(´-ω-`)

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「ヤベっ教科書忘れたｗ」

といって週に何度か不定期に隣のｸﾗｽに駆け込む

そして友達に手を合わせる
「ごめん教科書貸して！」

「また？(笑)」

と笑いながらも教科書を貸してくれる友達

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「いつもすみません(笑)」
片目を瞑って手を再び合わせる

「ﾚﾝﾀﾙ料払えやｗｗ」

と私の肩を小突く友達の肩を通して探す

彼を探す
チラチラうかがう

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…いない

「オイ！どこ見てんだよｗ次はマジ金取るよ？(笑)」

捜索終了､諦めます

「すみません(笑)(笑)じゃあね」

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本当は教科書を忘れた訳ではないです

彼を一目見たいがために､彼のいる教室に入りたいがために､その口実に。

置き勉主義の私が教科書の忘れ物なんて有り得ない

気付け､友達ｗ

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教室を後にし､廊下に出たところで

ドスっ

「いってぇ～」

突っ切って来た坊主の男子とぶつかった

しりもちを付いた上にｱｷから借りた教科書をぶちまけてしまった

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「悪い､大丈夫？ごめんな」

と言いながらも､ぶちまけた教科書を拾う訳でもなく､坊主はまた鬼ごっこへと戻ろうとする。

「大丈夫」

とだけ伝えると､やはり坊主は鬼ごっこへ戻っていった

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「大丈夫」と可愛く言えただろうか？

自分が言った「大丈夫」が頭の中で何度もﾘﾋﾟｰﾄされる

決して今ぶつかった坊主が好きな訳ではない

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坊主を追いかけていた鬼こそが彼

私がしりもちを付いた場面を一部始終見ていたかどうかは分からない

恥ずかしくて確認していない

でも､もしも仮に､私がしりもちを付いたのは少なくとも自分にも原因があると思って､そこに立ち合ってくれていたなら

そう思って「大丈夫」をいつもより高めの声で言ってみた。

もうちょっとふんわり転べばよかった

とか考えながらスカートをはたく姿がダメ

女子感に欠ける
女子感ってなんだよってなることについてはあえて突っ込まない

「大丈夫」をいつもより少し高めの声で言おうと､ふんわり転ぼうと､肝心の彼は､真也くんはこちらを全く見ていない

一応あなたが鬼やってる鬼ごっこで転んだんですがね

まぁ正直なんてことないです