… 極 楽(18禁)愛 戯 …
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#460 [夢。*]
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「楓さあん! この子18歳らしいっすよ!!!」

金髪メッシュがテンション高めに隣の落ち着いた男に言うと、チラッとだけこちらをみて、

「若っ」

とだけ言うと酒をグイグイと飲み干してテーブルに置く。 おしぼりが三角折り…完全にホストとかそっち系だな、と確信する。

「キャバクラよく来ます~?」

「うん♪俺は超すき!!! 今日も俺が無理矢理楓さんつれてきたわけ!!!」

ハイだね…お兄さん。

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⏰:11/04/28 07:30 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#461 [夢。*]
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「仕事柄、しょっちゅう顔作って接客つか喋ってるからさあ~…素とか出せてしゃべれるほうが楽しいってゆ~か~…」

ペラペラ喋るこのチャラ男を余所に、あたしは何故かあっちの男が気になってた。 それにあっちのほうが金持ってそうだったし。

「…お兄さん、女嫌いなの?」

喋りもしないからあっちのお兄さんについてた女の子は席をはずしたみたいで、あたしが彼が携帯をいじり倒してるところをじゃまする。

「……ん、嫌いだね。 水商売してると、まじで女は怖いと実感する。」

携帯をテーブルに置く彼。

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⏰:11/04/28 07:35 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#462 [夢。*]
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「うそ…っ、じゃああたしと付き合ってみる~?」

ノリで言うと彼は目を丸くして手に持ったまま体が固まる。 まじで凝固、みたいな。

「……君、面白いね……」

くすっと笑うと胸ポケットからテカテカの名刺がでてくる。

「連絡くれる?」

「了解しましたっ♪」

金持ちゲットとテンションあがってると隣のチャラ男が完全に拗ねてるモード全快。 面倒なので席をはずしてやったのは今でも覚えてる。

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⏰:11/04/28 07:38 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#463 [夢。*]
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:
今日はゴチでした
てゆうか楓さん、ホスクラの統括さんなんですねすごーい
ま、今日からカレカノってことでまめに連絡しようねww

と、ふざけたメールを飛ばすとかなり早くに返信が届いた。

:
君キャラ濃いなあ。
残念だけど名前きいてないなんて登録すればいい?

男らしい絵文字が少ない彼。 あ…そういやお兄さん…あたし名前うるおぼえだわ。

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⏰:11/04/28 07:43 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#464 [夢。*]
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:
あたし源氏名はカナですちなみにいつか、が本名なんで宜しくですダーリンの名前は

:
いつかってよべばいい?俺は楓

:
なんでも

:
いつか、ね。 わかった!

…内容がほぼ空っぽなんて、あたしの場合しょっちゅうな気をしてる。

よくわかんないね。

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⏰:11/04/28 07:48 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#465 [夢。*]
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それから普通になにしてるの?だとか、今日も眠いだとか、しょ~もない話をしてあたしたちはマメに連絡を取った。

「てゆうかご飯いかない?」

他愛もない会話をしてたときだった。 たまたまふたりの休みが被ってて、お互いに自宅でTVを眺めてたら、あっちから提案してきた。

「いいけど~…化粧めんどくさい…」

あたしはペディキュアをしながら電話をスピーカーにしてまったりしてる。

「すっぴんでいいじゃん。 用意しろよ。 迎えにいくから。」

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⏰:11/04/28 09:14 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#466 [夢。*]
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「家知らないでしょ~」

あたしはマニキュアのキャップを閉じると手で足の爪を仰ぐ。

「…なんか、いつかって遠回しに俺を避けてるよね…」

少し寂しげに楓が言う。

「うん、避けてるよ!」

「…だからそうハッキリ言わずに柔らかく言ってよ…ほんと…」

はあ、とため息をつく。

だって同業者だもん。

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⏰:11/04/28 09:18 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#467 [夢。*]
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それに、あたしのまあまあ金持ったイケメンお兄さんだもん。 あたしの5つ上だし。

「俺って相手にされてない感じだ?」

「…うーん、お客さんとしてなら全然相手するけど♪」

お前淡白だなと言うと楓は笑った。 あたしあっさりしてるからね。

でもほんとは気づいて欲しいだけ。 …わがままなんだよ本当は。 本当はあたしが構って欲しいって想ってることをわかってほしいだけ。

ほんと天の邪鬼なあたし。

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⏰:11/04/28 09:22 📱:F02B 🆔:uydJGteQ


#468 [夢。*]
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あえてプライベートで会うことを避ける。 ホストになんてハマってしまったらいい事なんてない、という固定観念があったから。

まわりのキャバ嬢は1日の給料を全部使い果たしに彼らに会いにいき、その給料ではたらず、違う世界に入り込んでゆく…

それはあたしのなかでは進んではいけない方向だった。

「な~…いつか。 ご飯くらい行こうってんじゃん…」

毎日いろんな会話をしながらも楓は外で会うことを要求し続けてきた。 何度かあたしの店にきていってきたけどあたしはスルー。

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⏰:11/04/30 22:29 📱:F02B 🆔:Sr0kPg3k


#469 [夢。*]
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「な~……」

今日も楓はドレスを着たあたしの隣に座ってあたしの肩に腕をまわす。

「…やめてよ」

あたしは回された腕をパシッと払いのける。 邪魔といって目を細めると楓は罰がわるそうに、焼酎のお茶割を飲む。

「……なっかなか折れないね…嫌いじゃないけど。 絶対手に入れてやるって気分になる。」

煙草をくわえてジッポで火を灯すとふうっと煙を吐く。

「……強引だし傲慢だね」

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⏰:11/05/06 08:40 📱:F02B 🆔:uzDsqM/Y


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