君でよかった
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#1 [我輩は匿名である] 11/01/03 02:01
荒らし、中傷いらないです

#18 [我輩は匿名である]
そして再び蓮の父親の方に目をやると、彼は優しい表情をしていた。


響歌『あ、ありがとうございます…』

そのチケットを一枚受け取り、そっとポケットにしまうと、涙をこらえながら残りの麺をすすった。


響歌には、一瞬だけまるで自分の本当のお父さんのように思えたのだ。


その夜は温かいラーメンと蓮達の暖かい優しさに響歌の心も暖まり、安らかに眠る事ができた―

⏰:11/11/15 21:55 📱:W62P 🆔:/i3/9s1s


#19 [我輩は匿名である]
そのせいか、例の夢を見る事はなく翌日の朝を迎える。


麗奈がいない麗奈の部屋。

明るく話しかけてくれる彼女はもうこの世にはいない。


部屋を出て階段を下りリビングへ向かうと、キッチン側テーブルには椅子に座り脚を組みながら新聞を読む蓮の父親の姿。


リビングのソファには誰もいない。


蓮はまだ寝ているようだ。

⏰:11/11/16 10:52 📱:W62P 🆔:cvuFfvFM


#20 [我輩は匿名である]
響歌『おはようございます』

今できる精一杯の笑顔で明るく言うと


『おはよう、村井さん』

と向こうもニッコリと返した。


時計の針は午前7時30分を指した所だ。


ソファに座って、しばらくの間電源のついていない暗いテレビ画面を見つめていると、階段を下りてくる音がした。

⏰:11/11/16 10:59 📱:W62P 🆔:cvuFfvFM


#21 [我輩は匿名である]
まだ寝ていると思っていた蓮が起き、洗面所にいるのだろう水の音が聞こえてくる。


そしてリビングに戻って来て響歌の隣に座った。


蓮『…おはよ』


響歌『蓮、おはよう』

チラッとだけ彼の顔を見てみると、その表情が重苦しい。

⏰:11/11/16 11:05 📱:W62P 🆔:cvuFfvFM


#22 [我輩は匿名である]
響歌『どうしたの? 何かあった?』


蓮『…別に。変な夢見ただけ』


響歌『どんなの?』

何気に聞いてみると、蓮から衝撃的な答えが返ってくる―


蓮『気がついたら麗奈が殺されたあの廃工場にいて…俺の目の前に倒れてたんだ…麗奈が。で、自分の手を見てみたらナイフを握ってた』


響歌『…! そ、そんなのただの夢だよ。気にする事なんか…』


蓮『そうだけどさ。なんか嫌にハッキリした夢だったから、一瞬夢か現実かわからなかった』

そう言って机の上のリモコンを手に取り、テレビの電源をつける蓮。

⏰:11/11/21 11:19 📱:W62P 🆔:SasA1Q6g


#23 [我輩は匿名である]
そして色々な局のチャンネルボタンを押していて、あるチャンネルで手を止めると


蓮『これ…麗奈の事件のニュースだ』

そうポツリとつぶやいた蓮の声が届いたのか、後ろのキッチンテーブルの椅子に座っていた蓮の父親がバタバタと急ぎ足でテレビの方にやってきた。


画面右上のテロップには


“杉本麗奈さん殺害事件に新展開”と表示されている”


しばらくして画面が現場の廃工場からスタジオに変わり、女性のニュースキャスターが真顔でその事件の新展開について読み上げた。

⏰:11/11/21 17:56 📱:W62P 🆔:SasA1Q6g


#24 [我輩は匿名である]
そんな響歌は電車で、通っていた中学校から近い駅に向かった。


時間の針は指定された午後7時より5時間早い午後2時を指す。


『次は〇〇駅〜』

目的地の駅の名前が車内アナウンスで流れると共に、電車を降りる準備をした。


そこから中学校まで歩いて20分かかる所を全速力で走り、10分ほどでその中学校に到着。


日曜日というだけあって周りに生徒はいないが、グラウンドの方からは部活の練習をしているのか、人の走る音やボールを打つ音などがしている。


響歌『変わってない…』

校舎の外観を見上げてポツリと言う。

⏰:11/11/22 16:57 📱:W62P 🆔:z1onGTd.


#25 [我輩は匿名である]
いやいや、と首を振って正面玄関へ向かったが鍵がかかっていたので裏口へと回る。


幸い裏口には鍵がかかっていなく、すぐに入る事ができた。


入るなり靴を履いたまま体育館のある一階の奥へと歩いていく。


体育館の入り口の大きな扉を目の前に一つ深呼吸してから扉に手をかけ中に入った―

⏰:11/11/22 17:10 📱:W62P 🆔:z1onGTd.


#26 [我輩は匿名である]
そこにはとても懐かしい空間が広がっていた―


ピカピカのワックスがかかった床、バスケットゴール、奥にはステージと懐かしさが蘇るようだ。


来るように指定された体育倉庫は向かってステージの左側にある扉の向こう。


人のいるような気配はないが、きっとあそこに七瀬がいると直感で思い、ワックスがかった床をキュッキュッと音を鳴らしながら体育倉庫に向かって歩く。


そっと手を伸ばし、扉を開けようとした瞬間だった―


『…誰?』

後ろから誰かが呼びとめた。

⏰:11/11/22 17:20 📱:W62P 🆔:z1onGTd.


#27 [我輩は匿名である]
望月『さあ…どこかしら』


蓮『村井! 先生の体調べてみろ。
どっかに鍵が…』


言われた通り、響歌が望月の方に近づこうとした時…


 『鍵ならここだよ』

突然、入り口の方から男の声がした。


その声に響歌は振り返り、蓮は反射的にそちら側を見る。


そこに立っていたのは…


警察官の格好で、帽子を深く被り、口元をニヤリとさせたあの男だった―


男は、鍵と一緒についている“体育倉庫”と書かれたプレート部分を持って見せつけるようにぶらぶらとさせている。

⏰:11/12/06 21:16 📱:W62P 🆔:Xzft.IQo


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