あと味
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#1 [甘味] 10/12/14 07:40
すべての針がまっすぐ上を指す時間。
私は授業を抜け出し汚れでくすんで白というよりベージュがかった屋上に続く階段を駆け上がっていた。
錆び付いた屋上の古い鍵はいつも通り空いている。
ほっとすると同時に扉のとってを掴んで引いた。錆と老朽からできたであろう嫌な音がする。
盾突けも悪く、開けるときには少し上に上げないと開かない。
外に出た瞬間暖かい日差しが目に染みた。
私は眩しさを気持ち良く感じ空を見上げた。
見渡す限り雲ひとつない澄んだ空が続いている。この澄んだ空はどこまで続いているのだろう。ふとそんなことを考える。
風はまるで波のように空を突き抜けるような爽やかさを帯びて私に向かって吹いてくる。
脚を踏ん張らなくては風にのまれてどこかにさらわれてしまうのではないかと思うほどに。
『いっそ、さらってよ』
#2 [甘味]
誰かと話している時ですら感じる孤独感。
いや、誰かといるからこそあるものなのかもしれない。
窮屈に感じる人間関係。
けれどなければ生きていけないくらい自分が人並に弱いことも知っている。
他にも数えたらキリがないくらいみんな心に何かを持っている。
それは確かなのだけど私にはその屋上みたいに薄汚れた感情をこの場所みたいに愛せない。
:10/12/23 22:09
:W62SH
:fI/RjXIM
#3 [甘味]
どう上手く取り繕ってもこの場所を思うような、錆びて塗装も剥がれて苔の育ったさくを眺めて落ち着くようなまねはできない。
こんな濁ったおもいをすべて捨てて軽くなれたら。
そしたらこの地面を蹴って空すら跳べるような力すら手に入れる事ができそうな気がする。
「I can fryってか?」
:10/12/23 22:23
:W62SH
:fI/RjXIM
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