… 極 楽(18禁)愛 戯 …
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#327 [夢。*]
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冴子のおはなし

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両親は中学生のときに亡くしました。 …あたしは、そのときの記憶を1ミリも1リットルも覚えていない。

病院の先生には可哀想な子と言われた。 あたしは生涯親がいなかった…という記憶に塗り替えられたから。 自身はなにも思うはずもなかった。

悲しみと一緒に紙に丸めて捨てちゃったんだもの。

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⏰:11/04/05 00:53 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#328 [夢。*]
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15歳のときはおばあちゃんの家から学校にも行かず、水商売ていう世界に入り込んだ。

お世話してくれてた地元のヤンキーで有名だった先輩が、ギャルになって高いピンヒールと赤い口紅…それからミニドレスをまとって現れたときは衝撃的だった。

「…せっ先輩?」

吸ってたたばこを忘れてしまうほどの変わりよう。 可愛すぎて女のあたしもごっくんと唾を飲んだ。

「よっ冴子! あんたも一緒にやんね~?」

しゃべり方はまだまだ不慣れだったけど…先輩は可愛かった。 あたしは勿論後を追う。

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⏰:11/04/05 00:57 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#329 [夢。*]
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あたしは化粧してもらい、髪の毛を巻いてもらって鏡をみて絶句した。 …うそ、可愛い。

「冴子っ、化粧映えするねえ…あんた15だけど知り合いにいって働かせてあげようかあ?」

田舎っていうのは簡単に水商売ができてしまう。 トントン拍子であたしは小さな箱のホステスになった。

初めてのバイトとお酒と男…それから目がくらむような金。

「…はい、理恵ちゃん。 可愛いからチップあげるよ。」

胸元に刺さる諭吉。

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⏰:11/04/05 01:00 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#330 [夢。*]
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「わ~いっ! 理恵うれしいっ」

自分の豊満な胸を客の左腕にすりすりする。 鼻の下がのびるおやじ。 でも、あたしは胸を押しつけるだけで1万円貰えるなら…と思った。

15歳のあたしに会いに、通い詰めるバカな男達。 お酒飲めない~といって酔ったふりしては、腕を絡めたり。

それだけでどんどん金をおとす男達。

「理恵…理恵、なにか欲しいものある?」

「理恵ね~今時計欲しいなあ」

最初は10万の時計…それいつの間にか50万になった。

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⏰:11/04/05 01:05 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#331 [夢。*]
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おばあちゃんにはちゃんと仕事のことを打ち明けた。 怒られたけど、機嫌をとるためにお金をちゃんと家にもいれてた。 そこはまじめにしてたから、おばあちゃんは次第になにも言わなくなった。

「でも冴子…男の人には気をつけなきゃ駄目だよ?」

うん、わかってるよと明るく返事をするとあたしはまた夜の繁華街に出る。

「理恵ちゃん、なに食べたい?」

「お寿司!」

毎日贅沢なくらいの外食をしまくった16。 あたしの財布の中は常に万札だった。

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⏰:11/04/05 01:08 📱:F02B 🆔:YQNgO/1o


#332 [夢。*]
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今でも忘れない17の花火大会。 うちの店はイベントで浴衣を着ることになってた。 あたしはピンクの浴衣を身にまとって、理恵という仮面をかぶりお客さんに愛嬌を振る舞う。

「理恵ちゃーん♪」

30後半の会社員があたしを見つけて手を振る。 そのとき…あたしは初めて一目惚れっていうものをした。

どきどきと心臓が跳ねる。

煙草をくわえてふぅと吐き出す仕草と、それから髪の毛をかきあげる姿。 胸がきゅうきゅうした。

それが【黒崎】さんとの出会い。

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⏰:11/04/06 09:29 📱:F02B 🆔:4m13uaYM


#333 [夢。*]
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あたしが17で【彼】が30くらいだった。 ひとりずば抜けてスタイルが若いし、スーツがよく似合った。

