涙の話

涙の話―――

いつだったかな。

あなたと初めて話したのは、

いつだったかな。

あなたと初めて手を繋いだのは、

いつだったかな。

あなたと初めてデートに行ったのは、

いつだったかな。

あなたと初めて同じ気持ちになれたのは、

「私は木谷香苗(ｷﾀﾆｶﾅｴ)です…」

なんか想像と違うなぁ…

でも始め会ったときと空気は同じ。

やっぱりこの人だ…

「じゃあ香苗ちゃん、よろしく。」

「よろしく。」

「っじゃ！」

あれから頭の中は龍一君でいっぱい。

やっぱり私は龍一君が好きなんだ。

「はやく伝えたいなぁ…」

っいた…

「あっ、香苗ちゃんおはよ♪」

「おはよう。」

いつもなら何事もなかったかのように

すれ違う私達…

なのに。今はあいさつまでしてる。

勇気を出せば一瞬で変わる…

伝えよう。私の気持ち。

今日こそ。

「龍一く…『龍一～!!』

だっ… れ…

「奈由。」

奈由？

「いっしょに行こう！ってかどなたさん？」

「あぁ違う学校の子」

なにそれ…

「香苗ちゃん？!」

ヤダッヤダヤダヤダッ!
私はもうダッシュでその場から逃げた。

私の恋はこんなんで終わっちゃうの…?

まだ私の気持ち伝えてないのに

こんなのってひどすぎるよ…

「やだよ…」

せめて伝えてから終わりたい…

それなら私にだって言う権利くらいあるよね。

いつもの朝

けど一つだけ違うことがある。

龍一君がいない…

いつもの時間いつもの場所

ははっ…私の気にしすぎだよね…

きっと風邪かなんかだよ。

きっと…

次の日その次の日も龍一は

いない…

さすがにおかしい…

避けてる？

それとも… 一番いやな答え…

引っ越した?

もしそーなら避けられてるほうがまし…

もしそーならなにか言ってくれればいいのに…

ほんとうにもう会えないのかな…

龍一君がいなくなってもう1ヶ月。

もう春だよ？

桜が咲いてる。

あの時と同じ季節…

あなたと出会ったあの日と。

「綺麗…」

「だね…」

聞き覚えのある声…

空耳かぁ。

「私あの時からずっと好きだったよ。」

結局本人には伝えられなかった…

「うん、俺も。」

えっ!?

「香苗ちゃん久しぶり。」

「龍一く…ん…どーして…」

なんでいるの？

幻？

「ははっ…私おかしくなっちゃった…幻まで見えるよ…」

スッ…

えっ？今抱きしめられてるの？

「幻なんかじゃない…」

「龍一君？」

「うん。」

ってことは…

「さっきしゃべってたのも龍一君？」

「そう。俺は始め会ったときから香苗のことが好きだった。」

ドキッ!!

心臓がはちきれそう。

きっと今の私顔まっかっかだ…

「わっ…わたしも、会ったときから龍一君のことが好きだった…」

やっと言えた。私の気持ち…

やっと同じ気持ちになれた。

この桜が満開な道で今日も

2人の笑い声がする…

「行こう。」

「うん。」

2人で歩こう。

桜道――――
end

また終わりがグダグダになってしまった…

すみません。

読んでいる人少なそうだし

話もイケてないので、

やめさせていただきます…

スミマセンm(__)m