うつうつだいありぃー

スカっとするような青い空にさんさんときらめく太陽

子供たちが走りまわる公園

涼やかさを演出する噴水

なんなんだよ・・・

オレが何したっていうんだ・・・

―――小学校の頃は成績優秀でスポーツ万能・・・幅跳びでは県内１位、他校からのファンもいた

まさにモテ期って奴だった、、、人生１番の時期かもな

中学に入ると陸上するのに飽きた・・・とか斜にかまえてかっこ良さげなバスケ部に入った

待っていたのは黄色い声援・・・と先輩からのいじめ

バスケはじめた俺はバスケを知らない女の子が見てもセンスがないのを感じれるくらい下手くそだった

それでも輝く小学校時代を知る女子バスケ部の先輩、同級生はまるでアイドルでも見るかのような瞳で声援してくれた

その光景は思春期であり、かつちゃんとした目を持つ男の先輩には良く映るはずもなくいじめ？否定される対象に俺はなった

自転車のサドルがパクられる
自転車のハンドルがパクられる・・・

あっはっは

狙うは“ドル高”ですか先輩？

自転車をまるでオプション買いしてるような気分になりましたよ

中学生ながら俺は現実を受けていた

背も低く技術もなくただ走る跳ぶしかできない俺がチヤホヤされるのはおかしい
でもそれを自分でおかしいなんて女の子に言える勇気はなかった

だけどバスケが上手くさえなればこの現実は？いや・・・このうつつは当然の如き現実になるはずだと俺は考えた

現実は現実的だ
・・・

誰よりも遅くまで練習した
誰よりも熱心に取り組んだ
誰よりもドリブルが上手く
誰よりもシュート率が高かった

しかし一緒に練習してくれる相手はいなかった

いじめられるから
否定されるから

これが致命的だった

クローズドスキルと言われ決まりきった動きをする陸上とは違い、オープンスキルと言われるバスケは咄嗟の対応力、判断力を要した