…今現在の息子である龍を少し大人っぽくさせて、髭をはやして感じ、というとしっくりくる。

「…はじめまして~」

いつもみたいにキャッキャしてる雰囲気を作れない自分がいた。 隣に座るだけで緊張してしまって、いつもより姿勢が良くなる。

「…どうも」

まるで周りにつれられて嫌々来ました、といったところだろう。 さっき消したと思ったら、もう次の煙草に火をつける。

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⏰:11/04/07 18:41 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#334 [夢。*]
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乾杯のときもひとりウーロン茶を口に運ぶ。 煙草にまた火をつけて、ただ、店で流れてるモニター画面だけをじいっとみつめてる。

「…つまんないですか?」

あたしは勇気を振り絞って彼に声をかけてみた。 すると少しだけ口元をゆるませると苦笑する。

「…いや、飲み屋さんはあまり来ないからね。 どうも苦手だよ。」

煙草は確かに凄く吸うが、黒崎さんはお酒は本当に乾杯のときだけ…とかだった。

「ほかの奴らの相手してあげて。 俺は大丈夫だから。」

あたしはあなたがいい…

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⏰:11/04/07 18:45 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#335 [夢。*]
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たぶんあたしは最初から気づいてた。 彼の薬指にはシルバーリングがついてることを。 でも現実逃避した。 見えないふりをしてた。

「…あたし、黒崎さんに一目惚れしちゃったんです…」

あたしは耳元で彼にそうささやくと目を丸くしてゆっくりまばたきする。 フッと笑って黒崎さんは言う。

「…こんなきれいな女の子が俺のこと……最近疲れてるから、そういうのは嘘でも嬉しいよ。」

ありがとう、と一方的に壁を作られる。

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⏰:11/04/07 18:48 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#336 [夢。*]
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「あたし…本気ですよ?」

それから数時間、あたしはほかの席おかまいなしで、理恵を捨てて冴子のあたしを知ってもらうのに必死だった。

このひとに抱かれたい―…

女の本性というのだろうか?とにかく、この人の子供がほしいと思った。 会って1日も経ってないひとなのに。

「……負けた。 ほら、俺の名刺…でも俺…」

あたしはその先を遮断する。 知ってるから、わかるから…なにを言われるか。

【でも俺…奥さんも子供いもいるから】とかでしょう?

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⏰:11/04/07 18:52 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#337 [夢。*]
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「ありがとうっ♪」

あたしは言葉を妨げて名刺をすぐさま手に取る。 【黒崎祐介】と会社のなまえと携帯番号がかかれてる。

たぶん、17歳の無邪気な笑顔をみて、さっきまで苦笑しかしなかった黒崎さんが子供みたいに笑う。

「…まあ、あまり期待しないで。 俺つまんない男だし。」

さっきまで煙草をずっと吸ってたのに、あまり口にせず、ちゃんとあたしと話してくれるようになった。

やばいっ…押さえきれない! もう好きっ…その雰囲気も顔も声も…その手を握りたい…

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⏰:11/04/07 19:03 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#338 [夢。*]
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それから1回目の電話が終わってショートメールからアドレスをゲットすると、つまらないことや普通のことをたくさんメールした。

出勤前のセットやドレス姿だったり友達とご飯いったときのプリクラや…ほんと、あたしを知ってもらうために沢山連絡した。

若気の至りなんだろうか。

もう奥さんのことが考えれないようにした。 あたしに気持ちがむくように。 でも家庭をじゃますることはしたくなかった。

ただのいいわけだけど。

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⏰:11/04/07 19:06 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#339 [夢。*]
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今日は会社帰りに黒崎さんが会ってくれることになった。 いつもより大人っぽく髪の毛を巻いて化粧や服もきれいにきこなす。

変身して、もっと好きになってもらわないと…

「黒崎さんっ」

あたしは嬉しそうに彼のもとに走る。 思わず抱きつきたくなったけど…我慢する。 そこは彼からしてもらいたいから…

「…冴ちゃんおはよう。 なんか雰囲気違うね。」

あの微笑。

でもあたしはもっと微笑む彼が好き…

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⏰:11/04/07 19:10 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#340 [夢。*]
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ネクタイを軽くゆるませて、前髪があがってる。 彼の首筋に噛みつきたくなる。

