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#1 [我輩は匿名である] 11/03/26 03:40
葵。
おまえはいつになったら
俺を見てくれるんだ?

#2 [我輩は匿名である]
「‥さわ‥‥大沢‥‥大沢!!」

数学の授業中。
俺は居眠りしてるところを教師に起こされた。

「あー‥‥‥何。」
「何。じゃない!お前、受験前だってのにいい度胸じゃないか!」

俺は高3。
夏休み明け初日の授業が数学なんてついてないと思っていた。

「俺、別に大学なんかどこでもいーし。」

⏰:11/03/26 03:43 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#3 [我輩は匿名である]
「とりあえず夏休み女と遊び過ぎて寝不足なんで寝かして下さい」

「大さ」「先生。」

教師が怒鳴ろうとしたところに誰かが割って入る。

「馬鹿は放っておいて授業してください」

‥‥馬鹿?

「馬鹿ってだれのこと「お前だよ」

⏰:11/03/26 03:45 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#4 [我輩は匿名である]
また割って入ってくる。
俺は一年の頃からろくに学校にも行かず女と遊びんできた。

自分で言うのも難だが、顔はいい方らしく、女には困ったことがない。学校でも女は全て俺の言いなり。
‥のはずだった。

俺を睨んできたのは色白で目の茶色いハーフみたいな女だった。
飛び抜けて綺麗な顔
これが葵だった。

⏰:11/03/26 03:48 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#5 [我輩は匿名である]
今まで見た女の中でも飛び抜けて美人だった。

「あんたウルサイんだけど。寝てるか外出るかしてくんない?」

「片瀬、落ち着け。よし、大沢、お前はうるさいから寝てよし!」

クラスの奴らが笑った。

俺は教師から許しが出たから
気持ち良く寝ようと思って、
何気なく「片瀬」を見た。

⏰:11/03/26 03:51 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#6 [我輩は匿名である]
片瀬‥
髪の毛は茶色で、どうやら地毛のようだった。
片瀬は前を向いて授業を聞いている。

俺はなんとなく気になったが
本当に眠かったから速攻寝た。

⏰:11/03/26 03:52 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#7 [我輩は匿名である]
「雄大!」

名前を呼ばれて顔をあげた。

「昼休み!」


俺の前にいるのはクラスで唯一の友人、一ノ瀬純。

「あー‥寝すぎた」
「屋上いくべ!」

⏰:11/03/26 03:54 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#8 [我輩は匿名である]
純は頭がいいし、顔もそこそこイケメンだった。

「タバコうめ〜」
「‥くさ」


俺はタバコを吸いながら屋上であぐらかいてるのが好きだ。

純は反対にタバコが嫌いだが、俺に合わせていつも一緒に屋上にいる。

⏰:11/03/26 03:56 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#9 [我輩は匿名である]
「お前、今日も盛大に怒られてただろ」
「あ?‥あー数学だりーし。」
「ならさぼれよ」

純が笑いながら言った。

「いや、単位やべーからさ。卒業できなくなったらさすがにまずいわ」
「まぁな〜」

⏰:11/03/26 03:58 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#10 [我輩は匿名である]
「てか、純て大学いくんだろ?」

そう言えば純の進路の話したことなかったな。

「あー第一はK大の薬学部」
「頭いいやつは違うね〜」

純はちゃかすように笑った。

「そういやぁさ‥片瀬もK大らしいよ。」
「げほっげほ」

俺はすってたタバコを盛大にむせこんだ。

⏰:11/03/26 04:00 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#11 [我輩は匿名である]
「あいつ‥」
「医学部だってよ」

片瀬。頭いいのか。
K大医学部なんて全国一
難しいんじゃねぇか?

「しかもA判定らしいし。すげぇよなぁ‥美人で頭よくて、運動できて。」
「つかお前詳しくね?」

純の顔が赤くなる
ははーん。

「お前片瀬のこと」
「‥言うなよ」

⏰:11/03/26 04:03 📱:N02A 🆔:☆☆☆


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