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#1 [YY] 11/03/26 04:03
自己満小説です
でも見てくれたら凄いありがたいです\(^O^)/
不定期更新
アイディアが出る都度話を書かせてもらいますュ
#2 [YY]
そこには大きな林檎がなる木がある
:11/03/26 04:04 :SH005 :J8MMPkbE
#3 [YY]
「ねぇジョン
どうしてこの木はこんなに大きな林檎ばかりできるの」
と指差すフレディに
「それはね
みんながここの林檎が大好きだからさ
だからお前もここの林檎が好きになればもっと大きく美味しくなるぞ」
そう言ってジョンは手を繋いでいたフレディと帰路に付いた
ここはどこだろう
いや農家と言っておこう
僕が住んでいるこの地は町とは違って閑静なイメージがある
でもみんなとても優しいし明るく元気なんだ
そんな村のお話
:11/03/26 04:12 :SH005 :J8MMPkbE
#4 [YY]
「ほらみんな起きな男共!!もう朝だよ!!」
という母であるリリの声で目が覚める
う〜ん
やっぱり僕は朝に弱いのだろうとても眠い
「ふわぁ…おはよう。リリ、もうちょっとやさしく起こしてくれないか」
とジョンが言うと
「なら優しく起こす内に起きればいい!ほら、顔を洗って早くみんなに餌をやってあげてちょうだい」
と手荒くジョンに餌を渡したリリはさっさと台所に入っていった
「フレディ早く起きなさい。早くしないとお母さんに叱られるよ。」
と僕の部屋に呼びに来たジョンはやれやれと言った顔をしてカーテンを開けた
「おはよう父さん。今日もいい天気だね。」
僕はまだ眠気と戦いながらもベッドから抜け出して部屋を出た。
:11/03/26 04:23 :SH005 :J8MMPkbE
#5 [YY]
ここはとてものどかな村。
大体の家がみんな農家だからみんな協力的で明るいんだ。
僕の一日の最初の仕事は動物達に餌をやること
早速ジョンと養畜場に行ってみると鶏のコーが卵を産んでいた
「父さん!コーから卵が取れたよ!」
「そうかそうか。本当お前はよく産んでくれるな。ありがたいよ。」
とコーの背中をさすってやっていた
「それじゃフレディはモー達の部屋を掃除してやってくれ」
僕は
はーい、と返事をしてバケツに水を組んだ
:11/03/26 04:34 :SH005 :J8MMPkbE
#6 [YY]
モーとは牛の事
我が家は家畜の事をみんな名前を付けて読んでる
「おはようモー。今日は本当いい天気だね。」
と話しかけながらモーの周りを掃除し始めた
家では鶏二匹と牛一匹を飼っている
農家によっては飼っている動物も違うし数も多いところもある
僕はモーの家を掃除した後に枯れ草を積んであげた
「よしフレディ。そろそろ家に入ろうか。」
と後ろから声をかけられた
「父さん、今日もみんな元気だね。元気なのは本当いいことだ」
「子供のくせに言う事は大きくなって。さぁ帰ろう」
と笑顔のジョンは僕の手を引いた
「やめてよ父さん!僕だってもう13歳だよ!」
「いいじゃないか。昔はよくこうやって帰ったんだぞー。」
と嬉しそうにするジョンを見て少し恥ずかしくなった
:11/03/26 04:45 :SH005 :J8MMPkbE
#7 [YY]
朝ご飯を食べたら次は稲刈り
その次は買い出しに行くんだ
今日の買い出しは村ですむけど町にも買い出しに行く時もある
「それじゃそのメモに書いてあるのを買ってきておくれ」
「わかった。ねぇ、これと一緒にチョコも買ってきていい」
「…う〜ん。まぁ一つだけならいいわよ」
「本当!?」
やったーと言わんばかりに声を張り上げた僕は
いってきまーす、と勢いよく家を飛び出した
:11/03/26 10:09 :SH005 :J8MMPkbE
#8 [YY]
家の周りは何もなくて一本の道があるんだ
子供の頃から通ってる道だからちょっとした坂道だって慣れっこである
風が吹いて草原を揺らしていた
家を出てから5分ぐらいで村の商店街に着く
町に比べたら全然少ないけど
「よおフレディ!お前はいつも買い出しに来て偉いな!」
「こんにちはおじさん!今日はこの魚が欲しいんだ」
「はいよ!いつもありがとうね!ったく、うちのジェームスも見習って欲しいもんだ!」
ちょっと待て、と店内から聞こえてきた
ドスドスと言う足音と共に声の主が出てきた
「俺だって朝から仕入れやったりしてるじゃん!なぁフレディ」
「やぁジェームス!そんなの僕にはわかんないよ」
ハハハッと笑いながら答えた
「そうだ!この後お前の買い出しとか終わったら遊ぼうぜ!」
いがみ合いしてる途中にジェームスが切り出した
僕はわかった、と一言言って店を後にした
:11/03/26 10:25 :SH005 :J8MMPkbE
#9 [YY]
それからはササッと買い物を済ませ帰路に付いた。
帰り道も昔から通ってるところだからダッシュで駆けていった。
すると橋を渡るとその側に大きな林檎のなる木がある。
昔はよく父さん達と林檎を取ってたけど今じゃもう何も咲かない枯木になってる。
ずっと昔からあったから多分もう死んじゃったんだろう
って父さんが言ってたのを思い出した。
その林檎の木を尻目にして僕は帰宅に急いだ。
帰ったら急いで昼ご飯を食べてまた村まで走っていく。
そしてまたいつものように遠くから林檎の木を見かけた。
するとその脇に女の子が立っていた。
:11/03/26 10:37 :SH005 :J8MMPkbE
#10 [YY]
あれは…
と思い近づいてみると顔見知りだったので近づいてみる。
「やぁシンディ。こんな所でどうしたの?」
シンディはハッとしてこちらを向いた。
「こんにちは。なんだか急にこの林檎の木を見たくなっちゃって」
と言いながら木をさすった。
「へー。なんかこの木に思い入れでもあるの?」
「うん、昔お父さん達にここの林檎を取って貰ったりしてたから」
「そっか。僕もたくさん取って貰ったよ。」
あの時は、とフレディは続けた。
「この木はみんなに愛されてるから林檎が育つ、とか言われてたよね」
うん、とシンディが続けた。
「でも本当に、あの時はみんながこの木に集まってたもんね。…もしかしたらまたこの木も咲くんじゃないかな」
「…どうだろうね。まずみんなが忘れちゃってるかもしれないからな」
うーん、と首を傾げて答えた。
:11/03/26 10:53 :SH005 :J8MMPkbE
#11 [YY]
「それじゃ僕はこれから約束があるから。またね。」
またね、とシンディも手を振った。
いつもの場所に向かう時、ずっと頭の中で林檎の木について考えてた。
ジェームスに聴いたら
「あーそんな木もあったなー」
と言っていた。
:11/03/26 10:54 :SH005 :J8MMPkbE
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