恋のはなし〜短篇集〜
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#1 [菜の] 11/01/27 17:59
幾つか短篇小説を書こうと思います。
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恋のはなし〜短篇集〜
人には人それぞれの恋がある。
どんな恋してるのか覗きたくなることありませんか?
#45 [菜の]
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「うーん、いつからだっけ?」
「俺が聞いてんの。ずっと待ってた?」
「予想以上に早く着き過ぎちゃって。あんまり時間気にしてなかったし……20分前くらいかな?」
私がそう言って誠治をみると小さなため息が漏れた。
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:11/04/11 23:54 :W61T :☆☆☆
#46 [菜の]
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「そんな早く来ても仕方ないだろ。こんな所にひとりでいたらナンパしてくださいって言ってるようなもんだろ。」
「そんなことないよ。」
「麻奈美がそう思わなくても、回りはそう思うってこと。」
誠治は、自覚なしは本当に困る。と言ってまたひとつため息を漏らした。
「ただでさえ隙だらけなのに、スカート短すぎだし。
頼むからあまり俺を心配させないで。」
誠治は私の頭に手を載せながら切実そうに言った。
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:11/04/11 23:56 :W61T :☆☆☆
#47 [菜の]
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「ごめん。」
私は誠治にこれほどの心配をかけたのかと思うと哀しくなってきた。
「今日すごく楽しみで…。つい早く来すぎちゃった。」
私は恥ずかしくて少し下を向いた。
するといきなり誠治が私を勢いよい抱きしめた。
恥ずかしがり屋な誠治の目一杯の優しさだと分かっているから嬉しくなる。
:11/04/11 23:59 :W61T :☆☆☆
#48 [菜の]
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「誠治…、あのね。」
「何?」
「大好き!」
私が顔を上げて嬉しそうに言うと誠治は二ヤっと笑って私をみた。
「知ってる。心配ばっかりかけやがって。」
誠治は私を抱きしめたまま優しく頭を撫でてくれた。
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:11/04/12 20:10 :W61T :☆☆☆
#49 [菜の]
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私は誠治に頭を撫でられるのが好き、安心する。
誠治には私が求めていることや好きなことがよく分かっているみたい。
ふと、今日の美希ちゃんとのやり取りを思い出した。
『誠治くん以外あんたは扱えない天然だよね。』
何となく意味が分かった気がする。
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:11/04/12 20:13 :W61T :☆☆☆
#50 [菜の]
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美希ちゃんが今日あった出来事を知ったら、ほらねと笑って私を見るだろう。
そんな美希ちゃんの姿が浮かんで私は小さく微笑んだ。
「何笑ってんの?」
笑う私を疑問に思ったのか頭の上から誠治の声が響いた。
私は、何でもないよと言いながらより一層誠治に回している腕に力を入れた。
ずっと大好き…と囁きながら。
〈END〉
:11/04/12 20:22 :W61T :☆☆☆
#51 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/08 20:16 :Android :☆☆☆
#52 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age
:22/10/08 21:12 :Android :☆☆☆
#53 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/08 21:13 :Android :☆☆☆
#54 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/14 23:03 :Android :☆☆☆
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