「…お腹減ってる?」

「はいっ」

ふたりで居酒屋にはいる。 うん、彼はこういう感じがいい。 顔はよくてイケてるおじさんなのに気楽にいける…てのがあえて良い。

17歳をつれて高級店に行く…てほうが違和感だもんな。 まあ乾杯する時点で犯罪だけど。

向かい合わせで話するのは初めてでなんだか緊張する。

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⏰:11/04/07 23:33 📱:F02B 🆔:DPGHACuo


#341 [夢。*]
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他愛もない会話。 ただあたしが沢山仕事の話やおもしろかったことをお喋りして、いつもみたく彼は微笑するだけ。

…男女ふたりで飲みにいって、その後のことはなんとなく期待もしてたし、予想もできてた。

「……いこっか?」

ほろ酔いのあたしの肩を抱いて黒崎さんはホテル街へと足を踏み込む。

…ああ、やっと一緒になれるんだ。 奥さんじゃなくてあたしのにおいに彼が包まれると思うと嬉しくてしかたなかった。

「……冴ちゃんいいの?」

何度も問いかける彼。 ただ心配なだけ、といって微笑する。

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⏰:11/04/08 07:39 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#342 [夢。*]
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あなたのそのシャツにも、ネクタイにも、履いてるパンツにもあたしの香りを残したい…

それから体ごと、あたし色をつけれたらいいのに…

あたしは彼の背中にしがみつきながら爪をたてた。 傷がついてしまえばいい…あたしのたてた爪で血が流れてあたしのと混ざり合ったらいいのに。

穴の中を出入りするときに彼の大人な顔が少しだけ子供になる。 あの満面の笑顔のときみたいに。

ソレは我慢できなくなったのかパンパンにふくれあがって、あたしの中で暴れる。

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⏰:11/04/08 21:21 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#343 [夢。*]
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不倫…汚い言い方をすればそういう名前になるだろう。 何度もの出し入れのあと、彼は果てて、あたしを抱きながら煙草を吸う。

あたしのアレは、まだ熱くて、黒崎さんのモノがまだ入ってる感覚があった。 でも中にない、と思い直すとすぐほしくなった。

「……冴子っ……」

冴ちゃんとこども扱いしてた黒崎さんが苦しそうにあたしの頭をおさえる。

あたしはモノを口にふくんで舌できれいにしてあげる。 優しく撫でながら大きくなってくソレをあたしの蜜が垂れた部分にもってく。

彼の上に乗って腰をスライドさせる。

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⏰:11/04/08 21:25 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#344 [夢。*]
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豆のところが擦れて気持ちいい…あたしは擦りあわせながら蜜で溢れた穴と欲望が渦めく肉棒を愛しあわせる。 汗とあたしの下のヨダレとぐちゃぐちゃになって、凄くエッチ…

「…あっ、すごぉい……」

あたしはピョンピョンと彼の上で跳ねてる。 彼はあたしの太股を掴みながら下から奥へ奥へと突き上げる。 どんどん膨らむ彼のモノ。

「…イク……」

静かに言って速度をはやめると彼はあたしから出ようとしたから、あたしは腰をおとして胸に手をおきおさえつける。

「中ででるぞっ……?」

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⏰:11/04/08 21:30 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#345 [夢。*]
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ドロドロの愛液があたしの中にそそぎ込まれた。 あたしの子宮が疼く。 もっと頂戴と。

「…もうだめっ……」

あたしは狂ったかのように入ったまま、また腰をスライドさせる。 擦れる…気持ちいい…。 そんな淫乱なあたしをみて、また彼のモノが中で膨らんでくる。

「そんなに欲しいの?」

上であたしが激しく動くのに黒崎さんは微動だにせず、ただいつもの微笑を浮かべる。

「あっ……あっいぃ…もっと欲しいよう…」

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⏰:11/04/08 21:33 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#346 [夢。*]
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―…何度も何度も愛しあって、もうふたりとも動けなくなってそのまま眠りについた。

