俺は殺した

#1 [明日の京子] 11/04/08 11:46

平凡な青年篤は自分にとって大切な場所で綺麗な女性と出逢った…

彼はやがて恋におち、その魅力にはまっていった…

その女性を殺すまでは。

#42 [明日の京子]

｢夕方になってきたし、戻ろうよ｣

と、篤がきりだした。

｢母さんたちうるさいしね笑｣

春樹のその言葉に、真悟が苦笑いしているのに篤は気付いた。

:11/04/08 13:09 :SH07B :2dwnTHqo

#43 [明日の京子]

真悟の両親は離婚し、母は妹を連れ出ていき、真悟は父と二人暮らしをしている｡

その父も酒におぼれ、ずっとゴロゴロする毎日。

今日の花見も、真悟の家族は誰一人いなかった。

:11/04/08 13:12 :SH07B :2dwnTHqo

#44 [明日の京子]

だから人一倍、仲間意識は高いのかもしれない。

｢真ちゃん、今日ウチくる?｣

と、篤は切り出してみた｡

:11/04/08 13:14 :SH07B :2dwnTHqo

#45 [明日の京子]

｢いいよ、親父がまたうるさいし｣

真悟はそういいながら笑ってごまかした。

変な沈黙が続いたので、春樹が言った｡

｢そういやさぁ、さっき綺麗な女の人とすれ違ったんだよ! ねえ真ちゃん!｣

:11/04/08 13:16 :SH07B :2dwnTHqo

#46 [明日の京子]

｢ああ、たしかに綺麗だったなあ―…｣

｢あたし、その人に絆創膏貼ってもらったもん!｣

｢マジで! 見せて見せて!｣
春樹はたぶん、女好きになりそうだなと思った。

:11/04/08 13:19 :SH07B :2dwnTHqo

#47 [明日の京子]

｢篤、お前は見なかったのかよ｣

と、真悟が言った｡

｢う、うん、｣

｢そうか、残念だったな｣

ニヤリと真悟は勝ち誇った顔をした。

:11/04/08 13:20 :SH07B :2dwnTHqo

#48 [明日の京子]

まさかその女性に抱きしめられたなんて言えなかった。

そんなはしゃぐ四人を、少し離れた場所で様子を見ている人物は、日傘をさしていた。

:11/04/08 13:22 :SH07B :2dwnTHqo

#49 [我輩は匿名である]

>>9
剛になってますよ＼(^^:;)

:11/04/08 18:40 :002SH :☆☆☆

#50 [明日の京子]

あ、SMAPになってました

ご指摘ありがとうございます

:11/04/08 19:45 :SH07B :☆☆☆

#51 [明日の京子]

あれから篤たちは高校３年生になり、卒業間近の季節まできていた。

篤と春樹は地元の高校へ、由美は高校２年のとき家族とカナダへ、真吾は経済的な理由で中学卒業後、バイク屋で働いていた。

:11/04/15 23:36 :SH07B :☆☆☆

C-BoX E194.194