悲しみの向こう側
最新 最初 🆕
#1 [ゆうな] 10/11/03 10:15
―――…いつだって、

サヨナラは突然だ。



―――…いつだって、



ひとりぼっちだもの。

#10 [ゆうな]
どこの子?


つか、なんであたしの名前
知ってるの?





「颯太、」



今度は、低く響く
大人の声。

⏰:10/11/04 22:38 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#11 [ゆうな]
あ、あの人―――…



「パパ!」

え…、

「パパ!?」


「うん、僕のパパ」

⏰:10/11/04 22:40 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#12 [ゆうな]
「涼太!」

「お前っ、一体どこに行ってたんだ!?」

「本物の涼太…?」





皆の反応も当然だ。

なんたって、
行方知らずの人がひょっこり現れた上…



子供まで連れてるとか、

できすぎたシチュエーションじゃない?

⏰:10/11/04 22:45 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#13 [ゆうな]
―――…この人、
何年か前に駆け落ち同然で家を飛び出して、

そのまま行方知れず。



勘当されたとも、
聞いてたけど…



涼太くん、

あたしの従兄弟にあたるんだ。

⏰:10/11/04 22:48 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#14 [ゆうな]
あたしが小さい頃は、
ばーちゃん家に来てよく遊でたなぁ…



いつしか、
疎遠になったけど。

ああ、何年ぶりだろ?


あたしよりも、
3、4つ年上だった気がするけど…

⏰:10/11/04 22:50 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#15 [ゆうな]
「頼、久し振り」

「―――…うん、」



記憶の中の涼太くんより、
ずっと低い声になって。



頭がついていかない。

「でっかくなったな、
もう幾つになった?」

「18だよ」

「そうか、立派になって…。
ばぁちゃんも幸せだ」



遺影に向かって、
ぽつりと呟く。

⏰:10/11/04 22:55 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#16 [ゆうな]
「涼太、今更どういうつもりで帰ってきたんだ?」

「のこのこ帰ってきて…
お前にやる財産なんかないんだぞ?」



…こんな時にまで、
こんな話なんて。

だからうんざりなの、
こんなの。

⏰:10/11/04 22:57 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#17 [ゆうな]
「その財産について、
ですが―――…」

「お前っ…!?」

「しっかりもらっていくつもりですよ」

「バカ野郎!
誰がお前なんかに…」



「頼、」



―――…なに?

⏰:10/11/04 22:59 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#18 [ゆうな]
「ばぁちゃんが残した、
一番でかい財産…

頼でしょう?」

「あた、し…?」

「涼太、どういうつもりだ?」

「頼を引き取りにきました」

⏰:10/11/04 23:01 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#19 [ゆうな]
え、引き取るって…



頭が上手く働かない。
どーゆー事?


「頼ちゃん、一緒のお家に住むんだよ!」

「へ?」

「そーゆー事。
頼、俺ん家に来い」



ちょ、待って?

⏰:10/11/07 01:50 📱:N04A 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194