○o。.Ｄｏｗｎ.。o○

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ほんのり香るカシスの香り、

喉を突き刺し、胃を燃やし尽くすようなテキーラ、

グラスの中でブクブクと
忙しなく泡立つビールは

人生という海の中で息も出来ず、
ただ、溺れてもがいてるだけの

自分みたいだ。

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そんな事を思いながら

今日もここで墜ちていく――――
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. D O W N .。o○ ......

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とある繁華街の路地裏に
青白く光るネオンの看板。

―――――『Bar S.U.N』

今日もここに5人の男女が集う。

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――カランッ

店の扉を空けると広がるのは
黒を基調にしたカウンター席に
オレンジとブルーの照明が光る小さな店内。

そのカウンターの中から

『いらっしゃい』

1人の男性がこちらに向かってニコリと優しい笑みを浮かべて出迎える。

ダークグレーにウェーブの掛かった髪、白い肌、茶色い瞳、外国人のような顔立ち…

彼がこのバーの店長。
――――――西城リク(29)だ。
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｢マスタぁああああっ！｣

店に入るやいなや、泣きながらマスターに駆け寄り、カウンター越しに抱きつく女の子がひとり。

｢もう、あんたほんと止めときなって…｣

それをため息まじりに制する女の子がひとり。

｢ぎゃはは！ルイ悪酔いしすぎやろ！｣

｢まあ、色々あったものねぇ。仕方ないわよぉ。｣

｢よう。マスター久し振り。｣

その後に続いて男女3人も店に入ってきた。

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マスターの胸に顔を埋めてわんわんと泣いている、
金色の巻き髪に濃いめのメイク、可愛らしい顔立ちの小柄な女の子は、―――ルイ。

そんなルイを呆れた顔で制する女の子、
真っ黒でストレートの長い髪をセンターで分け、スッと通った鼻にはキラリとピアスを光らせ、長い手足に高い身長。
"かっこいい"という言葉が似合う彼女は、―――ミヤビ。

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ルイの泥酔っぷりをケタケタと笑う、関西弁が特徴の明るい男。
健康的に焼けた肌に、茶色い髪…
そしてくしゃっとまるで太陽のように笑う彼は━━━━ユウキ。

その後に続いて入ってきた
ワインレッドの長い髪にゆるいウェーブ、雪のような白い肌、大きく胸元の空いたワンピースからはこぼれるような巨乳が覗く女は━━━レイカ。
彼女は見た目の妖艶な雰囲気とは対照的に、優しくおっとりとした喋り方をする。

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そしてみんながワイワイ騒ぐのにも目もくれず、ニコリともせずマスターに挨拶したのが━━━━━━━━ハヤト。
切れ長の目に高い鼻、少しアッシュがかった黒髪、そして彼のトレードマークともいえる眼鏡。
高い身長と長い手足がスーツをばっちり引き立たせる。

発言も少なく、表情の変化もあまりないため、冷たい印象を与える事が多い。

だが、彼はあくまで、良くも悪くも"マイペース"なだけなんだ。

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