【統合】ﾌｧﾝﾀｼﾞｰなおしりＨ

「後ろか！」

セリスは振り返りすぐさま構えた。

「言ったはずだ。私はお前と戦わない。…そろそろ出てこい、幻術士。」

するとどこかに隠れていたモンスターがセリスの前に現れた。

「幻術士…後はお前に任せた。セリス…お前もティナやエイミーのようにたっぷりかわいがってもらうがいい。フッフッフ…。」

「ティナとエイミーですって!?…一体どういうこと!?」

「いいことを教えてやろう。お前の仲間、ティナとエイミーは我々が捕獲した。」

「そんな…デタラメを言うな!!あの二人が捕まるはずがない!!」

「まぁ信じたくないのも無理はないがこれが現実だ。だが安心しろ、殺してはいない。あの二人はモンスターどもの性欲処理奴隷として活用させてもらっている。フッフッフ…。」

「まさか…ティナとエイミーが…」

セリスは頭が真っ白になり、言葉を失った。

「フッフッフ…自分の判断ミスで仲間とはぐれ、こういう結果になったのだ。仕方あるまい？」

「き、貴様!!何故そのことを!?」

「フッ…すべて私の計画通り。そういうことだ。…フッフッフッフ…ハーッハッハッハ！」

ベドムはそう言ってスーッと姿を消した。

「…はっ！貴様!!逃げるな！二人を返しなさい!!」

ベドムは完全に消えてしまった。

「おーい、ワシを無視せんでくれ。」

幻術士が出番を待ち侘びたかのように言った。

セリスは幻術士をにらみつける。

「貴様、私に殺されたくなかったらメルーザの城まで案内しなさい！」

「これまたおかしなこと言う女じゃ。これでもお前を捕獲するために来たんじゃぞ。」

「お前のようなザコに誰が捕まるものか。」

セリスは槍を構えた。

「ワシをザコ扱いするとは。酷い目に会わせてやる。ヒッヒッヒ…」

そう言うと幻術士は何やら呪文を唱えた。

「メダパニパニック！」

「私にはメダパニなど効かない！」

「おぉっと、ただのメダパニと一緒にされては困るのぅ。」

セリスは自分が煙で取り巻かれるような感覚に陥った。

「く…煙で何も見えない。これが作戦か…？しかし、オーラを探ればあんな敵なんてどうって言うことはない。」

しかし、程なくして煙は晴れていった。

「ん…？」

そしてその煙が晴れた先に二人の人影が見えた。

「あれは………」

セリスはその見覚えのある人影に近付いて行った。

「セリス隊長！」

「先輩！」

なんとその人影は捕まったはずのエイミーとティナだった。

「エイミー！ティナ！…二人とも無事だったのね！本当に良かった…。」

しかし、彼女達は冷たい表情でセリスに思いもよらない言葉を吐き捨てた。

「何が良かったよ！アンタのせいでアタシ達がどれだけ辛い目に遭ったと思ってんのよ！」

「え…？エイミー…。」

「そうよ！アンタがあの時ちゃんとした指示さえ出していればこんなことにはならなかったわ。よくそれでアタシ達に顔を合わせられたもんね。」

「ティナ…そんな…ごめんなさい…ごめんなさい…うぅっ…」

セリスは二人の余りにも痛烈な言葉に泣き崩れた。

「泣けば済むと思ってんの？」

「アンタのムカつく顔なんか見たくないわ！さっさとどっか行ってよ！」

「そ、そんなこと言わないで！うぅっ…許して…お願い許して！」

セリスはティナの脚にしがみついて泣きじゃくった。