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#325 [夢。*]
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新しい人生が始まる。

それは新しいあたしたちのアルバムの1ページ目。

その後のふたりは―…みなさんで物語を描いてみて下さい。
もしかしたら近くにいる幸せそうなあの普通のカップルかもしれません。



---fin---

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⏰:11/04/05 00:34 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#326 [夢。*]
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最後まで読んでくださってありがとうございました本編はこれで終了ですが、登場してきた人物たちの物語を書こうと想ってますまた番外編とエロ編…それぞれ増やしていくつもりなのでよろしくお願いしますと同時に新しい小説も書いていきますのでまた読んでくださると嬉しいです

感想はこちらまで
>>002

本編
>>003-325

冴子の話
>>327-500

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⏰:11/04/05 00:38 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#327 [夢。*]
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冴子のおはなし

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両親は中学生のときに亡くしました。 …あたしは、そのときの記憶を1ミリも1リットルも覚えていない。

病院の先生には可哀想な子と言われた。 あたしは生涯親がいなかった…という記憶に塗り替えられたから。 自身はなにも思うはずもなかった。

悲しみと一緒に紙に丸めて捨てちゃったんだもの。

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⏰:11/04/05 00:53 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#328 [夢。*]
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15歳のときはおばあちゃんの家から学校にも行かず、水商売ていう世界に入り込んだ。

お世話してくれてた地元のヤンキーで有名だった先輩が、ギャルになって高いピンヒールと赤い口紅…それからミニドレスをまとって現れたときは衝撃的だった。

「…せっ先輩?」

吸ってたたばこを忘れてしまうほどの変わりよう。 可愛すぎて女のあたしもごっくんと唾を飲んだ。

「よっ冴子! あんたも一緒にやんね~?」

しゃべり方はまだまだ不慣れだったけど…先輩は可愛かった。 あたしは勿論後を追う。

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⏰:11/04/05 00:57 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#329 [夢。*]
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あたしは化粧してもらい、髪の毛を巻いてもらって鏡をみて絶句した。 …うそ、可愛い。

「冴子っ、化粧映えするねえ…あんた15だけど知り合いにいって働かせてあげようかあ?」

田舎っていうのは簡単に水商売ができてしまう。 トントン拍子であたしは小さな箱のホステスになった。

初めてのバイトとお酒と男…それから目がくらむような金。

「…はい、理恵ちゃん。 可愛いからチップあげるよ。」

胸元に刺さる諭吉。

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⏰:11/04/05 01:00 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#330 [夢。*]
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「わ~いっ! 理恵うれしいっ」

自分の豊満な胸を客の左腕にすりすりする。 鼻の下がのびるおやじ。 でも、あたしは胸を押しつけるだけで1万円貰えるなら…と思った。

15歳のあたしに会いに、通い詰めるバカな男達。 お酒飲めない~といって酔ったふりしては、腕を絡めたり。

それだけでどんどん金をおとす男達。

「理恵…理恵、なにか欲しいものある?」

「理恵ね~今時計欲しいなあ」

最初は10万の時計…それいつの間にか50万になった。

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⏰:11/04/05 01:05 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#331 [夢。*]
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おばあちゃんにはちゃんと仕事のことを打ち明けた。 怒られたけど、機嫌をとるためにお金をちゃんと家にもいれてた。 そこはまじめにしてたから、おばあちゃんは次第になにも言わなくなった。

「でも冴子…男の人には気をつけなきゃ駄目だよ?」

うん、わかってるよと明るく返事をするとあたしはまた夜の繁華街に出る。

「理恵ちゃん、なに食べたい?」

「お寿司!」

毎日贅沢なくらいの外食をしまくった16。 あたしの財布の中は常に万札だった。

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⏰:11/04/05 01:08 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#332 [夢。*]
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今でも忘れない17の花火大会。 うちの店はイベントで浴衣を着ることになってた。 あたしはピンクの浴衣を身にまとって、理恵という仮面をかぶりお客さんに愛嬌を振る舞う。

「理恵ちゃーん♪」

30後半の会社員があたしを見つけて手を振る。 そのとき…あたしは初めて一目惚れっていうものをした。

どきどきと心臓が跳ねる。

煙草をくわえてふぅと吐き出す仕草と、それから髪の毛をかきあげる姿。 胸がきゅうきゅうした。

それが【黒崎】さんとの出会い。

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⏰:11/04/06 09:29 📱:F02B 🆔:4m13uaYM


#333 [夢。*]
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あたしが17で【彼】が30くらいだった。 ひとりずば抜けてスタイルが若いし、スーツがよく似合った。

…今現在の息子である龍を少し大人っぽくさせて、髭をはやして感じ、というとしっくりくる。

「…はじめまして~」

いつもみたいにキャッキャしてる雰囲気を作れない自分がいた。 隣に座るだけで緊張してしまって、いつもより姿勢が良くなる。

「…どうも」

まるで周りにつれられて嫌々来ました、といったところだろう。 さっき消したと思ったら、もう次の煙草に火をつける。

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⏰:11/04/07 18:41 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#334 [夢。*]
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乾杯のときもひとりウーロン茶を口に運ぶ。 煙草にまた火をつけて、ただ、店で流れてるモニター画面だけをじいっとみつめてる。

「…つまんないですか?」

あたしは勇気を振り絞って彼に声をかけてみた。 すると少しだけ口元をゆるませると苦笑する。

「…いや、飲み屋さんはあまり来ないからね。 どうも苦手だよ。」

煙草は確かに凄く吸うが、黒崎さんはお酒は本当に乾杯のときだけ…とかだった。

「ほかの奴らの相手してあげて。 俺は大丈夫だから。」

あたしはあなたがいい…

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⏰:11/04/07 18:45 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


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