Cawaii！LOVE

初めからわかってた。

わかってたけどあきらめられなかった。

いつもなら投げ出してしまうのに

この人だけはなぜか投げ出せなかった。

初めて感じたこの気持ち…

これが本当の恋なのかな？

過去―4月―

桜が満開に咲いている校内。

今年も一年頑張ろう…

あっとゆうまにやってきた新学期。

私も今年で高校二年生。

『恋したいなあ』

今更になってそういう感情に襲われた。

いままで好きになった人なんて

ほんの数人。好きって言っても

本気で好きになった人はいない。

だから本気の恋がしたかった。

いつか現れるかな。

そんな人が…

「おはよう可奈。」

「おはよう。」
私の名前は菅田可奈。ｽｶﾞﾀｶﾅ
で、この子の名前は柏木美夏｡ｶｼﾜｷﾞﾐｶ
なんでも相談にのってくれる私のゆういつの大親友。

「クラスいっしょだったらいいなぁ。」

「いっしょだって！」
こんなことを言ったものの
私が一番不安…

「よしっ！私見に行ってくる。」

「うん。」
変な汗出てきた…
なにこの緊張感。

「おんなじクラスになれますように…」
私はﾎﾞｿｯとつぶやいた。

ちょっとましてから

美夏がどさくさにまぎれてこっちに向かってきた。

美夏はまんべんな笑みをしている。

「よかったあ…」
さっきまでの汗が嘘のようにひいて
心臓の音がゆっくりになった。

「いっしょのクラスだ。」

美夏も安心したのか

その場に座り込んだ。

「よかったあ!!」

「うん♪」

少したってから美夏がやっと立ち上がって

2人で教室に向かった。

席どこだろ…

「あった。」

窓側だ。

「えっ可奈そんなとこなの!?」

「うん。」

「とおいじゃーん!!」
ほんとだ。美夏の席は廊下側だから
真逆…

窓側はいいけど美夏と離れるのはやだなあ

そーいえば私の後ろの席の人来てないなあ
休み？
先生に聞いてみよう。

そう思った私は休み時間先生に聞くことにした。