キミとわたしと、ときどききゅん

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最近、
不思議なことがあるんだ。

キミといると、ときどき胸が鳴るんだ。

きゅん、てね。

ほら今も。

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わたしとしたことが欠点を取って呼び出されてしまったのだ―いつもギリギリセーフなのに―

「失礼しまーす」

いちおう声は掛けたつもりだった、のだが…

「？？！！！」

そこが恋愛偏差値３のタイミングの悪さなのだろうか。

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男女の
ラヴ！シーン！！を目撃してしまったのだ。

しかも、
女は男にまたがって
熱い…その……せ、接吻とやらを交わしている。

わたしは見ていなかったふりをして逃げた。

幸い、向こうは気づいてないらしい。

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「はぁはぁっ…」

ああいうのがが千夏の言う
…恋愛偏差値、東大レベルなのだろうか…。

わたしには到底無理だ、
あんな激しい…き…、キス…

「なにせんぱい。また俺に会いに来たの？」

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なにも考えず―ってか考えられず―一目散に走って逃げて忘れていた。

「大城…郁也」

ここが１年Ｄ組の教室前だってこと。

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「そんな息切らして、よく廊下で呟けるねそんなこと。恥ずかしくない？」

そんなことって…

「わ、わたしぜんぶ口に出してた！？」

「うん、だだ漏れ」

なにを今さら？というような大城郁也。

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うわー恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいー！！！

バンバンと自分の頭を叩いた。

「てかなに？恋愛偏差値て」

「ち…千夏が！わたしの恋愛偏差値は３だって！！色恋沙汰に関しては…っお子ちゃまだって…！」

恥ずかしくて、一気に話した。

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「確かに」

クスクス笑う大城郁也に
わたしの苛立ちは最高潮！

のはずが。

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「じゃあせんぱい俺とあげてみる？恋愛偏差値」

東大は無理かもだけど、
平均値までにはあげてやる

そう言う大城郁也に
わたしは…

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「んななな…」

「ふ…真っ赤。元から赤かったのに」

そんなことは大城郁也に言われなくても自分がいちばんわかった。

たぶんいまのわたしは
地球温暖化の要因トップスリーに入ると思う。