空色 voice

どうも、初めましてm(_ _)m
キリシェ です…

私はまだ十代なので…
話の全てがまだまだ未熟ですが、
もし閲覧していただければ幸いです

ですので、その妨げになること…
中傷・荒らしは絶対に止めてください

ちなみにジャンルは異世界ファンタジー
女主人公が大活躍する､
<魔術と精霊と人間>のお話です

興味のある方のみ
どうぞ、お入り下さい(→o←)ゞ

その王国の中心――
もとい巨大な湖の水面の中央に根をはりそびえ立つののは、一本の大樹。

英雄たちの《出会いの場》と《墓場》と言われる、
その大樹は、数多の精霊や神霊。
自然物全ての力の根源といわれ、

世界が再生する以前からその場に根を生やしていた。

それは、人々から“はじまりの樹”と呼ばれ、神として崇められていいる。

―それが世界のすべてであり、世界の命

そんな大樹の加護を受ける王国には
昔から言い伝えられていた
はじまりの樹にまつわる伝説がある。

【はじまりの樹が紅の花、咲かすとき
世界が変わる何かがおきる――】

否、その鍵を握るのは――

“はじまりの守護神”

★第一章★

―――それが、私の宿命です―――

国暦―2999年 3月99日春。

大理石で造られた、
長い廊下をわたり終えたハンナに、

兵士は敬礼すると重く、
大きい扉をゆっくりと開けた。

夜が明けたばかりの柔らかな朝の光は優しく、ハンナはハンナは思わず目を細める。

キリシェ王国の王室は、
王室らしくない王室だ。

例えるなら温室のような場所。

植物が生えていてもおかしくないこの場所は、球を四分の一切り取った形の部屋で、
そのせいか天井が見上げるほど高い。

床は乳白色の大理大理石で造られており、その冷気がハンナの体を包んだ。

置かれた物といえば、金の装飾が施された一脚の王座と、その後に天井の高さまで造られた祭壇があるのみで、

必要最低限のもの以外を疎外した、王室にしては殺風景な部屋だ。

唯一の贅沢な部部分と言えば、
祭壇以外の、壁の変わりに取り付けられた一面のガラス窓だろうか

そこには、
夜明けの、藍色に染まる空と、
キリシェ王国の主都―キサリの街並みが朝靄に包まれる、
幻想的な景色が映し出されていた。

(母さん、私やっと…)

目の前の景色を、
長い間自分が望み続けていたモノと確認したハンナは今は亡き母へ、
言葉にならない思いを胸の中で伝えた。

そして、
対峙するように置かれた王座に向かって、
込み上げる緊張を消すようにハンナは強く一歩を踏み出す。

本来この場は齢19の少女であり、
ほんの数日前まで、“建て前ではあるが”キリシェ王国の国民の内の一人だった人間が立つべ場所ではない。

だが、彼女の祖にあたる者は

この王国を作り上げたかの英雄達――
“紅の姫”と“紅の王”だ。

その双方の力量を兼ね備えた､
魔力と能力、証をもつハンナは、

時期<はじまりの守護神>として
この場に立つには相応しい。

王座の手前、数段の大理石の階段を目の前にハンナは跪いた。