれを止めた。

「メルーザ様!お通しする訳には参りません!」

「そうです!メルーザ様にもしものことがあっては我々魔族はおしまいです!」

「離しなさい!あの子が…ホイミンが危険なの!!」

⏰:11/01/26 12:53 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#144 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
そんな所へ一人の魔族の男が近付いて来た。

「メルーザ様、まぁ落ち着いて下さい。ホイミンの件も戦士ティナの件も全て私にお任せ頂きたい。」

その男はベドムと言い、魔族の中でも強力な魔力を持ち、魔族の幹部として働く者だった。

「…ベドム。何か策でもあるのか?」

⏰:11/01/26 12:55 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#145 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
魔族軍元帥・ベドム

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⏰:11/01/26 14:26 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#146 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
「はい。戦士ティナにつきましては偵察部隊により居場所は把握しております。」

「居場所がわかった所で倒せるのか?」

メルーザが苛立った口調で言葉を返す。

「ええ。対ティナに最も適したモンスターを用意してあります。」

「適した…?どう言うことだ?」

「まぁそれはいずれわかることです。フッフッフ…」

⏰:11/01/26 14:27 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#147 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
「…まぁ良い。だが戦士ティナは良いとしてホイミンはどうなのだ?」

「はい。ホイミンにつきましても居場所はわかっております。ただ…」

「ただ…?」

「はい。何故かホイミンは僧侶クレアと同行している模様です。」
「僧侶クレアと?…一体どう言う事だ!?」

⏰:11/01/26 14:30 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#148 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
「詳しくはわかっておりませんが僧侶クレアはホイミンを殺す様な意図は見られません。」

「うむ…無事なら良いのだが…。なら、どうやって連れ戻すつもりなのだ。」

「相手が僧侶クレアである以上、我々もうかつに手出し出来ません。むしろ僧侶クレアと同行している事でホイミンの身の安全は保証されるものかと。」

⏰:11/01/26 14:31 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#149 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
「放っておけと言うのか!?」

「はい。下手にホイミンを戦闘に巻き込むのは危険です。今は様子を伺うのが最善かと。」

「くっ…。仕方ない。全てお前に任せる。ただし、失敗は許されぬぞ。」

「はい。承知いたしました。フッフッフ…」

ベドムはそう言うとその場を去って行った。

⏰:11/01/26 14:32 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#150 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
「僧侶クレア…。ホイミンは一体何を…」

ホイミンの身の安全に関しては安心したが、メルーザの女心としては複雑だった。

「ホイミン…。」

⏰:11/01/26 14:50 📱:P04B 🆔:FdYG9UyY


#151 [サぉ◆GTdWE58/Lw]
私は戦士ティナ。

はぐれた二人の仲間を捜しながら旅を続けている。

旅の途中で立ち寄った町に現れた魔族の部隊を倒した私は、町の人々から盛大にもてなされた。

ほんの数日間ではあったが、この町の人々にはすっかりお世話になってしまった。

しかし、いつまでもここに留まる訳にはいかない。

私は今日、戦いの旅に戻る。

⏰:11/01/27 15:28 📱:P04B 🆔:6dewuMO.


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