彼はあたしを抱きしめて寝てくれた。

でも関係はそれっきりになる。 たったその一夜だけ…

その日以来彼から連絡をとってくれることはなかった。 何度もならす携帯電話は、つながる余地さえくれなかった。

「……黒崎さん…」

それから何週間後だった。

彼から連絡がはいったのは。

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⏰:11/04/08 21:37 📱:F02B 🆔:awNbmkvo


#347 [夢。*]
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連絡を取ってから喫茶店で待ち合わせをした。 あたしはワクワクしてた。

あたしを見つけたのに彼は剣幕な顔をして席についた。 すっと胸ポケットから紙と封筒がでてきた。

「……頼む、冴子にお願いなんだ、……」

あたしは封筒の中身をみると諭吉の束。 それから住所と名前が書かれた紙。

「黒崎龍…5歳?」

そう書かれてあった。

どういうこと?

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⏰:11/04/11 08:19 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#348 [夢。*]
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「俺の息子の親になって欲しいんだ」

あたしの心臓は疼いた。 それって奥さんと別れてあたしと一緒になる、て受け取っていいんだよね?

「……うん///」

嬉しい。
これで謎が解けた。 あたしとの関係を続けるためにこの空いた時間に奥さんと決着つけてくれたんだ。

嬉しい……

「…これが生活費だ」

封筒をあたしに突き出す。

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⏰:11/04/11 21:02 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#349 [夢。*]
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「えっ……」

あたしはその差し出された封筒を無意識に手にするけど違和感に気づく。 "生活費"ってことは……一緒にいないってこと?

「…君とは一緒になりたい、でもまだ時間がかかるんだよ。」

黒崎さんは深いため息をつく。 まだ法廷で対決してるのかもしれない。 でも…あたしを必要としてくれてる。

「……いいよ、龍くん育てるよ。」

あたしは泣きながら言った。

「ありがとう」

あなたの微笑は大好きだから……いいの、利用されてても。

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⏰:11/04/11 21:06 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#350 [夢。*]
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迎えにいった日曜日。 玄関で倒れてる龍くんを見つけて、軽くなった彼を抱き上げるとタクシーにのって一人暮らしのアパートにつれて帰った。

龍くんが事を理解するのに時間がかかったと思ったけど、もうあたしに会ったときに5歳の彼は悟ってた。

「あたしのことは…冴子姉ちゃんってよべばいいから。」

あたしは…その日から母となり、姉となった。

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⏰:11/04/11 21:09 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#351 [夢。*]
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…中学生にあがった龍は、大人になった。 いい男になったと同時に段々彼に似てきた。

それが苦しかった…

なぜなら龍が5歳から12歳になった今でも彼に会えてない。

最後に電話したときはあの封筒のお金がなくなったときだ。 …あれから毎月十分すぎるお金が振り込まれた。

「…龍ちゃん、お弁当。」

「ありがと、冴姉。」

あたしに微笑を見せる龍ちゃんを抱きしめたくて仕方なかった。

会いたい。

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⏰:11/04/11 21:12 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#352 [夢。*]
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23歳になったあたしは高級クラブでそれなりの稼ぎがあるホステスになった。

龍ちゃんの晩ご飯にラップをかけて、置き手紙をすると、あたしはすぐに仕事にでかけた。

確かに彼に貰えるお金であたしも龍ちゃんもしっかり生活できたけど、それよりも貯蓄も欲しかったし、ふたりきりだと何年経ってもつらい気持ちが勝ってしまった。

休みの日には遊びにつれていってお互いつらい過去を振り返らないようにしてたけど、大人になってく龍ちゃんは休みは友達とすごすことが多くなった。

「…あーあ、あたしはいつまで経ってもひとりぼっちね…」

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⏰:11/04/11 21:17 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#353 [夢。*]
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「…俺のせいで、ごめんね…」

