プラトニックラッシュ
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#1 [二代目] 11/01/11 20:40
ひそひそ…
誰かが笑ってる
ひそひそ…
誰かが怒ってる
ひそひそ…
誰かが泣いている

僕を呼ぶ声。




主/初心者、誤字脱字有
  荒らし中傷勘弁

#2 [二代目]
嘘のような本当の話。
テレビで見ていた大都会。
ここはトウキョウ。ニホンの首都。
全てがコンピューターに管理された超ハイテク都市。
立ち聳えるビル、急ぎ足の人々、空を飛び交う自動車。

そんな日本とは違うニホンのお話。

そこに1人の少女が立っていた。
幼さの残る顔を精悍に塗り替え、彼女は大きく口を開いた。



「こンの馬鹿野郎ぉぉおっ!!」

⏰:11/01/11 20:47 📱:T001 🆔:☆☆☆


#3 [二代目]
耳元で鳴り響く怒声。
そこでやっと我に帰る。
夢物語には程遠い、いつもの街並み、いつもの喫茶店。
日本、東京、本日晴天。
そして晴天の霹靂。

「あんたやっっっぱり浮気してたんじゃないっ!!」

後ろの席の女が騒いでいる。
浅く溜め息を吐いて、書きかけの携帯小説に目を落とした。
そこには数少ない友人と撮ったプリクラ…待ち受け画面だ。
確か少女の叫びは

「世界はおわるの」

そこでふと気付く。
"さ"のボタンの真上にある通話終了のボタン。

⏰:11/01/11 20:56 📱:T001 🆔:☆☆☆


#4 [二代目]
つまり、消えた。
小2時間程考えて考えた文章は女の怒声でパァとなった。

(スランプはここまで人を追い込むのか)

この野郎。なんてそんな怒りより諦めが勝り席を立つ。
書く気が失せた。
勘定を済ませ街をぶらつく。
なんの変哲もない、いつもの雑踏。
飽きてしまった世界。

「東堂理一。」

呼ばれて振り返る。
トウドウ、リイチ。自分の名前。

⏰:11/01/11 21:02 📱:T001 🆔:☆☆☆


#5 [二代目]
「なぁにそんな死んだような感じの魚の目しちゃって歩いちゃってんの?」

「あ、ヒロ。てか死んだような感じの魚…?」

ふざけた挨拶とも取れない言葉で絡んできた男。
本名、高樋屋 廣次(タカヒヤ ヒロツグ)。
仰々しい名前に、金の入った赤い髪、調子も良くて口八丁な廣次は顔も広く理一の友達の1人だ。

「お前の現状を説明してやろうっ!!」

「いや、いい。」

「冷たいっ!!冷たいぞ東堂理一!!いいから聞けぃ!!」

人差し指をビシッと理一に向け、一々オーバーリアクションする廣次に呆れたように軽く首を振った。

⏰:11/01/11 21:32 📱:T001 🆔:☆☆☆


#6 [二代目]
「東堂理一、ピチピチの17才男子高校生にも関わらず大人気の携帯小説作家。そして根暗。最近は小説が書籍化され印税がっぽがっぽ…つ、ま、り、奢れ。」

「わぁ超説明口調ありがとう。奢らないけど。」

棒読みの台詞を吐きつつ、聞き流しながら廣次の隣をすり抜ける。

「なんだよ、つれないなぁ…」

後ろから小走りで追い掛けてきて並び、結果男二人で歩く街中。
ナンパに走ろうとす廣次を放置したりスルーしたりしつつ足は自然とある場所に向かっていた。

⏰:11/01/11 21:45 📱:T001 🆔:☆☆☆


#7 [二代目]
【cafe.mosaic】


初めてこの場所に来たのは高校1年生、夏。
書籍化が決まった頃だった。
学校も終わり、やるせなくブラブラと歩いていた。
普段は廣次とゲーセンやら喫茶店をはしごしているため久し振りの1人だった。
雑踏から外れたくて裏路地に裏路地を周り辿り着いたのは

「金がないなら体で返そうや」

如何にも、な顔をした悪人と、黒い髪の少女。

⏰:11/01/11 22:05 📱:T001 🆔:☆☆☆


#8 [二代目]
そして、男の背後に立つ4人の黒い影。
壁に押し付けられ手を拘束された黒髪の少女、拘束している男、少女の反対側の壁に並ぶ4つの影。

「や、やめてくださいっ」

「そういうのはさ、金返してから言おうや、な?」

「お金なんか借りてませんっ!!」

理一は違和感を感じながらその光景を見ていた。
助けよう、とかそういうのはなくただ突っ立っていた。
不意に聞こえた。

『シ、ナ…リ…、ォ』

⏰:11/01/11 22:21 📱:T001 🆔:☆☆☆


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