時と空を越えて    
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#1 [△▽] 11/03/05 01:48
 


いつもと何ら変わらない朝が来て

いつもと変わず学校に行く

平凡がよく似合ってた、あのころの

私、東雲 湊(しののめ みなと)。

 

#97 [△▽]
 

「あっ…いや、別に?ちょっとボーとしてただけ…」

 

嘘っ。ずっとタキの事を考えてた。

 

「最近、お前ずっとそんな感じだぜ?どうしちまったんだよ?」

珍しく颯太が心配そうに言う。

 

⏰:11/03/06 22:30 📱:S003 🆔:FrUYwqMk


#98 [△▽]
 

その傍らで沢北 怜が小さく呟いた。

 

      「恋だな」

 

その場にいた全員が沈黙する。

そして、私を取り囲んみ尋問を始めた

私というと…………

林檎なんか比じゃないほどに

真っ赤な顔をして否定し続けた。

 

⏰:11/03/06 22:34 📱:S003 🆔:FrUYwqMk


#99 [△▽]
 

「馬鹿ね!そんなんじゃないわよ!!」

「必死に否定する所がまた怪しい!!」

となかなか鋭い颯太。

また「隕石でも降ってきそうだね」

と冷静に人を小馬鹿にしてる屋嘉部(ヤカベ)や


「うわぁぁ…みなちん………好きな奴が出来たのかぁぁ……ショック過ぎる……もう死にたい………俺生きていけない……」


また大袈裟な…。

次の日にはこやつはきっと

忘れているであろう蕨野(ワラビノ)の

悲痛な嘆き。

⏰:11/03/06 22:42 📱:S003 🆔:FrUYwqMk


#100 [△▽]
 

「もう!この話しは終わり!ほら、掃除!掃除!」

元はと言えば、一番ラクそうな

美化委員を敢えて選んだ私たちは

夏休みに入ったのにも関わらず

学校付近をたった六人で掃除をしろと

言いつけられたのであった。

「ったく…面倒なもん押し付けられたよな〜俺たちも。大体さ、こんなのサボってもバレね〜だろ!」


颯太は持っていた箒を手荒に放り投げた。

⏰:11/03/06 22:50 📱:S003 🆔:FrUYwqMk


#101 [△▽]
 

「バレるに決まってるでしょ。見なさいよ、アレ!」


私は、近くの電信柱にあった

カメラを指差した。


「まじかよ…アレも学校専属の監視カメラ?えげつね〜なぁ。」


颯太はいかにも不快な表情で目を反らた。

「確かに、いくら子供たちの安全を重視する為だって言っても、こんなに見張られてちゃ、心が休まらないよな」


これには屋嘉部も同意なのか

はぁ…と深く溜め息をついた。

⏰:11/03/06 22:57 📱:S003 🆔:FrUYwqMk


#102 [△▽]
 

「でも、普通に暮らせてるだけでも十分有難いことだと私は思うけどな〜」

 

何気なく言った一言にみんなは

唖然として私を凝視する。

 

「な、なによ…みんなして…私なんか変な事言った?」

 

⏰:11/03/07 15:08 📱:S003 🆔:t7zYrlvQ


#103 [△▽]
 

「まじでお前どうしちゃったんだよ…」

颯太はまるで異生物でも見るかのように

私の周りにをクルクルとまわって

異変がないか確認した。

「まさか東雲さんの口からそんな言葉が出るなんて思ってなかったんだよ…」


と苦笑いを浮かべて屋嘉部に私は

反論する。

⏰:11/03/07 15:11 📱:S003 🆔:t7zYrlvQ


#104 [△▽]
 

「そんな言葉が出ると思わなかったって…失礼ね」

 

私は、未だ唖然としている彼らを

無視して掃除に戻る。

 

⏰:11/03/07 15:17 📱:S003 🆔:t7zYrlvQ


#105 [△▽]
 

「時と空を越えて」の感想版を作ったので
よろしければ書き込んでください(^^)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4912/

 

⏰:11/03/07 15:28 📱:S003 🆔:t7zYrlvQ


#106 [△▽]
 

―でも、本当…。

颯太の言う通り…私どうしたんだろ?

タキに…会いたくてしようがない。

最後に投げ掛けた言葉…

「また会えるかな?」

タキは何も言わず笑ったけど…

それって…

もう会えないって意味なのかも…。
 

⏰:11/05/14 01:31 📱:S003 🆔:yB0Vi5Sc


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