ボン・ヴォヤージュ!
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#1 [◆T9gGY6Ai/c] 11/04/14 03:35
その日、私は面接を申し込んだ。
「脱がない☆舐めない☆触られない☆
未経験者でもらくらく高収入!私たちと一緒に働いてあなたの夢を叶えませんか?」
…嘘っぽい求人。
#160 [◆A.XgTNy.RU]
「おやすみ、真実(マミ)。」
その言葉を残して、山岡さんの運転する車は去ってしまった。
…マミ、だってさ。
本名、律儀に覚えてたんだ。
ふふ、こんなことで喜んでしまう私はゲンキン?
ううん、今日だけは無礼講よね。
半ば顔をニヤつかせながら、私は玄関のノブに手を伸ばした。
:11/08/26 04:05 :W62H :X1mfh/LU
#161 [◆XuyK7qNPmQ]
玄関の扉を開けると、母親が立っていた。
起きているとは思わなかったので後ろへと無意識に後退りする。
「おかえり。こんな時間まで…なにしてたの?」
ゆっくりと、抑揚のない声。
「えっと………あの…」
戸惑う私に、母親が至近距離まで近づいてきた。
:11/09/08 18:01 :Android :aQsxZKD6
#162 [◆XuyK7qNPmQ]
私の首の近くに顔をやり、匂いを嗅いでいる。
「ボディーソープの香りがする。」
ドキッと、大きく心臓が動いた。
「男でもできたの?」
「ちが…、そんなんじゃないよ………」
「もしかして、アンタ………」
蛇の舌なめずりのような母親の視線。
蛇は獲物をとらえて離さない。
:11/09/08 18:05 :Android :aQsxZKD6
#163 [◆XuyK7qNPmQ]
「風俗で働いてるのね…?」
ああ、バレてしまった。
きっと今からこっぴどく叱られ罵られ、あの店を辞めさせられるのだろう。
山岡さんに、もう会えないのか……
一瞬のうちに、色々なことが思考に繋がった。
暗がりの中で母親を見ると…………
薄く笑っていた。
:11/09/08 18:09 :Android :aQsxZKD6
#164 [ねこ]
面白い
気になる
:11/09/08 22:31 :F01C :uqeJymcI
#165 [◆XuyK7qNPmQ]
:11/09/14 19:40 :Android :KZ.ue.AY
#166 [◆XuyK7qNPmQ]
>>163「お母さ……わた、し、風俗なんて………っ」
「いいじゃない。儲かるんでしょ?私が今まで苦労してきた分、楽な生活させてよ。」
母の目は座っていた。
子を見る目じゃない。道具を見るかのような目だ。
:11/09/14 19:42 :Android :KZ.ue.AY
#167 [◆XuyK7qNPmQ]
「お母さん………?」
「私に似て綺麗よ。人気あるんじゃない?1日に10本もいけば相当な額でしょう?月に20万は頂戴ね。おやすみ」
そう言い残して、母親は寝室へと入っていった。
怒らないの?風俗だよ?裸で男の人を相手にするんだよ。
ツライ……………
:11/09/14 19:46 :Android :KZ.ue.AY
#168 [◆XuyK7qNPmQ]
その日は眠れなかった。
20万………?追い付かないよ…もっともっと、お給料がよくないと……
『ホテヘルだよ、知らないの?』
ひなの言葉が、頭を過った。
そうだ、それだ。
:11/09/14 19:49 :Android :KZ.ue.AY
#169 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/17 22:27 :Android :We5gljpk
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