その手をとって…
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#1 [璃乃] 11/01/19 13:02
こんにちわ璃乃(りの)です。
亀更新ですがよろしくお願いしますね(・ω・)


くだらん小説にお付き合いください。

#20 [璃乃]
「じゃあ、一緒にどう?」

イケメンはあたしをお昼に誘ってくれた。

「え…あ…はぁ…」
「じゃあ、決まりだね。何か食べたい物ある?あ、嫌いな物なに…」

イケメンはペラペラ話しだす。
あんまり顔がいいから見とれて話の7割は耳に入ってなくて、

「君、聞いてる?」


なんて言われる始末。

「あ、えと…聞いてませんでした。」

彼は少し微笑んで

「そこのファミレスでいい?」
とあたしに言うから、

コクンと頷いて近くのファミレスに入った。

⏰:11/01/19 17:35 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#21 [璃乃]
お昼を少し過ぎた2時頃のファミレスはなかなか空いてて、すぐ座れた。


「ほんとすいませんでした。よそ見してて…」

「あ〜、そんなことよりさ、君篠原 絢子だよね?」

「え?なんで名前…」

「中2から高2までさ、君俺等のリーダーだったじゃん。」

『中2から高2』
いろんな過去が一瞬にして絢子の頭のなかをフラッシュバックする。

いやだいやだ。
思い出したくない。
アナタハダアレ?

⏰:11/01/19 17:51 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#22 [璃乃]
「いえいえ(笑)リーダーって何の話ですか?篠原違いですよ。」

あたしは気付かれまいと必死の嘘をつくけど、この男は全て見透かしているような目をしてて怖かった。


「そーですか?いやいや、顔もそっくりですよ(笑)ま、人違いなら人違いでいいんですけどね。」

あははと笑う彼はあたしを逃してくれた。
きっと気付いているのに
逃がしてくれた

もう、あの過去には戻らない。
誓ったんだから。


彼に。

⏰:11/01/19 17:55 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#23 [璃乃]
「あなた名前は?」

「俺?俺は東条 雷。」


あれ?なんでだろう。
この自己紹介をあたしは知っている気がする。


「そう、雷…ね。」
「絢子さん、今仕事探してるんだっけ?」
「ん?あぁ、まあそんな感じ。」

「ふーん。そっ…かぁ」
「なにかいい仕事探してくれるの?東条さん。」

「生憎(笑)」
ふふっと笑って

あたしがお会計するね。
と言って伝票を持って、店を後にした。

⏰:11/01/19 18:01 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#24 [璃乃]
「それじゃあ。」
「えぇ、おいしかったです。」


そう言って、私達は別れた。




『中2から高2僕等のリーダーだったじゃん』

あの言葉が離れない。
あんな部下いたっけ?

中2から高2確かにあたしは裏社会の人間だった。
中2で手を染めたその世界はあたしに毎日最高の刺激をくれた。


慕ってくれる部下もいた。
永遠にここでやっていける気がしてた。


あの騒動が起こるまで。




あんな部下いたっけ?
また頭に?を浮かべながら、あたしは来た道を戻った。

⏰:11/01/19 18:05 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#25 [璃乃]
あ、そうだ。


『啓』迎えに行こうかな。

⏰:11/01/19 18:07 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#26 [璃乃]
あたしの弟の啓は現在高校2年。
自分で言うのもなんだけど、結構かっこいい顔してる方だと思う。啓だけが肉親だからね。


とっても大事。



「けーいー。」

校門から出てくる啓を見つけて声をかけるとぎょっとした顔であたしを見て走ってきた。


「絢姉!どしたの〜?」
「久しぶりにあんたんとこ迎え来た。」
「就活したんか…よっと!」
「するわけ!めんどくさいよ。しゅーかつなんて。」
「俺自分の姉貴ニートとか切ねえわ。」


そんな他愛もない会話をしながらアパートまで帰った。

啓は、優しい。
おもしろい。
喧嘩も強い。
頭もいい。



彼だけは胸のうちから話したくなかった。
唯一の肉親。

⏰:11/01/19 18:13 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#27 [璃乃]
そう思うと急に啓がいとおしくなって、気付けばぎゅっと抱き締めていた。



「わっ!ちょっ、絢姉///」
「なあに恥ずかしがってんの!マセガキ。」
「るせーや」


とか言っても抵抗しない啓がかわいくて、あたしはブラコンか…なんて思ってみたりする。



「啓。どこもいかないでね?あたしの唯一の肉親だからね。」

「分かってるよ。いかねーよ。ばか絢姉。」


そんな優しい弟を強く強く抱き締めると、啓も抱き締め返してくれる。


ああ、今日は啓と一緒に寝よう。

⏰:11/01/19 18:20 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#28 [璃乃]
1人が怖いのも昔から。

暗闇が怖いのも昔から。

だから寝るときは必ず側に誰かいる。

最近またあの日のことを思い出すようになった。
もう、忘れたい。
全て忘れたら、きっと楽なんだろうな。なんて思いながら。

またあの日の悪夢を見ないように。
あたしは今日も現実逃避するんだ。

⏰:11/01/19 18:31 📱:N01B 🆔:☆☆☆


#29 [璃乃]
「そんじゃ、絢姉行ってくるわ!」
「いってらっしゃい。」


啓は学校に行く。


あたしは、今日も街中をぶらつく。
就活するわけでもない。
ただただ1人がいやだから。
啓が帰ってくるまで時間を潰す。



今日は長く時間を潰すことになるだろう。

⏰:11/01/19 18:33 📱:N01B 🆔:☆☆☆


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