叶わなかった思いを

　

高校一年生の頃私は１人の男教師が好きでした‥

実話にフィクションを足していきます。
　

　
　気がつくと部屋は
　明るくなっていた

　あのまま私は
　寝てしまっていた
　らしく朝になっていた

　枕は涙でびちょびちょ

　何の夢を見たのだろう　

　先生の夢だったのかな?
　

　
　シャワーを浴びてから
　学校に行く支度をして
　家を出た

　友達は私の目が
　腫れていたから
　寝すぎた?
　といいながら笑った
　心配かけないように
　笑いながら「うん!」
　といっておいた

　

　
　体育の時間
　今日はバスケだった
　する気にもならなくて
　見学していた

　私はずっと
　ボーっとしていた

　すると誰かが横に
　しゃがみこんで
　顔を覗きこんできた

　「!?」

　

　
　「な、なんですか?」

　「速水、おまえ
　　なんかあったか?」

　新しい体育の
　若い先生だった

　

　
　「なんもないっす。」

　「ほんまか～?」

　「ほんまですって」

　「ほんならいいけどさ
　　速水はなんか
　　俺のことかなり
　　嫌ってるよな～」

　

　
　そりゃあ先生の次
　だからいい気はしない

　「そんなことないって
　あたし冷めてるから」

　と一応言っておいた

　「冷めてるんか～
　　速水は笑ってる方が
　　可愛いぞ?」

　

　
　「もぉ口説くなよ～」

　「いやほんま速水は
　　魅力的やからなぁ」

　「彼女いるくせに
　　よく言うわ～」

　「俺の彼女は速水や」

　「いやいや、
　　チャラいわ(笑)」

　そんな会話をして
　少し笑顔になれた

　

　
　正直会話をかわすうち
　これが先生だったらな
　なんて思っていた
　
　すいません若僧先生

　

　
　若僧先生は会う度
　私にちょっかいを
　だしてくるようになり

　たまに頭をポンポンと
　されるのはやっぱり
　女の子だから少し
　嬉しかったりした(笑)
　

　
　しかもいつの間にか
　楓と呼ばれていた

　放課後校舎をでて
　歩いていると

　車のクラクションが
　軽く鳴り振り向くと

　若僧先生だった

　「楓～!」
　嬉しそうに
　手を振っている
　