龍ちゃんはあたしに毎日気をつかってそうやって自分を責めた。

違うよ、あなたはあたしの愛した人の子供だからいいのよ。 …といいたくても軽蔑されたくなかったから言えなかった。

龍ちゃんがあたしの前で荒れることはなかったけど、学校で悪さをしたりとか沢山あった。

仕方ないよね。

そうしか思えなかった。

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⏰:11/04/11 21:20 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#354 [夢。*]
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…龍ちゃんが15歳になった頃には、たまに見せる微笑や雰囲気が彼とダブることが多くなった。

ある晩、あたしはベロベロに酔っぱらって帰宅したら、風呂上がりで上半身が裸の龍ちゃんが出迎えてきた。

「…冴姉、大丈夫?」

あたしを抱き上げると布団につれてって寝かせてくれた。

布団をかけてくれる龍ちゃんを呼び止める女のあたし。

「……龍ちゃん…」

あたしは彼の唇に触れて禁断を犯してしまった。

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⏰:11/04/11 21:26 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#355 [夢。*]
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「龍ちゃんっ……」

あたしは彼を押し倒して未熟なアレを握って口にふくむ。 熱い…あのときみたいに熱い。

「っ、冴姉……なっ///」

状況から混乱する龍ちゃんは悶えながら何度か拒否反応を見せた。

「……だ……」

駄目を言う間もなく、あたしの熱くなった蜜部が龍ちゃんを包み込む。

黒崎さんとダブらせて観てる…あたし…ほんと最低…

でも熱くなった部分をこすりつけてあたしは龍ちゃんを犯した。

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⏰:11/04/11 21:29 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#356 [夢。*]
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龍ちゃんはあたしの中で初めての体験して果てた。

育てられた親に、…自分の親とセックスしたあたしに犯された。

その日から龍ちゃんはあたしの前から姿を消してしまった。

「龍ちゃんごめんなさい…」

誰もいない部屋であたしは膝を崩して泣いてわめいた。

ただ愛されたかったの、彼に…

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⏰:11/04/11 21:31 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#357 [夢。*]
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…龍ちゃんが夜の街にいる、ということは何度か知り合いの噂で聞いた。

目撃したときに一度気が狂ったように龍ちゃんと一緒にいる女に怒鳴り散らした。 …今更思うと、ただ心配してて、それだけだったのに。

完全に嫌われたと思った。

あたしは龍ちゃんからすれば、お父さんと行為をして、家庭を破壊して、…しかも龍ちゃん自体をめちゃくちゃにした、ただの売女だ。

そんな頃、あたしのひとりぼっちのアパートのベルが鳴った。

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⏰:11/04/11 21:34 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#358 [夢。*]
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「……冴ちゃん……」

まだそんな歳ではないはずの彼の頭は白髪まじりになって、くたびれた顔になってた。

「……今更だけど君とやり直したくて…」

もうそのときには、あたしには彼を愛する力さえも残ってなかった。

「いいえ、黒崎さん。 あたし、龍ちゃんは愛してるけど、あなたは要らないわ。」

あたしは彼みたいな微笑をしてドアを閉めた。

その翌日だった、龍ちゃんに電話をして会ったのは。

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⏰:11/04/11 21:37 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


#359 [夢。*]
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本当によかった。

龍ちゃんが幸せそうで。 あたしは老けただろう。 でも自分の人生はこれでいいと思えた。

苦労したかな?

ただ愛されたかっただけだったのに、こんな遠回りしてたなんて。

…龍ちゃん、お元気ですか?
もうすぐアラフォーな冴子姉は今の彼氏と結婚できそうです。
順調にすすんでます。 あたしには身内がいません。 結婚式はどうか彼女をつれていらしてほしいの。
龍ちゃんと彼女が大丈夫なら、ね。

あと…ありがとう。

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⏰:11/04/11 21:40 📱:F02B 🆔:h.YNlx0Q


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