君と私とそれらと。
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#1 [◆cZgcG10OP6] 10/10/03 00:44
小さい頃からいつも一緒。


家は隣だし、通った学校も一緒。

違うのは性別くらい。

#27 [◆u2YjtUz8MU]
結城が学校を辞めてから、私は本当に一人ぼっちになった。

もともと一匹狼だから団体行動なんてしない。

群れるのは嫌いだ。


なのに結城が辞めてしまって、どこか心細い自分がいた。

⏰:10/10/03 16:02 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#28 [◆u2YjtUz8MU]
そんなある日、同じクラスの男に話しかけられた。


松本…なんてったっけ。忘れた。興味ないし。


「藤堂、俺らって帰り道一緒なの知ってる?」

「知らね」

「じゃー今日は一緒に帰ろ」

「なんで?」

「つべこべ言わずに今日は一人で帰んなよ!じゃっ」


自分勝手な野郎だ。

⏰:10/10/03 16:04 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#29 [◆u2YjtUz8MU]
…いや、私もそろそろ大人になるべきか。

こんなんじゃ社会にでてやっていけないよな。

結城とは違うタイプの人間とも接してみないと。


社会勉強だと思って我慢しよう。


置いて行くことも出来たけど、私は松本と帰ることにした。

⏰:10/10/03 16:07 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#30 [◆u2YjtUz8MU]
「おー、藤堂。本当に待っててくれたのか」

「お前が誘ったんだろ」

「いや、本当に待っててくれるとは思ってなかったから」



松本は私と目を合わそうとはしない。

目を見ないで喋るなんて失礼なやつだ。

⏰:10/10/03 23:45 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#31 [◆u2YjtUz8MU]
いつも通りの帰り道。

でも隣には結城じゃなくて今日、初めて喋った他人。


なんか話すわけでもなく、ただただ歩を進めるだけの帰り道。

⏰:10/10/03 23:48 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#32 [◆u2YjtUz8MU]
なんでコイツは私と一緒に帰ろうなんて思いついたんだ。

私なんてつまらないじゃないか。無口だし、無愛想だし。


気がしれねぇ。



「なぁ」


ふいに、松本が話しかけてきた。

⏰:10/10/03 23:50 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#33 [◆u2YjtUz8MU]
「ん?」

「天野と付きあってんの?」


なにを言われているのか理解するのに時間がかかった。


「…はっ?結城と?付き合う?



絶対に考えられん」

⏰:10/10/03 23:51 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#34 [◆u2YjtUz8MU]
それを聞いた松本は心底、驚いたような顔をしてた。


「本当にか?だって俺、藤堂が天野と連んでるところしか見たことないから。

てっきり付き合ってんのかと思ってた」

「有り得ん。ただの幼なじみだ。

………でも結城は、私にとっては確かに特別で唯一無二の存在だよ」

⏰:10/10/03 23:54 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#35 [◆u2YjtUz8MU]
そう言った時、松本が私の肩を力強く掴んだ。

私はその時、実感した。


女の私は、男の力には到底かなわない。

どんなに強気なことを言えたって、男の力には勝てないんだ。

⏰:10/10/03 23:56 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


#36 [◆u2YjtUz8MU]
「藤堂、今日は初めて喋った程度なのに“何を言うんだ”って思うかもしれねぇ。

でも俺、藤堂のことが好きなんだよ。


…付き合って欲しい」



さっきまで目を合わせなかった松本が、真っ直ぐに私の黒目を見つめていた。

⏰:10/10/03 23:57 📱:W62H 🆔:gw3bmlys


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