君がいれば ...★BL★姫

どうも(^-^)

恋したのは ...と
CLUB shin に続いてBL書いていきます(^-^)

※荒らし、中傷はご遠慮願います(^_^;)

身体を包み込む、神谷の温もりに
涙が止まらなくなる。

悲しい。からじゃない...

何で、涙なんか出てくるんだろう。

ずっと...
泣いたコトなんて無かったのに。

ただ...

オモチャと言ってる割に
僕の身体を抱く時の神谷の腕とか

体温が、あまりにも優しく感じて...

理由もなく、僕は涙が出た。

誰かの温もりが優しいなんて
初めて感じたから...

神谷は僕がオモチャになるコトで
ショウマには言わないって言ったけど

それでも...

不安は募る。

だって
神谷が、ホントにショウマに言わないって
保証...どこにもない。

だから
僕は毎日...

「おっはよ～！望月っっ！」

いつもと変わらない、ショウマの笑顔を
確認しては安心する。

確認して...

それから、神谷に抱かれてる意味を
思い知る。

心の中で
ショウマに謝る...

嘘、ついてゴメン...。

大切な友達だから。

失いたくないから。

そう思ってた。

だけど...

この気持ちに気付いたのは...

神谷のオモチャになってから
一ヶ月が過ぎた頃だった。

「なぁ、望月～？」

昼休み。

いつものように、本を手にする
僕の横に寝転ぶショウマが
何かを考えてたかと思うと、僕に
話しかけてきた。

「どうしたの？変な顔して。」

口を尖らせるショウマに
笑ってみせる。

だけど...

次にショウマの口から出た言葉に
僕は戸惑う。

「俺、好きな奴できたかも....。」

真剣な顔で言ったかと思ったら
いつものくしゃくしゃな笑顔を
僕に向けた。

ショウマに、好きな奴...？

今まで、考えもしなかったし
気づきもしなかった。

でも、ショウマだって普通の男。

当たり前に恋だってするんだよね...。

しかも...ショウマ、自分じゃ気付いてない
みたいだけど、かなりモテるし。

そんなショウマが恋をした相手って...？

相手。

それを考えると
何だか胸がギュッてなった。

なに...？
なんでこんなに苦しくなるの？

それに、ショウマが恋をした相手が
凄く気になって仕方ない。

「...ショウマ？それって誰に？」

思わず口にしてしったが、ショウマは
何故か下を向いてしまった。

「...叶わない恋だから、言わない。」

さっきまでのくしゃくしゃな笑顔は
どこに？ってくらい、ショウマは
遠くを見ていた。

その横顔を見てたら

ズキン....ッッ。

胸が痛くなって...。

そして悲しくなった。

どうして...今なの？

僕はバカだ...。

ショウマに好きな奴がいると
知らされてから...自分の気持ちに
気付くなんて。

僕...ショウマのコトが

好き。だったんだ。

「....っ！？望月っ？？」

ショウマの驚いた様な声がして

ヤバい...！

「ご、ごめん;
ショウマがそんな顔すっから！

なんだか悲しくなっちゃったじゃん！」

思わず出てしまった涙を慌てて誤魔化した。