【統合】ファンタジーなおしりH
最新 最初 全 
#304 [サぉ◆Peach..7LM]
私の名はセリス。
私はアミーラ王国の国王様より魔族討伐隊・隊長という重要な任務を任された。
剣技の天才エイミー、天性の怪力を持つティナと共に、メルーザの城を目指す旅。
私達三人は襲い掛かるモンスター達を次々と蹴散らしていった。
私達は無敵。
私達ならメルーザを仕留められる。
そう思っていた。
:11/03/29 11:39
:P04B
:☆☆☆
#305 [サぉ◆Peach..7LM]
しかし、そんな自信が仇となり、私の判断を狂わせた。
とある戦闘でのこと。
私達の前に現れたのは下級モンスターだった。
私達はすっかり気を抜いてしまい、そのモンスターの放つバシルーラをまともに喰らった。
三人は遠くに飛ばされ、離れ離れに…。
:11/03/29 11:43
:P04B
:☆☆☆
#306 [サぉ◆Peach..7LM]
あの時もっと自分がしっかりしていれば…。
セリスは自分を責めつづけた。
エイミーとティナは大丈夫だろうか…。
セリスはメルーザの事よりも二人の仲間達の安否が気掛かりでならなかった。
そして…その不安は辛くも現実となってしまうのであった………。
:11/03/29 11:49
:P04B
:☆☆☆
#307 [サぉ◆Peach..7LM]
それはある日の事………。
セリスは二人の手掛かりを求め、一人さまよっていた。
そしてセリスはとある町にたどり着いた。
その町にはどうやらモンスターから襲撃をうけたらしい傷跡が残されており、セリスはそこで立ち止まった。
「これは…!」
セリスはそこの地面に出来ていた亀裂を見てはっとした。
:11/03/29 11:50
:P04B
:☆☆☆
#308 [サぉ◆Peach..7LM]
「この地面の亀裂…!?こんなことが出来るのはティナしかいない。ティナの必殺技に違いないわ!」
そう確信したセリスは近くにあった宿屋のおばさんに聞いてみた。
「えぇ!?じゃあ、あなたがあのティナちゃんのお仲間さんなの!?」
宿屋のおばさんはかなり驚いた様子で話した。
セリスも興奮気味に訴えかける。
:11/03/29 11:56
:P04B
:☆☆☆
#309 [サぉ◆Peach..7LM]
「ティナは…ティナはどこに!?」
宿屋のおばさんは少し困った顔で答えた。
「それがねぇ…。ティナちゃん、二人を探さなきゃいけないって言ってもうしばらく前にこの町を出ちゃったんだよ。こんなことなら無理にでも引き止めとくんだったねぇ。」
「そうですか…なら、ティナはどこへ向かったかわかりませんか?どんな些細なことでも構いません!教えて下さい!」
セリスは必死になって聞いた。
:11/03/29 11:58
:P04B
:☆☆☆
#310 [サぉ◆Peach..7LM]
「うーん…。そうだねぇ…あの時ティナちゃんは町を出てまっすぐ西の方向に歩いて行ったはずだけど…それ以上はちょっとわからないのよ。ごめんなさいねぇ。」
「西ですね!?それだけわかれば十分です!ありがとうございました!」
セリスはすぐさま走り出した。
「あ、ちょっとあんた!すこし休んでおいきよ!ごちそう用意するから!」
セリスにはもう聞こえてなどいなかった。
:11/03/29 12:00
:P04B
:☆☆☆
#311 [サぉ◆Peach..7LM]
セリスは西の方角へ走った。
「はぁ、はぁ、ティナ!」
これまでまったく手掛かりがつかめなかった分、町で得た情報はセリスにとって、とても大きな物だった。
セリスがしばらく走ると、目の前にまたしても戦闘の痕跡があらわれた。
「ここにも!…やっぱりティナはここを通ったんだわ。」
セリスの期待はどんどん膨らんでいった。
もうすぐティナに逢える。…もしかしたらティナはすでにエイミーと合流しているのかもしれない…。
そんな期待が幻想でしかないという事を、今の彼女には気付く事が出来なかった。
:11/03/29 12:25
:P04B
:☆☆☆
#312 [サぉ◆Peach..7LM]
……………
メルーザの城…………
「メルーザ様!」
一人の兵士がメルーザの部屋に走ってきた。
丁度その時、メルーザの部屋では魔族の幹部4人を集めての幹部会が執り行われていた。
「一体何事だ?」
慌てて走ってきた様子の兵士に幹部の一人、グレンが事情を聞いた。
「はい!偵察部隊がアミーラ王国の騎士・セリスを発見した模様でございます!」
:11/03/29 12:27
:P04B
:☆☆☆
#313 [サぉ◆Peach..7LM]
続けてもう一人の幹部、デュークが言った。
「それでセリスはどこにいるのだ?」
「はい!セリスは戦士・ティナを捕獲した場所の付近で発見されたとのことです!」
「ほほぅ…ならば一気に攻めるか?」
また幹部の一人、ダビラスが提案した。
そして幹部の事実上のトップ、ベドムが口を開いた。
「いや…それは得策とは言えませぬな。」
それにメルーザが聞き返した。
「どういうことだ?ベドム。」
:11/03/29 12:30
:P04B
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194