変身

初めまして、案内人と申します。自分の目指す『変身』はただエロティックだけでなく、内容のあるものにし上げたいと思っております。

初心者ではございますが、何かご意見・ご感想がございましたら『感想板;変身』へお寄せ下さいませ。

以上

高校では本格的。周りの女の子は、化粧したり髪を染めたり･･･そりゃあ真面目な子もいたのかもしれないけど、私を呼び出す人はみんな派手だった。
殴られたりもしたし、ある時ペンキを髪にぶちまけられて３年間伸ばし続けたロングヘアーをショートに切らざるを得なくなった。

「あれはキツかったなー･･･」
なんて煙草の煙を吐き出す私も大学に入学して２ヶ月。
入学式以来、面倒臭くてろくに学校に行っていない。

どうしても行きたかった東京の大学に受かって、同時に一人暮らしが始まった。

19年間、友達なんて出来たことなかったから寂しいとか全く分からない。むしろ色んな事があった場所から離れたいと思う一心だった。

私だって努力した。何度も何度も痩せようとしたし、薬だって運動だってヨガだって沢山試して頑張った。
イジメられない為に、友達作る為に努力したよ･･･

でも駄目。
むしろ逆効果だった。
周りから浴びせられる暴言や与えられる痛み、どんどん綺麗に変化していく女の子への焦りのストレスで「食べる」ことに逃げてしまった結果が、８７kgの巨漢。

もー完全に諦めモード。てゆか開き直るしかないよね。
大学に入ってみんな大人になったのか、人をイジメるというガキな事はしない。
つまり無関心。

私からすれば好都合だし、見られたくもなければ話し掛けられるのなんて以っての外。

あぁー「お腹減ったー。」

もぉー面倒臭い、カップラーメンもないじゃん。買い行くのも億劫だしなぁ････
「あ。」
明日課題出さなきゃだった。

---6月13日---
ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ････

「････ｯｯだぁー!!!ネムー･･･」

久しぶりの学校。
まっ、行こうが行くまいが何も変わらないし居ても居なくても同じ。

家から大学までは自転車で20分。まぁ行けないこともないけど、汗かくししんどいし行く時は電車。

朝の満員電車は嫌い。
何かと言えば私を見る。別に私が乗らなくても満員じゃん。

大学の最寄り駅は学校名そのままで、松本学院大学前。降りればそこに通う学生のみで「おはよう」が飛び交っている。

私はこの瞬間から自分の世界に閉じこもる。私だけの世界。誰にも邪魔されることなく、誰かを気にすることもなく１番落ち着く･･･

そんな私の世界に土足で踏み込み、全てを、何もかもを変えてしまう外の世界に住む人物が現れた-------------------

「課題は教壇に出してから帰って下さい。」

聞こえるか聞こえないかのような冷めた先生の言葉に従い私は教室を出た。
お腹空いた。
このあとも授業あるけど、どうしよっかなー･･･先食べてから出よかな。

別校舎にある食堂へ向かった。

-----ﾄﾞﾝｯ!!!
「わっ!!」痛ー･･･

「あっ!わりー･･･ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊ!!デケェこの女!おい!マコ!!見ろよ!」

なにｯ!?何この人!!

「たっつん、騒ぎ過ぎ････････わぁー巨大。デカイね。」

やだｯｯｯ!!!!!

「だろー！？こんなブタいたんだなー！何科！？名前は名前♪」

ヤメテ･･･

「なーたっつん、もぉ行こうぜ。腹減ったし。」
「いーだろ名前ぐらい！こんな美味そうな肉ないぜ！？」
「ひでぇー」

ヤメテよ･･･
「止めてよ!!!!」